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46話 光の正体
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空中を舞っていた大量の砂埃は、徐々に収まっていき、光の正体を明らかにした。
「やぁやぁ、私は五大魔獣の一角、時操の金鳥のベルゼルフだ。カロスに呼ばれてやって来てやったぞ」
そこにいたのは、金の髪に、黄金の瞳、金の服を纏う、カロスと同じ五大魔獣の一角だった。
「本当に来たんだな。我は正直来ないと思っていた」
「だって来ないと、私の家氷漬けにするじゃん……。ていうか、これで借りを返すってことで良いのか?」
「もちろんだ」
カロスは、地面が激しくひび割れる中心に立つ五大魔獣の一角――ベルゼルフに近寄って、気軽に話しかけた。
「私初めて時操の金鳥見た」
「ていうか人型魔獣じゃん。本当にいたんだな」
岩の上でずっと待機している、マナとダオクは武器を抜くことなく気軽に話していた。
「なんだぁ、あいつ」
岩から出てきたマガトスは、新しく増えている敵を目にして気持ちを高ぶらせた。
「五大魔獣の一角だってさ」
「そんなことはわかってんだよ。だけどよぉ、五大魔獣っていう割には弱そうだよな。チビだし」
「確かにチビではあるけど、だから弱いって――」
マガトスは、ユワーノの話を遮るように立ち上がると、ベルゼルフに向かって大剣を構え、走り出した。
「ちょっと!」
ヴァミアは、後ろで起こっている騒ぎなど一切気にも止めず、目の前の敵にさらに意識を高めた。
五大魔獣が二体……これはちょっとまずいかもしれないな……
「こうなったら私も本気を出すしかないな。あまり使いたくなかったが……火――」
「どけぇ!俺があいつを殺す!」
カロスとベルゼルフに剣を構えて攻撃を仕掛けようとしたが、大剣を構え、自分の横を通り過ぎ、敵に向かって走っていくマガトスに気を取られてしまった。
「おい、お前何を」
「黙れ!俺はあのチビを殺すんだよ!お前と違って手こずらずにな!」
マガトスは両足に力を入れ、何十メートルもジャンプした。
カロスは、こちらに向かって大剣を振り下ろそうとするのを見るが、一切動じず、ただ眺めるだけだった。
だが、ベルゼルフは違った。
「貴様、誰がチビだって……?」
ベルゼルフは黄金の瞳で、頭上にいるマガトスを睨むと、一気に空気が冷たく変わった。
カロスのように冷気を放つわけではない。
だが、その場にいるだけで寒さで凍えそうな空気が漂っているのだ。
「止まれ」
冷たい空気を放つベルゼルフは、マガトスに向かってそう口を開いた。
「あれが時操の金鳥の力か……」
ヴァミアが向ける目線の先では、マガトスが空中にいた。
マガトスには飛行能力がないため、地面に着地しているはずだが、なぜか空中で止まっていた。
「戻れ」
さらにベルゼルフが言葉を発すると、それに従うかのように、マガトスは今自分が通ってきた場所を、全く狂うことなく戻っていった。
戻ると言っても、マガトスが方向転換して戻っていくわけではない。
そのまま後ろ向きで戻っていくのだ。
まるでマガトスだけ、時間が戻っているかのように。
「動け」
マガトスがちょうど、ヴァミアの真横まで戻ったところで解除され、大剣がヴァミアを襲った。
「死ねぇー!……あ?」
だが、大剣を何も問題のないように受け止めると、そのまま横に流した。
「なんで俺……ここに……」
「相手の攻撃がどのようなものか確認せずに突っ込むからそうなるのだ」
ヴァミアが正論を言ったからか、それとも頭が混乱しているのか、オウガスは今回は言い返すことなく黙った。
「ベルゼルフよ。その力を使ってこの周辺の時間を遅らせてくれないか」
「仕方がないな。やってやろうじゃないか」
ベルゼルフが手を前に出すと、金の液体が手の上に溢れ出し、空に向かって伸びていった。
「させない」
ヴァミアはそれを防ぐべく、ベルゼルフに急速に接近し、剣に黒炎を纏わせて細い首に向かって、目で捉えることの出来ない速度で斬りかかった。
「やぁやぁ、私は五大魔獣の一角、時操の金鳥のベルゼルフだ。カロスに呼ばれてやって来てやったぞ」
そこにいたのは、金の髪に、黄金の瞳、金の服を纏う、カロスと同じ五大魔獣の一角だった。
「本当に来たんだな。我は正直来ないと思っていた」
「だって来ないと、私の家氷漬けにするじゃん……。ていうか、これで借りを返すってことで良いのか?」
「もちろんだ」
カロスは、地面が激しくひび割れる中心に立つ五大魔獣の一角――ベルゼルフに近寄って、気軽に話しかけた。
「私初めて時操の金鳥見た」
「ていうか人型魔獣じゃん。本当にいたんだな」
岩の上でずっと待機している、マナとダオクは武器を抜くことなく気軽に話していた。
「なんだぁ、あいつ」
岩から出てきたマガトスは、新しく増えている敵を目にして気持ちを高ぶらせた。
「五大魔獣の一角だってさ」
「そんなことはわかってんだよ。だけどよぉ、五大魔獣っていう割には弱そうだよな。チビだし」
「確かにチビではあるけど、だから弱いって――」
マガトスは、ユワーノの話を遮るように立ち上がると、ベルゼルフに向かって大剣を構え、走り出した。
「ちょっと!」
ヴァミアは、後ろで起こっている騒ぎなど一切気にも止めず、目の前の敵にさらに意識を高めた。
五大魔獣が二体……これはちょっとまずいかもしれないな……
「こうなったら私も本気を出すしかないな。あまり使いたくなかったが……火――」
「どけぇ!俺があいつを殺す!」
カロスとベルゼルフに剣を構えて攻撃を仕掛けようとしたが、大剣を構え、自分の横を通り過ぎ、敵に向かって走っていくマガトスに気を取られてしまった。
「おい、お前何を」
「黙れ!俺はあのチビを殺すんだよ!お前と違って手こずらずにな!」
マガトスは両足に力を入れ、何十メートルもジャンプした。
カロスは、こちらに向かって大剣を振り下ろそうとするのを見るが、一切動じず、ただ眺めるだけだった。
だが、ベルゼルフは違った。
「貴様、誰がチビだって……?」
ベルゼルフは黄金の瞳で、頭上にいるマガトスを睨むと、一気に空気が冷たく変わった。
カロスのように冷気を放つわけではない。
だが、その場にいるだけで寒さで凍えそうな空気が漂っているのだ。
「止まれ」
冷たい空気を放つベルゼルフは、マガトスに向かってそう口を開いた。
「あれが時操の金鳥の力か……」
ヴァミアが向ける目線の先では、マガトスが空中にいた。
マガトスには飛行能力がないため、地面に着地しているはずだが、なぜか空中で止まっていた。
「戻れ」
さらにベルゼルフが言葉を発すると、それに従うかのように、マガトスは今自分が通ってきた場所を、全く狂うことなく戻っていった。
戻ると言っても、マガトスが方向転換して戻っていくわけではない。
そのまま後ろ向きで戻っていくのだ。
まるでマガトスだけ、時間が戻っているかのように。
「動け」
マガトスがちょうど、ヴァミアの真横まで戻ったところで解除され、大剣がヴァミアを襲った。
「死ねぇー!……あ?」
だが、大剣を何も問題のないように受け止めると、そのまま横に流した。
「なんで俺……ここに……」
「相手の攻撃がどのようなものか確認せずに突っ込むからそうなるのだ」
ヴァミアが正論を言ったからか、それとも頭が混乱しているのか、オウガスは今回は言い返すことなく黙った。
「ベルゼルフよ。その力を使ってこの周辺の時間を遅らせてくれないか」
「仕方がないな。やってやろうじゃないか」
ベルゼルフが手を前に出すと、金の液体が手の上に溢れ出し、空に向かって伸びていった。
「させない」
ヴァミアはそれを防ぐべく、ベルゼルフに急速に接近し、剣に黒炎を纏わせて細い首に向かって、目で捉えることの出来ない速度で斬りかかった。
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