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48話 リーダー
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「くそっ!誰だよ邪魔したの!あと少しだったのにぃ!」
ベルゼルフは、あと少しで完成だった時操の幕を半分壊されたことにより、怒りをあらわにしていた。
「ていうか、どうやったらあの幕が破壊できるんだよ!ここには、アイツ以外にまだややこしい奴がいるのかよ!」
ベルゼルフは、足をばたつかせ怒り散らかすと、目の前に立つヴァミアを睨んだ。
「また幕を下ろすまでどのくらいかかるのだ?」
「液体が足りなくなったから、結構かかってしまうな」
これはまずいな……。この間にも兵士たちが逃げてしまうかもしれない……。
「もう少し幕の範囲を広げることはできないか?」
「無理だ。これが限界」
なら我が直接出向いて、敵を皆殺しにするか。
カロスは、剣を構えるヴァミアに警戒をしながらも、幕が降りたことで移動を始めるマラオス王国軍にも意識を向けていた。
「すまないがここを離れ――」
「それはさせないよ」
カロスの声を遮るように、幕の外を目指す敵とは反対に、ヴァミアの隣まで歩いてくる男は声を発した。
「あのよくわからない幕は僕が壊した」
「貴様、何者だ」
「僕はマラオス王国軍の指揮官、グードラだ」
グードラと名乗った男は、険しい顔を見せるカロスとベルゼルフを眺めると、顔に笑顔を浮かべた。
「お前、気持ち悪いな。もしかして私を見て興奮しているのか」
「まさか、とんでもない。ただ興奮していることは確かだ。目の前にいる魔獣を、今から殺せると考えるとね」
さて、ここからどうするか……。
もしこのまま、こいつらの相手をしていたら全ての敵軍が逃げてしまう。
ベルゼルフに敵の動きを止めてもらうのも流石に無理か。
敵軍との距離が離れすぎている。
カロスは頭を必死に動かして善作を考えた。
「ベルゼルフよ、どうすれば時操の幕の完成をはやめられるのだ?」
「うーん、それはできないな。さっきので力を結構使ってしまったし」
「そうか、なら……」
カロスはそこで止めると目の前に青く光球体を出現させた。
「これは我の力の塊だ。これを食ってできる限り早く幕を完成しさせてほしい」
「いいのか」
「時操の幕が完成するのならばどうってことない」
青い光は、ベルゼルフの顔に飛んでいくと大きさが小さくなっていき、口に入っていった。
「おお!力が湧いてきたぞ!これなら幕を完成させられる!」
さっきまで再生が遅れていたが、カロスの力をベルゼルフが受け取ったことにより、急速に再生していった。
ヴァミアとグードラは、それを阻止すべく一気に攻撃を仕掛けてきた。
「ベルゼルフの邪魔はさせぬぞ」
カロスは氷の盾を何重も作り幕が完成するための時間を稼いだ。
時操の幕は、使用者のベルゼルフがさらに力を増したことにより最初とは比べものにならないほどの速さで降りていった。
ヴァミアは氷の盾をすぐさま破壊し、ベルゼルフの背後に一瞬でまわった。
「やば……」
剣を纏う黒炎は、さらに大きくなっていきベルゼルフに向かって振り下ろされた。
剣が直接当たることはないものの、何百度にもなる炎がベルゼルフに向かっていった。
「死ぬ……!」
ベルゼルフは反射的に目を瞑り、自分を襲う炎に構えた。
「あれ……?」
だがいつまで経っても炎が来ないことに疑問を抱き、目を開けると目の前にはカロスがいた。
「カロス……!ていうかそんな炎をあびたら――」
「ベルゼルフよ、我をなめているのか?我は五大魔獣の一角――氷結の白狼だぞ」
「貴様……邪魔をしやがって……!」
その間にも時操の幕は着々と完成に近づいていった。
ヴァミアは一旦距離を取り、再度同じ攻撃を繰り返そうと剣を構えた。
「流石の五大魔獣でもあと一撃くらえば――」
「残念、もう無駄だ」
「無駄だと?まさか……!」
ヴァミアは目の前にいる敵など警戒することも忘れ、空を見上げた。
「ようやく気づいたな。私の時操の幕はすでに完成した」
ベルゼルフは、あと少しで完成だった時操の幕を半分壊されたことにより、怒りをあらわにしていた。
「ていうか、どうやったらあの幕が破壊できるんだよ!ここには、アイツ以外にまだややこしい奴がいるのかよ!」
ベルゼルフは、足をばたつかせ怒り散らかすと、目の前に立つヴァミアを睨んだ。
「また幕を下ろすまでどのくらいかかるのだ?」
「液体が足りなくなったから、結構かかってしまうな」
これはまずいな……。この間にも兵士たちが逃げてしまうかもしれない……。
「もう少し幕の範囲を広げることはできないか?」
「無理だ。これが限界」
なら我が直接出向いて、敵を皆殺しにするか。
カロスは、剣を構えるヴァミアに警戒をしながらも、幕が降りたことで移動を始めるマラオス王国軍にも意識を向けていた。
「すまないがここを離れ――」
「それはさせないよ」
カロスの声を遮るように、幕の外を目指す敵とは反対に、ヴァミアの隣まで歩いてくる男は声を発した。
「あのよくわからない幕は僕が壊した」
「貴様、何者だ」
「僕はマラオス王国軍の指揮官、グードラだ」
グードラと名乗った男は、険しい顔を見せるカロスとベルゼルフを眺めると、顔に笑顔を浮かべた。
「お前、気持ち悪いな。もしかして私を見て興奮しているのか」
「まさか、とんでもない。ただ興奮していることは確かだ。目の前にいる魔獣を、今から殺せると考えるとね」
さて、ここからどうするか……。
もしこのまま、こいつらの相手をしていたら全ての敵軍が逃げてしまう。
ベルゼルフに敵の動きを止めてもらうのも流石に無理か。
敵軍との距離が離れすぎている。
カロスは頭を必死に動かして善作を考えた。
「ベルゼルフよ、どうすれば時操の幕の完成をはやめられるのだ?」
「うーん、それはできないな。さっきので力を結構使ってしまったし」
「そうか、なら……」
カロスはそこで止めると目の前に青く光球体を出現させた。
「これは我の力の塊だ。これを食ってできる限り早く幕を完成しさせてほしい」
「いいのか」
「時操の幕が完成するのならばどうってことない」
青い光は、ベルゼルフの顔に飛んでいくと大きさが小さくなっていき、口に入っていった。
「おお!力が湧いてきたぞ!これなら幕を完成させられる!」
さっきまで再生が遅れていたが、カロスの力をベルゼルフが受け取ったことにより、急速に再生していった。
ヴァミアとグードラは、それを阻止すべく一気に攻撃を仕掛けてきた。
「ベルゼルフの邪魔はさせぬぞ」
カロスは氷の盾を何重も作り幕が完成するための時間を稼いだ。
時操の幕は、使用者のベルゼルフがさらに力を増したことにより最初とは比べものにならないほどの速さで降りていった。
ヴァミアは氷の盾をすぐさま破壊し、ベルゼルフの背後に一瞬でまわった。
「やば……」
剣を纏う黒炎は、さらに大きくなっていきベルゼルフに向かって振り下ろされた。
剣が直接当たることはないものの、何百度にもなる炎がベルゼルフに向かっていった。
「死ぬ……!」
ベルゼルフは反射的に目を瞑り、自分を襲う炎に構えた。
「あれ……?」
だがいつまで経っても炎が来ないことに疑問を抱き、目を開けると目の前にはカロスがいた。
「カロス……!ていうかそんな炎をあびたら――」
「ベルゼルフよ、我をなめているのか?我は五大魔獣の一角――氷結の白狼だぞ」
「貴様……邪魔をしやがって……!」
その間にも時操の幕は着々と完成に近づいていった。
ヴァミアは一旦距離を取り、再度同じ攻撃を繰り返そうと剣を構えた。
「流石の五大魔獣でもあと一撃くらえば――」
「残念、もう無駄だ」
「無駄だと?まさか……!」
ヴァミアは目の前にいる敵など警戒することも忘れ、空を見上げた。
「ようやく気づいたな。私の時操の幕はすでに完成した」
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