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26話 魔王だけの悲しみ
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何が起こった……?
どうして……敵軍が消えた……?
これはクラティス様がやったのか……?
本当にこのお方の力なのか……?
ティフォンは目の前で広がる光景に唖然し、恐怖した。
そして何が起こったのか、理解していないわけではなかった。
だが、目の前で起こった出来事を信じることが出来ない。
数百といた敵が一瞬で押し潰される光景など、誰が信じることが出来るか。
身に付けていた鎧が効果を発揮することなく押しつぶされ、人間も原形をとどめていない。
それが執行人たちだけでなく敵全員に起こった出来事であり、今や緑の平野が血の湖へと姿を変えてしまった。
ハネ達も同様にダラダラと汗を流し、小刻みに体が震えている。
自分たちが長い間忠誠を誓ってきていて、ともに過ごしていたとしても、絶対的な力を見せられて恐怖しないことなど不可能だ。
「これが妾の力じゃ。自由に重力を操ることが可能であり、つまりそれは敵に上下左右どこからでも圧をかけることが出来るということじゃ。妾のスキルの名は《魔王》。見ればわかると思うが、使えばあのようになってしまう」
これだけの力を持っているならば、敵国などいとも簡単に壊滅させることが出来る。
それどころか、この大陸の頂点に立つ炎帝を……いや、他の大陸にいる氷帝、鬼神、竜王などの支配者たちを排除することが可能なのではないだろうか。
そうなれば、大陸の支配者ではなく、この世界の支配者としてクラティス様が君臨することが出来る。
そうだというのになぜ、クラティス様はこの力を俺たちに見せることなく、今日この日まで隠していたのか。
「地獄じゃろ。こんな光景は」
そんなことはありません、とティフォンは答えようとしたが、クラティスの表情を見てその言葉を口にすることが出来なかった。
何故ですか……。
何故クラティス様は……クラティス様はそんな悲しげな表情を浮かべるのですか……!
今にも涙を流しそうなその顔は、ティフォンを含め幹部達を困惑させた。
大陸の一部を支配する偉大な魔法が、涙を流そうとしている。
魔王が涙を流す光景など、誰が想像することが出来るか。
「こんな光景、あの日限りだと思っていたのじゃがな」
「あの日?」
「……お前たちが気にすることではない。さあ、いつまでもここにいては、また別の最前線が突破されてしまうかもしれん。妾の軍の兵士を楽にしてやるためにも、あと少しだけ地獄を見るとしよう」
クラティスのその言葉に、五人はただただ黙って頷くしかなかった。
そしてその日、魔王軍と戦争中であったオースナム革命国は王都を襲撃され壊滅状態に陥り、その報告を受けたレイザー剣帝国はすぐさま防御を固めたがそれも虚しく陥落した。
そしてオースナム革命国の新興国は、クラティス襲撃に抵抗することなく降伏し、これからはクラティスの監視下で国家を治めるということで合意された。
会議室へと戻ってきた五人は、各々楽な姿勢を取りながら話をしていた。
部屋を使っているだけで会議をしているわけではない為、今は緊張感などかけらもない。
もっといえば、ハネは部屋の端に置いてあるソファーでくつろいで寝てしまっている。
「残った三つの国も降伏してくれればよかったのにな」
「それは無理なんじゃないかな? なんてったって、今回のことで残った国は同盟を結んじゃったし、挙句の果てに《冷酷の悪魔》が手を貸してるらしいからね。だから、クラティス様も安易に手を出せないんだよ」
ボルトの意見に、スネークは自分の剣を触りながら口を開いた。
《悪魔を統べる者》として名を世界に広めたのは、カックオルという名を持つ凶暴な悪魔だ。
種族構わず生きる者たちを殺し、それは子供でさえ対象である。
「でもよ、クラティス様のあの力があれば余裕だろ」
「それでも無理だと思うよ。上位存在の悪魔を殺すのは」
「なんでだ?」
「あいつらは、適当な人間の死体を借りて蘇るんだよ。だから人間の体を潰したぐらいじゃ、冷酷の悪魔は殺せないよ」
「なんだよそれ。不死身じゃん」
この場にいる者は悪魔とは戦ったことがあれど、悪魔を統べる者たちとは戦闘経験がない。
故に、どれほどの力を持ち、どんな技を使うのか、どう倒すかなど分からないことだらけだ。
知っているとすれば、それは本に書いてある内容だけ。
スネークが語った説明もそれは本に書いてあったことだ。
つまり、悪魔がどうやって死体を奪うかなど、死んだ者にしかわからない。
「俺達では異名がついている悪魔には勝てないということか」
ティフォンは腕を組み、扉にもたれ掛かりながら質問を投げかけた。
「どうだろうね。僕は戦ったことがないから分からないよ」
「私戦ってみたい」
「多分ミーシェンだとすぐに死んじゃうよ? 僕にも勝てないんだし」
スネークその言葉に、机に突っ伏していたミーシェンは顔を上げて眉を顰めた。
実に不快そうだ。
しかし、スネークにとって今の言葉に煽りの意味など含めていなかった。
それでも、言い方に問題があったようだ。
「何言ってるの? 私の方が強いよ」
ミーシェンは基本的に静かで落ち着いた声音だが、それでも不機嫌になっているのが感じ取れる。
「でも前も僕に負けてたじゃん。だから危ないよ。悪魔と戦うのは」
「危なくないし、あれはスネークがずるをしたから負けたの。次は負けない」
「ずるなんてしてないよ。じゃあ今からやる?」
「やる」
スネークは笑顔で、ミーシェンは真顔で言いあいながら部屋を出ていくと、一気に静寂が訪れた。
会話相手がいなくなったボルトは、意味なく壁などを見つめた後自室へ戻ろうと席から立ち上がった。
「なあ」
だが、丁度そのタイミングでティフォンに声をかけられ、どうしようか迷ったげくまた椅子に座った。
「なんだ?」
「……クラティス様に昔何があったか知ってるか?」
「さあな。俺は知らない」
「そうか。じゃあ俺は自室に戻る。お前も部屋に戻るときに、一緒にハネも運んでやってくれ。落ちると危ないからな」
そう言い残すと、じゃあと残し部屋から出て行った。
静かな部屋に残されたボルトは立ち上がり、ソファーで寝ているハネの顔を覗いた。
その顔はなんとも言えない阿保面で、自然と大きなため息をついてしまった。
「だからティフォンよりも先に出ていきたかったのによぉ……」
愚痴を一人でにこぼしたボルトだったが、その後置いていくことなくハネを部屋に運んだのだった。
どうして……敵軍が消えた……?
これはクラティス様がやったのか……?
本当にこのお方の力なのか……?
ティフォンは目の前で広がる光景に唖然し、恐怖した。
そして何が起こったのか、理解していないわけではなかった。
だが、目の前で起こった出来事を信じることが出来ない。
数百といた敵が一瞬で押し潰される光景など、誰が信じることが出来るか。
身に付けていた鎧が効果を発揮することなく押しつぶされ、人間も原形をとどめていない。
それが執行人たちだけでなく敵全員に起こった出来事であり、今や緑の平野が血の湖へと姿を変えてしまった。
ハネ達も同様にダラダラと汗を流し、小刻みに体が震えている。
自分たちが長い間忠誠を誓ってきていて、ともに過ごしていたとしても、絶対的な力を見せられて恐怖しないことなど不可能だ。
「これが妾の力じゃ。自由に重力を操ることが可能であり、つまりそれは敵に上下左右どこからでも圧をかけることが出来るということじゃ。妾のスキルの名は《魔王》。見ればわかると思うが、使えばあのようになってしまう」
これだけの力を持っているならば、敵国などいとも簡単に壊滅させることが出来る。
それどころか、この大陸の頂点に立つ炎帝を……いや、他の大陸にいる氷帝、鬼神、竜王などの支配者たちを排除することが可能なのではないだろうか。
そうなれば、大陸の支配者ではなく、この世界の支配者としてクラティス様が君臨することが出来る。
そうだというのになぜ、クラティス様はこの力を俺たちに見せることなく、今日この日まで隠していたのか。
「地獄じゃろ。こんな光景は」
そんなことはありません、とティフォンは答えようとしたが、クラティスの表情を見てその言葉を口にすることが出来なかった。
何故ですか……。
何故クラティス様は……クラティス様はそんな悲しげな表情を浮かべるのですか……!
今にも涙を流しそうなその顔は、ティフォンを含め幹部達を困惑させた。
大陸の一部を支配する偉大な魔法が、涙を流そうとしている。
魔王が涙を流す光景など、誰が想像することが出来るか。
「こんな光景、あの日限りだと思っていたのじゃがな」
「あの日?」
「……お前たちが気にすることではない。さあ、いつまでもここにいては、また別の最前線が突破されてしまうかもしれん。妾の軍の兵士を楽にしてやるためにも、あと少しだけ地獄を見るとしよう」
クラティスのその言葉に、五人はただただ黙って頷くしかなかった。
そしてその日、魔王軍と戦争中であったオースナム革命国は王都を襲撃され壊滅状態に陥り、その報告を受けたレイザー剣帝国はすぐさま防御を固めたがそれも虚しく陥落した。
そしてオースナム革命国の新興国は、クラティス襲撃に抵抗することなく降伏し、これからはクラティスの監視下で国家を治めるということで合意された。
会議室へと戻ってきた五人は、各々楽な姿勢を取りながら話をしていた。
部屋を使っているだけで会議をしているわけではない為、今は緊張感などかけらもない。
もっといえば、ハネは部屋の端に置いてあるソファーでくつろいで寝てしまっている。
「残った三つの国も降伏してくれればよかったのにな」
「それは無理なんじゃないかな? なんてったって、今回のことで残った国は同盟を結んじゃったし、挙句の果てに《冷酷の悪魔》が手を貸してるらしいからね。だから、クラティス様も安易に手を出せないんだよ」
ボルトの意見に、スネークは自分の剣を触りながら口を開いた。
《悪魔を統べる者》として名を世界に広めたのは、カックオルという名を持つ凶暴な悪魔だ。
種族構わず生きる者たちを殺し、それは子供でさえ対象である。
「でもよ、クラティス様のあの力があれば余裕だろ」
「それでも無理だと思うよ。上位存在の悪魔を殺すのは」
「なんでだ?」
「あいつらは、適当な人間の死体を借りて蘇るんだよ。だから人間の体を潰したぐらいじゃ、冷酷の悪魔は殺せないよ」
「なんだよそれ。不死身じゃん」
この場にいる者は悪魔とは戦ったことがあれど、悪魔を統べる者たちとは戦闘経験がない。
故に、どれほどの力を持ち、どんな技を使うのか、どう倒すかなど分からないことだらけだ。
知っているとすれば、それは本に書いてある内容だけ。
スネークが語った説明もそれは本に書いてあったことだ。
つまり、悪魔がどうやって死体を奪うかなど、死んだ者にしかわからない。
「俺達では異名がついている悪魔には勝てないということか」
ティフォンは腕を組み、扉にもたれ掛かりながら質問を投げかけた。
「どうだろうね。僕は戦ったことがないから分からないよ」
「私戦ってみたい」
「多分ミーシェンだとすぐに死んじゃうよ? 僕にも勝てないんだし」
スネークその言葉に、机に突っ伏していたミーシェンは顔を上げて眉を顰めた。
実に不快そうだ。
しかし、スネークにとって今の言葉に煽りの意味など含めていなかった。
それでも、言い方に問題があったようだ。
「何言ってるの? 私の方が強いよ」
ミーシェンは基本的に静かで落ち着いた声音だが、それでも不機嫌になっているのが感じ取れる。
「でも前も僕に負けてたじゃん。だから危ないよ。悪魔と戦うのは」
「危なくないし、あれはスネークがずるをしたから負けたの。次は負けない」
「ずるなんてしてないよ。じゃあ今からやる?」
「やる」
スネークは笑顔で、ミーシェンは真顔で言いあいながら部屋を出ていくと、一気に静寂が訪れた。
会話相手がいなくなったボルトは、意味なく壁などを見つめた後自室へ戻ろうと席から立ち上がった。
「なあ」
だが、丁度そのタイミングでティフォンに声をかけられ、どうしようか迷ったげくまた椅子に座った。
「なんだ?」
「……クラティス様に昔何があったか知ってるか?」
「さあな。俺は知らない」
「そうか。じゃあ俺は自室に戻る。お前も部屋に戻るときに、一緒にハネも運んでやってくれ。落ちると危ないからな」
そう言い残すと、じゃあと残し部屋から出て行った。
静かな部屋に残されたボルトは立ち上がり、ソファーで寝ているハネの顔を覗いた。
その顔はなんとも言えない阿保面で、自然と大きなため息をついてしまった。
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