憤慨

ジョン・グレイディー

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第二十一章

雑魚野郎、名を名乗れ!

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 雑魚から感想が届いた。
 俺の本名を探り、わざわざ、感想を遣して来やがった。
 
 それも、俺の職業が公務員であることに喜び、俺から仕返しがないことに喜び、卑怯者として名無しで怨恨を宣って来やがった。

 ほんま胸糞悪いわ!

 名を名乗らない、弱腰の雑魚!

 それも俺の同郷の高校の後輩…

 情けない…

    一丁前に俺を脅してる。

 情けない…

    俺に高校時代、ボコボコに殴られた仕返し、一丁前に俺を脅してる。

 情けない…

 俺を殴りに来い!

 俺を殺しに来い!

 今がチャンスだ!

 俺は片脚を無くしてるぞ!

 ちんばだよ。

 つまらぬ小細工するな!

 かかって来んかい!

 良いか、お前をボコボコにしたのはなぁ、「いじめ」などのレベルではないんだよ。

 お前を、調子に乗った、出来損ないの一年坊主、それも100周年枠で、学力低下のボンクラ野郎、良いか!

 出る釘、叩かれた。

 誰に?

 俺?

 いやいや、殴ったのは、俺だが、叩こうとした黒幕はな、お前の学校、そのものなんだよ。

 お前は学校に相応しくない人間だったのさ。

 お前は雑魚すぎたのさ。

 お前は調子に乗りすぎたのさ。

 よって、学校から釘を刺されたのさ。

 俺という凶暴な道具を学校が使ってな!

 名門校、県下一の有名校、進学校、お前は相応しくなかったんだよ。

 邪魔だったんだよ!

 教員が、そう! 俺にビビった黒豚野郎、用心棒の体育教師がな、狡猾に、自分の手を汚さず、お前ら不適格入学生を叩き潰すために、狂犬の、貪り喰らう野良犬の、俺に頼みに来たのさ。

「勘違いしている一年坊主を〆てください、頼みます。」とな。

 俺は初めは驚いた。

 教員が生徒に媚び、一年坊主への制裁を俺に懇願しに来るとは…

 流石に想定外だったよ。

 しかし、俺は、その腹黒い体育教師の頼みを呑んでやったよ。

 理由?

 荒れ狂っていただけだ!

 誰でも良い、ボコボコに殴りたかったのさ!

 それが、調子に乗った、一年坊主、お前らさ!

 学校が嫌がってる生徒。

 教員が殴ってくれと頼みに来る生徒。

 碌な人間ではない生徒。

 ボコボコに殴られるだけの理由のある生徒。

 俺と腹黒教員との欲求が一致したわけさ。

 良いか、名無しの雑魚!

「いじめ」など、か弱い被害者ではないんだよ、お前はな!

 お前は、ボコボコに殴られるだけの愚かな行動を、調子に乗って取っていたんだよ。

 そのミジンコ並の脳味噌で記憶を辿ってみろ!

 おい雑魚!

 分かったかい?

 優しく問いかけてあげるよ。

 思い出しましたかい?

 貴方はね。俺にボコボコに殴られるだけの事をやらかしていたんだよ。

 貴方はね。決して非がない善人ではなかったんだよ。

 貴方はね。雑魚のチンピラ、調子に乗った世間知らずの屑、余計な釘、出る釘打たれる、そのものだったんですよ。

 胸糞悪い!

 50歳も過ぎた、腐れ中年男が俺の小説を読んでいると思っただけで、虫唾が走るわ!

 この際次いでだ、高校時代、俺が清掃屋として、調子に乗った腐れ一年坊主を、来る日も来る日もトイレに呼んで、ボコボコに殴り飛ばした日々を、今回は、ある読者、俺のファンかな? からの要望により、特別に披露することとする。

 腐れ雑魚、ありがたく思え!

 良いか、特別にだぞ!

 糞忙しいのに!

 ちゃんと感想寄越せよ、腐れ雑魚!

 それは、俺が高校2年の夏頃であった。

 俺は前に言ったとおり、この頃、既に将来の希望も消え失せ、荒れに荒れ狂っていた時期であった。

 高校2年で、ベンチプレス120キロを持ち上げていた。

 パンチングマシーンの計測も針がぶっ飛んで計測不能となっていた。

 三年の野暮い奴らが、俺の存在を煙たがり、俺に因縁をつけてくる。

 俺に素手では到底敵いそうもないことから、何人かは金属製バットを持って、俺をトイレに呼んで、こう叫ぶ。

「こら!三年を舐めんなよ!三年の怖さを教えちゃる!」と

 そう言う奴の足元はブルブル震えてる。

 俺はそれを見逃さない。

 1発で良かったよ。

 金属製バットを持っている奴を狙い、1発殴る。

「おい、やめろ。殴るな!わかった。殴るな~」

 さっきまでの威勢の良さが嘘のように、俺に殴るなと懇願してやがる。

 俺はそんな懇願構わず、拳を握りしめ、腕を振り上げ、その臆病者に恐怖を味合わさせてやった。

「拳の骨が折れるまで、貴様を殴り続ける。良いか、拳の骨が折れるまでだ。お前の頭の骨が折れるのが早いか、どっちかだ!」と

 他の三年野郎が止めに入る。

「わかった。もう二度とお前に手を出さない。見逃してくれ!」と

 俺は金属製バットを取り上げ、トイレの鏡をぶち割り、次いでにトイレのドアの窓ガラスをブチ割った。

 強烈な炸裂音に三年共は何も言わずに逃げって行った。

 腐れ先公の体育教師らが駆けつけて来る。

 俺は逃げない。

 金属製バットを握りしめたまま、俺の目の前に平伏せている三年野郎を睨み付けている。

 腐れ体育教師が俺に叫ぶ!

「○○やめろ!」と

 俺はニヤけながら、その腐れ体育教師にこう言う。

「こいつが、このバットで俺を殴ろうとしたんだよ。なあー」と

 すると、俺の足元に平伏せている三年野郎がこう言う。

「そうです…、そのとおりです…」と

 俺はバットをトイレの床に叩きつけ、腐れ体育教師を睨みつけ、こう言う。

「お前らは、また、勘違いしたな。俺が暴れていると思っていただろう?違うか?」と

 腐れ体育教師は、俺に何も言えず、下を向く。

 俺は三年野郎に唾を吐き付け、トイレを後にする。

 そう。高校2年で、俺は敵なしだった。

 まぁ、この高校は、県下一の有名校、進学校であり、ホンマモンの不良は居ない。

 悪ぶっているボンボンがいるぐらいだ。

 ヤクザの息子がいるわけでもない。

 本当の狂人がいるわけでもない。

 中途半端な落ちこぼれが、普通の家庭で育った落ちこぼれが、粋がっているだけであった、俺もその一人かもしれないが…

   ただ、俺の場合は、既に世捨人のように、将来への想いも無く、死への恐怖も無かった。

 ある意味、一番危険な生徒であったことは間違いのない事実であった。

 こんな感じで、俺の存在感は、悪い意味で三年生、用心棒気取りの体育教師らには、強烈なインパクトを与えていた。

 そして、今回の本題である、俺にボコボコに殴られた一年坊主。

 こいつらは、学校100周年の記念生であった。

 さらに、県内の高校受験の見直しにより、我が高校が3校選抜の最高峰としての難関高から、4高選抜にランク下げが行われ、その初回の入学生でもあり、今まで我が校に存在しなかったヤンキー紛いのボンクラも混じって入学して来た。

 このボンクラ一年坊主は、一丁前に不良面をし、中学時代の他校に入学したヤンキーと連み、学園生活で舐めた振る舞いを見せていた。

 俺はそんな雑魚共、どうでも良かったので、全く相手にしなかった。

 ある日、三年野郎共が、俺にこう言って来た。

「○○よ、今から舐め切った一年坊主を〆に行って来るぜ!、お前も一緒に来ないかい?」と

 俺はアホらしく、丁重に断った。

 そんな感じで、その頃、仕切りに、三年野郎が、一応、最上級生の威厳を見せつけるように一年坊主をフルボッコしまくっていた。

 しかし、秋風が吹く頃になると、三年野郎は腐れボンボン、一応、進学校の生徒らしく受験勉強を始め出し、一年坊主〆は、鳴りを潜めていた。

 すると、雑魚の一年坊主が調子に乗り、ヤンキー気取りで、学校中を闊歩し始め出した。

 学校の教員連中は、そもそも、この一年生の学力低下を非常に危惧しており、他校に県下トップの有名大学への進学率を抜かれるのではないかと不安視していた。

 用心棒の体育教師も騒ついていた。

 今までと違い、良い家のボンボンばかりでは無く、一年坊主の中には、ヤンキー紛いの輩も多く紛れていた事から、腰抜け体育教師は、早くも、それら一年坊主に舐められていた。

 そこでだ!

 この腰抜け体育教師が目に付けたのは、今まで天敵であった2年の俺の存在であった。

 三年野郎の代わりにヤンキー紛いの一年坊主を〆ることのできる存在は、どう見回しても俺以外には居なかったのである。

 早速、俺に折り合いをつけに来た。

「○○、一つ頼みがある。」

「なんだ?」

「今年入った一年坊主、4高選抜となって、学力レベルが低い。そして、お前らと違い、放課後、街に繰り出し、他校のヤンキーと連み、非行を行い、既に何人かが、警察に補導されている。これ以上、我が校の評価を下げたくない。分かるだろ?学校側の気持ちは?」と

 俺はこう言った。

「だから何なんだ。俺に何の用か、はっきり言え!」と

 狡猾な体育教師は、俺にこう言った。

「あのなぁ~、お前にな、ヤンキー紛いで気取っている一年坊主を〆て欲しいんだよ…」と

 それを聞いた俺は、腹から笑った。

「おい!教員が俺に一年坊主を殴れと頼むのか?それは面白い!」と

「頼む!○○!お前の行動には二度と干渉しない。お前は、一年坊主と違い、街で暴れたりしない。我が校の評判を落としたりしない。教員、上級生に牙を剥くだけだ、それがようやく分かったんだ!頼む!○○!お前には干渉しないと約束するから、一年坊主を〆てくれ!頼む!」と

 俺は少々考え、こう問うた。

「誰から〆れば、良いのか?」と

 すると、この腰抜け体育教師は、俺の手を握り、こう言った。

「ありがとう、○○。あ前に〆て貰いたい一年坊主は、一年の教員からリスト表を出して貰う。そのリストに載っている一年坊主を片っ端から〆てくれ!」と

 俺は、承諾した。

 理由?

 面白いからだ、教員が真逆の事を頼んで来た。こんな面白い話があるかい?

 俺の悪魔の心が、それを引き受けた。

 それからは、リストに載っている一年坊主について、俺の2年の仲間がトイレに連れ込み、俺の前に立たす。

 そして、俺は一年坊主にこう言う。

「お前、勘違いしたらあかんぞ!ここはな、楽しい所ではない。怖いところじゃ!」と

 そう言い、俺は一年坊主へビンタを叩き込む。

 ボコボコに殴ったのでは?

 アホ!

 こんな雑魚に俺の大事な拳を使うか!

 こんな雑魚は、掌ビンタで十分じゃわ!

 一年坊主は泣きながら謝る。

 それで良い!

 怖いものを知る事が大事な事だ。

 一年坊主の中には、仕返しに、他校のヤンキーに頼み、俺に脅しをかけて来る輩もいた。

 俺も馬鹿ではない。

 何故、リストに載ったか理解した奴は、許してやった。

 おい!

 昨日、35年振りに、俺に仕返しを挑んで来た雑魚!

 読んだか?

 これがお前を〆た真相だ!

 お前は、少々、調子に乗っていたんだよ!アホが!

 50歳も過ぎて、SNSで仕返しなんぞするな!

 余りにも情け無い…

 かかって来んかい!

 正々堂々と名を名乗り、仕返しに来い!

 俺はあの頃と変わってない。

 何も失うものはない。

 何も怖いものはない。

 早く死にたいだけだ…

 おい雑魚!

 俺を殺しに来いよ…

 本当に心から待ってる…

    俺を殺しに来い…

 

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