脇役よ恵まれてくれ!

二鈴 照

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第二話 学校の七不思議

お、久しぶり〜

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「お、久しぶり~」

 まるで話のタイトルコールかの様に話しかけてきた奴は、悠々とした顔つきでこちらを覗いていた。真っ白な空間、またここに来てしまった。
 顔は可愛いのに何処かチャラチャラしてて呑気な雰囲気は、本当になのかと疑いの目をかけてもいいだろう。

「あの~私倒れると、ここに来るんですか?」

 咄嗟の疑問を口にだし神サマとやらに質問する。

「うーん、どうなんだろう~。僕もイマイチよく分かって無いんだよね。あっ、でも安心して!」
「安心……?」
絶対ここに来ないから。」

 急に死ぬ時の話をされても、引くわ……。
とあれ私は死んでいないということだろう。
 てか神サマとあっても対して話すことねぇな。
こう、聞きたいことがあるときにだけ会いたいわ。
 
 パッと何かを思い出したかの様に神サマは口を開いた。

「そうそう、君の魔力量…3だったね!」
「なんの皮肉ですか急に!!!」
「いや~やっぱり君って魔力量低いなーって思って。他の人の魔力量とか覚えてる?」
「……えっと。確か、王子がフェル様と同じで8。救国の聖女こと、リイスちゃんが10。今の貴方の姿こと、アンネちゃんが8。だったと思います。」
「ご名答~!!君は流石だね」
「で、何が言いたいんですか」
「…ふふ。この世界の平均は確かに3。だけどこの学校の平均、今の子たちで底上げされてるから平均は、4だよ?」
「………中指立ててもいいですか?」

 知りたくなかった事実とどうでもいいことを言った詫びに中指を立てながら、私の視界は無事閉店した。

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