優しい夜のうた

びぅむ

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第1章 新しい家族

めぐりあい

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私は、その席に座っている少年たちを見て、さらに緊張してしまった。

「祐《ゆう》、圭太《けいた》、座ってないで、挨拶しなさい」

梶原が言うと、少年二人は顔を見合わせて、小さな溜め息をつきながらゆっくりと立ち上がり、私達の前に並んだ。

「長男の梶原祐です。よろしく」

無表情だ。私達のこと、気に食わないのかな?それが、第一印象だった。私より少し年上っぽい。背は梶原とあまり変わらないくらい。170センチだと梶原は言ってたから、多分それくらい。髪は、今時風で目にかかるくらいの前髪に、パーマなのか、少しくせっ毛っぽくうなじで揺れている。

この人が私の兄になる人。

「祐は、今年16だから、萌梨ちゃんより二つ年上になるんだね」

そう梶原が言うと、私は彼を見つめて微笑み、

「小沢萌梨です。よろしくお願いします」

と言って短く頭を下げた。が、彼はふいっと横を向いてしまったので、私はがっくりと肩を落とした。

「ゆ………!!」

と梶原が怒りかけた時、彼の隣の少年が一歩前に踏み出してきて、

「梶原圭太です。えっと、…9歳デス。お兄ちゃん、照れ屋なんだ」

と兄をフォローするように言うと、私はまた驚いて少年を見つめた。兄の祐とはあまり似ていない。短い髪がやんちゃっぽい。ハキハキした話し方で惹き付けるような笑顔だ。圭太クンは美夜の手を取って、

「美夜ちゃん。よろしくね」

と言うと、美夜は嬉しそうににっこりと笑って頷いた。

「……美夜…デス」

美夜がそう言うと、私とお母さんは顔を見合わせて微笑みあい、梶原は私達の肩を抱いて席へと案内し、

「さぁ、みんな。これからは家族として、仲良くやっていこう」

と明るく言うと、私はズキッと胸が苦しくなって、泣きたい気持ちが溢れてきた。
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