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第1章 新しい家族
兄と弟
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パパ………。
ここに、パパがいない。
新しい家族、なんて言われると全否定さえしたくなる。勿論、不満なんてなかったし、梶原は優しいし、お母さんも梶原を選んだのだから、それで全てがうまくいくなら、いいと思ってた。
だけど、私には分からないことがある。
あんなに愛していたパパを亡くして、あんなに毎日泣いていたのに、どうしてたった1、2年で、他の人を愛せるのだろう。
そんなに、簡単なことなの?
私だって、梶原は優しいし、いい人だと思ったけれど………。だけど、パパは、世界でたった一人なんだよ。
私はそうは思ったけれど、そんなことを一言も口には出せずにいた。
そう……だって。
お母さんだけを責められない。あの人を家族として受け入れたのは、私だって同じなんだから……。
*
義弟の圭太くんとは、すぐに仲良くなれて、私のことも気軽に「お姉ちゃん」と呼んでくれた。美夜とも年が近いし、よく遊んでくれるし面倒見がいい。美夜も圭太くんとすぐに打ち解けて、仲良く過ごせているようだ。
それとは対照的に義兄の祐は、最初は私達の顔さえも見ないし、私の名前も口にしてはくれなかった。お母さんのことも、 なかなか「お母さん」と呼ばなくて、お母さんはなんだか寂しそうだった。
*
ある日。
学校帰り、私は学校を出て少し歩いたところで急に気分が悪くなって、しゃがみこんでしまった。その日は、朝からあまり体調が良くなかったけれど、無理して来たのが悪かった。学校から自宅まで、歩いて20分くらいかかる。
家まで、持たない…!
お腹、痛い。めまいもする。
なんの病気?まさか、死ぬの?!
私は学校を出て少し歩いてから、耐え切れなくて意識も朦朧としていた。そこに、私の前に自転車が止まる音がした。キキッと、急ブレーキをかける音だ。自転車を脇に止めて、歩み寄る足音。私は肩を掴まれて、
「萌梨?痛いのか?」
と低い声が聞こえてきた。梶原の声と似てる。私はゆっくり顔を上げると、目の前に祐がいた。
「歩けないくらい、痛いのかよ」
「…………うん……!」
私は、なんだか涙が出てきて、悔しくなった。
ここに、パパがいない。
新しい家族、なんて言われると全否定さえしたくなる。勿論、不満なんてなかったし、梶原は優しいし、お母さんも梶原を選んだのだから、それで全てがうまくいくなら、いいと思ってた。
だけど、私には分からないことがある。
あんなに愛していたパパを亡くして、あんなに毎日泣いていたのに、どうしてたった1、2年で、他の人を愛せるのだろう。
そんなに、簡単なことなの?
私だって、梶原は優しいし、いい人だと思ったけれど………。だけど、パパは、世界でたった一人なんだよ。
私はそうは思ったけれど、そんなことを一言も口には出せずにいた。
そう……だって。
お母さんだけを責められない。あの人を家族として受け入れたのは、私だって同じなんだから……。
*
義弟の圭太くんとは、すぐに仲良くなれて、私のことも気軽に「お姉ちゃん」と呼んでくれた。美夜とも年が近いし、よく遊んでくれるし面倒見がいい。美夜も圭太くんとすぐに打ち解けて、仲良く過ごせているようだ。
それとは対照的に義兄の祐は、最初は私達の顔さえも見ないし、私の名前も口にしてはくれなかった。お母さんのことも、 なかなか「お母さん」と呼ばなくて、お母さんはなんだか寂しそうだった。
*
ある日。
学校帰り、私は学校を出て少し歩いたところで急に気分が悪くなって、しゃがみこんでしまった。その日は、朝からあまり体調が良くなかったけれど、無理して来たのが悪かった。学校から自宅まで、歩いて20分くらいかかる。
家まで、持たない…!
お腹、痛い。めまいもする。
なんの病気?まさか、死ぬの?!
私は学校を出て少し歩いてから、耐え切れなくて意識も朦朧としていた。そこに、私の前に自転車が止まる音がした。キキッと、急ブレーキをかける音だ。自転車を脇に止めて、歩み寄る足音。私は肩を掴まれて、
「萌梨?痛いのか?」
と低い声が聞こえてきた。梶原の声と似てる。私はゆっくり顔を上げると、目の前に祐がいた。
「歩けないくらい、痛いのかよ」
「…………うん……!」
私は、なんだか涙が出てきて、悔しくなった。
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