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第1章 新しい家族
大人への一歩
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せっかく、話してくれたのに…。
こんなの、迷惑だよね。タイミング、悪すぎ…!
「萌梨、携帯、ある?」
祐が尋ねると、私はお腹を押さえながら小さく頷き、
「あるよ…」
と答えて、スカートのポケットから携帯電話を取り出すと、祐は携帯を奪い取り、
「借りるよ」
と言うと、なにやら両手で素早く操作している。ロックを解除して渡してあるから、何かしら検索しているのかもしれない。
「あった。これだな。ワンコールでできるように設定しとけばいいのに」
そう呟きながら、どこかに電話をかけているみたいだ。その間、祐は優しく私の肩を抱いてくれている。
「あ、………お母さん?…祐です。今、学校ンとこで萌梨に会って。…なんか、すげぇ具合悪そうなんだけど、持病とか、ある?…ないのか……。うん……。お腹痛いみたいで、歩けないってしゃがんでる」
そっか。お母さんに、連絡してくれたんだ。初めてお母さんて呼んだのかな。私のことも…。
私は痛みを我慢しながら、聞こえてくる会話に嬉しさが込み上げてきた。
「だよね。………やっぱり、それかな?お母さん、早めに帰ってきてやってよ。とりあえず、俺、連れて帰る。薬は?……あぁ、じゃ、飲ませるよ」
そう言って、祐は電話を切ると私に差し出し、私はその携帯を鞄にしまった。
「帰るぞ」
「え?…」
祐は私の肩をゆっくりと抱き起こすように立ち上がらせて、脇に止めていた自転車の後ろの席に、自分の制服の上着を脱いで座布団のように引き、
「お腹、響くかもしれないけど、我慢しなよ」
と言うと、私は驚きながらも自転車の後ろに座った。
「しっかり捕まってろよ!!」
そう言って祐が自転車に跨り、急いで漕ぎ出すと、私は慌てて祐にしがみついた。
こんなの、迷惑だよね。タイミング、悪すぎ…!
「萌梨、携帯、ある?」
祐が尋ねると、私はお腹を押さえながら小さく頷き、
「あるよ…」
と答えて、スカートのポケットから携帯電話を取り出すと、祐は携帯を奪い取り、
「借りるよ」
と言うと、なにやら両手で素早く操作している。ロックを解除して渡してあるから、何かしら検索しているのかもしれない。
「あった。これだな。ワンコールでできるように設定しとけばいいのに」
そう呟きながら、どこかに電話をかけているみたいだ。その間、祐は優しく私の肩を抱いてくれている。
「あ、………お母さん?…祐です。今、学校ンとこで萌梨に会って。…なんか、すげぇ具合悪そうなんだけど、持病とか、ある?…ないのか……。うん……。お腹痛いみたいで、歩けないってしゃがんでる」
そっか。お母さんに、連絡してくれたんだ。初めてお母さんて呼んだのかな。私のことも…。
私は痛みを我慢しながら、聞こえてくる会話に嬉しさが込み上げてきた。
「だよね。………やっぱり、それかな?お母さん、早めに帰ってきてやってよ。とりあえず、俺、連れて帰る。薬は?……あぁ、じゃ、飲ませるよ」
そう言って、祐は電話を切ると私に差し出し、私はその携帯を鞄にしまった。
「帰るぞ」
「え?…」
祐は私の肩をゆっくりと抱き起こすように立ち上がらせて、脇に止めていた自転車の後ろの席に、自分の制服の上着を脱いで座布団のように引き、
「お腹、響くかもしれないけど、我慢しなよ」
と言うと、私は驚きながらも自転車の後ろに座った。
「しっかり捕まってろよ!!」
そう言って祐が自転車に跨り、急いで漕ぎ出すと、私は慌てて祐にしがみついた。
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