優しい夜のうた

びぅむ

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第2章 天国への階段

恐怖の契約

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「それは無理だな」

「あんたなんか嫌い!大ッ嫌い!触んないでよ!」

「美夜の裸をネットで流そうか?」

私の耳元で梶原がそう言うと、私は驚き目を見開いた。梶原はニヤリと笑い、上から私を見つめている。

「逃げたいか?お前が逃げれば、美夜の人生はもう、終わりだ。だがここでお前がおとなしく僕に抱かれるなら、美夜を解放してあげるよ。さぁ……どうする?契約しよう。お前を抱くのは、この結婚の最初の計画だったんだ」

お母さん。

どうして、こんな人を選んだの?

どうして、私たちを残して、死んでしまったの?

私の瞳に、涙が溢れてきた。

「叫ぶわ…!隣の部屋に、祐が…」

「祐も圭太もいないよ。親戚の奴らとホテルで過ごしてもらってる。今、この家には…僕と、萌梨、美夜だけだ」

「……そんな…!」

絶望的だ…!

悔しくて、涙が溢れる。

なんにもできなくて。

どうにもならなくて。

涙が次々に頬を濡らして、涙の冷たさを感じたまま、私は彼を睨みつけた。

「………わかった。そのかわり、美夜には二度と手を出さないと約束して!そのための契約よ!!」




それからは、頭の中が真っ白だった。地獄の始まりだ。



祐の触れた場所が、梶原になぞられ、舐められ、噛まれて、どんどん汚れていく。

祐は優しく抱いてくれて、どんなに痛くても堪えられたのに……。

梶原は恐ろしい獣のように、私を全てを食いつくしてしまう。こんなにこんなに怖くて、気持ち悪いものだなんて……。でも、もう二度と美夜には触れてほしくない。美夜の未来を、これ以上汚してほしくない。

それだけを願い、私は必死に痛みを堪えていた。


早く、終わって。


早く、解放して…!




ようやく情事が終わり、私は解放された…と思ったその時。

梶原は驚いた声を上げた。

「なんで、血が出てないんだ?まさか…」

私はギクッとして起き上がると、梶原は私をギロッと睨むなり、思いきり頬を殴り飛ばした。

「処女じゃないのかッ!!?誰だ?相手は、誰だッ!!」
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