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第10章 壊れた夢
梶原の動揺
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滋先輩の言葉に、私はたまらず涙が溢れてきて、唇が微かに震えてしまう…。
「萌梨。祐さんと幸せになれよ。昨日、祐さんが会いに来た時、なんで萌梨が惹かれたか、すぐに分かったよ。萌梨を救ってくれて、ありがとうって言ってた。こんな体になったけど、役に立てたなら、嬉しいよ。萌梨が俺を好きだって言ってくれた気持ちも、嘘じゃないよな。だから、俺のことは気にすんな。この先、俺にもしものことがあっても、立ち止まるんじゃないよ。祐さんがいる。だから、一緒に乗り越えていくんだよ。どんな時でも、俺は、味方だからね」
「……滋…!!」
私は泣きながら、滋先輩に少しずつ歩み寄っていくと、その頬に静かにキスをした。
ありがとう。
あなたのおかげで、私は前に進めたの。ほんとよ。
あなたは、祐と同じくらい大切な人。
ありがとう。
それから、ごめんなさい…。
*
梶原は、会社の重役会議に出席をしていた。
その席には、梶原の兄弟や、父親である会長までも参加している。社長である長兄の梶原甫取締役部長の次兄、梶原賢二はハキハキと発言をし、提案を述べ、決断力もある。そんな中、梶原守留は昨日の萌梨と祐のことが頭から離れなくて会議も上の空だ。
会長の梶原栄一は秋には役員から退き、息子たちに会社を任せるつもりでいるが、一番の悩みの種は梶原守留だった。その守留の浮ついた心境に気付いて、栄一は遠目からもきつく守留を睨みつけていた。
会議が終わると、梶原栄一は守留の腕を掴み、
「貴様はやる気があるのか!情けない顔をしおって!」
と守留に怒鳴ると、守留は小さく頭を下げた。
「…も……申し訳ありません」
そこに栄一の携帯電話が鳴り、会長は怒りでギリギリと歯を食いしばりながら胸ポケットから携帯電話を取り出して話し始めた。
「………なに?警察が?………うむ。…速やかに…副社長室に通せ」
と梶原栄一が言うと、守留はハッとして栄一を見た。
「萌梨。祐さんと幸せになれよ。昨日、祐さんが会いに来た時、なんで萌梨が惹かれたか、すぐに分かったよ。萌梨を救ってくれて、ありがとうって言ってた。こんな体になったけど、役に立てたなら、嬉しいよ。萌梨が俺を好きだって言ってくれた気持ちも、嘘じゃないよな。だから、俺のことは気にすんな。この先、俺にもしものことがあっても、立ち止まるんじゃないよ。祐さんがいる。だから、一緒に乗り越えていくんだよ。どんな時でも、俺は、味方だからね」
「……滋…!!」
私は泣きながら、滋先輩に少しずつ歩み寄っていくと、その頬に静かにキスをした。
ありがとう。
あなたのおかげで、私は前に進めたの。ほんとよ。
あなたは、祐と同じくらい大切な人。
ありがとう。
それから、ごめんなさい…。
*
梶原は、会社の重役会議に出席をしていた。
その席には、梶原の兄弟や、父親である会長までも参加している。社長である長兄の梶原甫取締役部長の次兄、梶原賢二はハキハキと発言をし、提案を述べ、決断力もある。そんな中、梶原守留は昨日の萌梨と祐のことが頭から離れなくて会議も上の空だ。
会長の梶原栄一は秋には役員から退き、息子たちに会社を任せるつもりでいるが、一番の悩みの種は梶原守留だった。その守留の浮ついた心境に気付いて、栄一は遠目からもきつく守留を睨みつけていた。
会議が終わると、梶原栄一は守留の腕を掴み、
「貴様はやる気があるのか!情けない顔をしおって!」
と守留に怒鳴ると、守留は小さく頭を下げた。
「…も……申し訳ありません」
そこに栄一の携帯電話が鳴り、会長は怒りでギリギリと歯を食いしばりながら胸ポケットから携帯電話を取り出して話し始めた。
「………なに?警察が?………うむ。…速やかに…副社長室に通せ」
と梶原栄一が言うと、守留はハッとして栄一を見た。
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