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第12章 崩壊
優しい夜のバラード
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「萌梨…」
私は祐の胸に頬を埋めて抱きしめると、祐も私の気持ちに応えてくれてきつく抱きしめ返してくれた。私はそれだけで、嬉しくて涙が溢れてきた。
「また、あの歌聴きたい」
すると、祐は私の体から離れて、ゆっくりと立ち上がり、テレビの横にあるミニコンポの前に行くと、CDラックからあの歌を探した。
「あった…!あの歌結構流行ったから、坂井さんも持ってたんだな。ラッキー!」
CDのジャケットには黒人青年の爽やかな笑顔。彼の名は、スティーブン・ダビー。祐の大好きなアーティストだ。
「勝手にいじっていいの?」
「いいんだよ。坂井さんは大人だから、そんなことでいちいち怒らない。多分」
祐はそう言って、悪戯っぽく笑った。…その笑顔が、大好きだった。一年前と、何も変わらない笑顔。祐が、ディスクをコンポに入れる仕草もカッコいい。私は祐の仕草に見惚れてしまっていた。祐はミニコンポにディスクを入れてスタートボタンを押すと、左右の脇にある小さなスピーカーから、あの夜と同じ懐かしい歌声の甘いラブソングが流れ始めた。
その途端、私は余計に涙が溢れてきて、立ち上がり祐の背中にしがみつくようにして抱きついた。
「愛してる、祐」
祐のお腹のあたりで結んだ私の手を、祐は両手でぎゅっと握りしめて、ゆっくりと向き直って向かい合わせになった。祐は私の頬に手を添えると、私は下から祐を見上げてじっとその瞳を覗き込んだ。
「俺も、愛してる。ずっと、そばにいるよ」
私は祐の胸に頬を埋めて抱きしめると、祐も私の気持ちに応えてくれてきつく抱きしめ返してくれた。私はそれだけで、嬉しくて涙が溢れてきた。
「また、あの歌聴きたい」
すると、祐は私の体から離れて、ゆっくりと立ち上がり、テレビの横にあるミニコンポの前に行くと、CDラックからあの歌を探した。
「あった…!あの歌結構流行ったから、坂井さんも持ってたんだな。ラッキー!」
CDのジャケットには黒人青年の爽やかな笑顔。彼の名は、スティーブン・ダビー。祐の大好きなアーティストだ。
「勝手にいじっていいの?」
「いいんだよ。坂井さんは大人だから、そんなことでいちいち怒らない。多分」
祐はそう言って、悪戯っぽく笑った。…その笑顔が、大好きだった。一年前と、何も変わらない笑顔。祐が、ディスクをコンポに入れる仕草もカッコいい。私は祐の仕草に見惚れてしまっていた。祐はミニコンポにディスクを入れてスタートボタンを押すと、左右の脇にある小さなスピーカーから、あの夜と同じ懐かしい歌声の甘いラブソングが流れ始めた。
その途端、私は余計に涙が溢れてきて、立ち上がり祐の背中にしがみつくようにして抱きついた。
「愛してる、祐」
祐のお腹のあたりで結んだ私の手を、祐は両手でぎゅっと握りしめて、ゆっくりと向き直って向かい合わせになった。祐は私の頬に手を添えると、私は下から祐を見上げてじっとその瞳を覗き込んだ。
「俺も、愛してる。ずっと、そばにいるよ」
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