106 / 138
第12章 崩壊
綺麗なままの君だから
しおりを挟む
優しい言葉で私を包み込んでくれる。祐の顔が近づいてきて、私は目を閉じた。
そして、唇が重なると、私はさらにギュッと祐の体を抱きしめて1ミリたりとも離れないようにくっついた。静かに重なっていただけの唇はやがて左右に何度も位置を変えながら、求め合うようにキスを繰り返していくと、祐は私を抱き上げて窓際のベッドの方に歩き出した。
彼の歌は、優しい夜を誘うさざ波のよう…。
静かに…。
滑らかに…。
あんなに辛かった気持ちが、こんなふうに溶けていくなんて…。もうこの歌は聴けないと思った。だけど、こうして祐がそばにいてくれるなら、何度でも聴いていたい。
いつのまにか何も着ていなくて、初めて抱いてくれた時と同じように私はドキドキした。
梶原に凌辱され続けてきた体を、祐は受け入れてくれる?私、汚れたの。もう、あの頃とは全然違う…。
私が祐の腕の中で涙ぐんでそう言うと、祐は優しく微笑みながら頬に、鼻先に、そして唇にキスをしてくれた。
「同じだよ」
萌梨は、あの時と同じ、綺麗なままの、萌梨だよ。
汚れてなんかいない。
綺麗な、俺だけの萌梨だ。好きだよ。初めて会った時から、ずっと。誰よりも、愛してるよ。
初めて会ったあのレストランで顔合わせした時。本当は、俺、照れてたんだ。再婚するって聞いて、実は一度だけ萌梨の顔を見に行ったんだよ。友達と笑いながら話す萌梨を見て、惹かれてしまった。
そして、唇が重なると、私はさらにギュッと祐の体を抱きしめて1ミリたりとも離れないようにくっついた。静かに重なっていただけの唇はやがて左右に何度も位置を変えながら、求め合うようにキスを繰り返していくと、祐は私を抱き上げて窓際のベッドの方に歩き出した。
彼の歌は、優しい夜を誘うさざ波のよう…。
静かに…。
滑らかに…。
あんなに辛かった気持ちが、こんなふうに溶けていくなんて…。もうこの歌は聴けないと思った。だけど、こうして祐がそばにいてくれるなら、何度でも聴いていたい。
いつのまにか何も着ていなくて、初めて抱いてくれた時と同じように私はドキドキした。
梶原に凌辱され続けてきた体を、祐は受け入れてくれる?私、汚れたの。もう、あの頃とは全然違う…。
私が祐の腕の中で涙ぐんでそう言うと、祐は優しく微笑みながら頬に、鼻先に、そして唇にキスをしてくれた。
「同じだよ」
萌梨は、あの時と同じ、綺麗なままの、萌梨だよ。
汚れてなんかいない。
綺麗な、俺だけの萌梨だ。好きだよ。初めて会った時から、ずっと。誰よりも、愛してるよ。
初めて会ったあのレストランで顔合わせした時。本当は、俺、照れてたんだ。再婚するって聞いて、実は一度だけ萌梨の顔を見に行ったんだよ。友達と笑いながら話す萌梨を見て、惹かれてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
還暦妻と若い彼 継承される情熱
MisakiNonagase
恋愛
61歳の睦美と、20歳の悠人。ライブ会場で出会った二人の「推し活」は、いつしか世代を超えた秘め事へと変わっていった。合鍵を使い、悠人の部屋で彼を待つ睦美の幸福。
しかし、その幸せの裏側で、娘の愛美もまた、同じ男の体温に触れ始めていた。
母譲りの仕草を見せる娘に、母の面影を重ねる青年。
同じ男を共有しているとは知らぬまま、母娘は「女」としての業(さが)を露呈していく。甘いお土産が繋ぐ、美しくも醜い三角関係の幕が上がる。
背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)
MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる