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第12章 崩壊
事故ではなく事件でした
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私がそう言うと、坂井さんは腕を組んで考えこみ、やがて顔を上げて私を見つめて、
「分かった。じゃ、連れていくよ。圭太くんはいいのか?」
「…圭太くんと祐は巻き込みたくない。だから残ってもらいます。見張っててくださいね」
私の言葉に、坂井さんはため息をついた。
坂井さんの車で梶原家に向かおうとして、私たち3人は駐車場に駆け出した。私と美夜が車の後ろに乗り込み、坂井さんが運転席のドアを開けた時、
「うっ…!!」
と坂井さんの呻く声がして、私は運転席の方を見た。すぐに坂井さんではない男の人が運転席に乗り込んでくると、私は身を乗り出して、
「あなたは…!」
と言いかけて思わず息を飲んだ。隣に座る美夜を片手で抱き寄せながらその男を見ると、そいつは振り向きもせず、アクセルを踏み込んで急ぐように車を発進させた。
彼の名は、田中順一。
梶原の運転手兼秘書だ。
「何故、ここに…!」
田中はいつもオールバックにしていた黒髪が乱れて、その眼差しは虚ろに揺れている。彼はすぐに車を発進させると、バックミラー越しに私達を睨みつけた。
「私の足がついてしまった。あれを事故として片付けていればよかったものを、なんでわざわざ事件にしたがるんだ!私は…言われたままに、やっただけなのに!!」
田中は叫ぶように声を上げると、私はビクッとして肩をすくめた。
「分かった。じゃ、連れていくよ。圭太くんはいいのか?」
「…圭太くんと祐は巻き込みたくない。だから残ってもらいます。見張っててくださいね」
私の言葉に、坂井さんはため息をついた。
坂井さんの車で梶原家に向かおうとして、私たち3人は駐車場に駆け出した。私と美夜が車の後ろに乗り込み、坂井さんが運転席のドアを開けた時、
「うっ…!!」
と坂井さんの呻く声がして、私は運転席の方を見た。すぐに坂井さんではない男の人が運転席に乗り込んでくると、私は身を乗り出して、
「あなたは…!」
と言いかけて思わず息を飲んだ。隣に座る美夜を片手で抱き寄せながらその男を見ると、そいつは振り向きもせず、アクセルを踏み込んで急ぐように車を発進させた。
彼の名は、田中順一。
梶原の運転手兼秘書だ。
「何故、ここに…!」
田中はいつもオールバックにしていた黒髪が乱れて、その眼差しは虚ろに揺れている。彼はすぐに車を発進させると、バックミラー越しに私達を睨みつけた。
「私の足がついてしまった。あれを事故として片付けていればよかったものを、なんでわざわざ事件にしたがるんだ!私は…言われたままに、やっただけなのに!!」
田中は叫ぶように声を上げると、私はビクッとして肩をすくめた。
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