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第12章 崩壊
梶原への伝言
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坂井さんが優しくそう言って私の頭を撫でると、私は微笑んで、
「ありがとうございます。ほんとに、坂井さんには感謝しています…!」
と言って深く頭を下げた。坂井さんは眉を少し上げながら、首を傾げて私を見つめていた。
「萌梨ちゃん…?」
*
警察署の中にある仮眠室に行くと、中は真っ暗で、私は電気をつけずにベッドに歩み寄った。
暗闇が目に慣れてくると、美夜と圭太くんが並んで眠っている姿が見えてきて、私は美夜に歩み寄った。
「……美夜…」
と小さく、呟くように言うと、美夜は目を開けてゆっくりと起き上がり、私の方を見上げた。
「……お父さんのとこ、行くの?」
と小さな声で美夜が尋ねると、私はしっかりと頷いた。
「うん。一緒に行こうね。お父さんに、会いに行こう」
私が美夜の手を繋いで仮眠室を出ると、そこに坂井さんが立っていて、私は思わず立ち止まってしまった。
「やっぱり、あいつのとこ、行く気だったのか」
「坂井さん」
「美夜ちゃんを渡したって解決しないぞ」
「美夜は渡しません。美夜に伝言を頼もうと思ったんです。私じゃダメなの。美夜の口から、あいつに…」
「伝言?」
坂井さんが訊ねると、私は小さく頷いた。
「梶原は、多分知らないと思うの。お母さんの本当の気持ち。私じゃなく、美夜に伝えてもらいたいから…」
「ありがとうございます。ほんとに、坂井さんには感謝しています…!」
と言って深く頭を下げた。坂井さんは眉を少し上げながら、首を傾げて私を見つめていた。
「萌梨ちゃん…?」
*
警察署の中にある仮眠室に行くと、中は真っ暗で、私は電気をつけずにベッドに歩み寄った。
暗闇が目に慣れてくると、美夜と圭太くんが並んで眠っている姿が見えてきて、私は美夜に歩み寄った。
「……美夜…」
と小さく、呟くように言うと、美夜は目を開けてゆっくりと起き上がり、私の方を見上げた。
「……お父さんのとこ、行くの?」
と小さな声で美夜が尋ねると、私はしっかりと頷いた。
「うん。一緒に行こうね。お父さんに、会いに行こう」
私が美夜の手を繋いで仮眠室を出ると、そこに坂井さんが立っていて、私は思わず立ち止まってしまった。
「やっぱり、あいつのとこ、行く気だったのか」
「坂井さん」
「美夜ちゃんを渡したって解決しないぞ」
「美夜は渡しません。美夜に伝言を頼もうと思ったんです。私じゃダメなの。美夜の口から、あいつに…」
「伝言?」
坂井さんが訊ねると、私は小さく頷いた。
「梶原は、多分知らないと思うの。お母さんの本当の気持ち。私じゃなく、美夜に伝えてもらいたいから…」
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