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第2章 セブンティーン
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宮本さんがそう言うと、私は頷きながら昨日会った男子たちを思い返していた。
確かに。タチ悪そう。
「友達を選ぶのは春川さんの自由だけど、その辺、ちゃんと考えたほうがいいよ。自分の身は自分しか守れないから」
そう言いながらも、のんびり空を見上げている。それなら、私は宮本さんといたほうが気が楽かも。
ふと、何か視線を感じて私は振り向いた。そこには、うちのクラスのクラス委員をしている江田優が私をじっと見つめていた。私は彼を見つめると、彼はふいっと目をそらした。
なんだろう。
*
教室に戻ると、杉本さんがいつもの四人グループで固まっていて、
「春川さん、おはよ!休みかと思ったわ」
と言いながら駆け寄ってきて、私は微笑んで彼女を見た。
「早く着いたから、ちょっと話してたのよ」
と私が答えると、私の後ろから現れた宮本さんや江田優たちを見て、一瞬驚いて私の腕を掴むと、
「リュウがね。春川さんのこと気に入ったみたいで、また連れてきてって。合コンも企画するって言ってるの。いつにしようっか?」
とにこにこ笑いながら尋ねてくると、私は頭を横に振って、
「合コンはパスしたいな。彼氏とか、興味ないの。ごめんね」
と断ると、杉本さんは目を丸くして唇を尖らせた。
「え~~~?!もったいないよ。そんなに綺麗なのに。絶対モテるってば」
確かに。タチ悪そう。
「友達を選ぶのは春川さんの自由だけど、その辺、ちゃんと考えたほうがいいよ。自分の身は自分しか守れないから」
そう言いながらも、のんびり空を見上げている。それなら、私は宮本さんといたほうが気が楽かも。
ふと、何か視線を感じて私は振り向いた。そこには、うちのクラスのクラス委員をしている江田優が私をじっと見つめていた。私は彼を見つめると、彼はふいっと目をそらした。
なんだろう。
*
教室に戻ると、杉本さんがいつもの四人グループで固まっていて、
「春川さん、おはよ!休みかと思ったわ」
と言いながら駆け寄ってきて、私は微笑んで彼女を見た。
「早く着いたから、ちょっと話してたのよ」
と私が答えると、私の後ろから現れた宮本さんや江田優たちを見て、一瞬驚いて私の腕を掴むと、
「リュウがね。春川さんのこと気に入ったみたいで、また連れてきてって。合コンも企画するって言ってるの。いつにしようっか?」
とにこにこ笑いながら尋ねてくると、私は頭を横に振って、
「合コンはパスしたいな。彼氏とか、興味ないの。ごめんね」
と断ると、杉本さんは目を丸くして唇を尖らせた。
「え~~~?!もったいないよ。そんなに綺麗なのに。絶対モテるってば」
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