35 / 104
第3章 汚れた記憶
3
しおりを挟む憎いよ。
私はオトウサンが憎い。
こんな淫らな体にした、オトウサンが憎い…!
お姉ちゃんは死んだのに、あいつはまだ生きてる。それが無償にくやしい。死んじゃえばよかったのよ。あの時、なんで死んでくれなかったの?
私にこんな惨めな思いをさせたあいつを、私は一生許せない!!
あの時、私はオトウサンに抱かれる寸前だったらしい。でも、お姉ちゃんに助けられた。だから、私は処女のままでいられた。それでも、それまでの行為にあたることは散々されてきた。絶頂も快感も、あいつが体に教え込んだんだ。
でも、だからって…なんで、好きでもないやつに、抱かれなきゃならないの?
いやなのに、なんで…この体は、抱かれることを受け入れてしまうんだろう…!
*
深夜。
私は目を覚まして、ゆっくりと起き上がった。
なんだか喉がカラカラ渇いて、水を飲もうとベッドから足を下ろして裸足で部屋を出た。すると、居間の明かりがついていて、ソファーに祐兄が座っている背中を見つけた。私は驚いて祐兄を見ると、祐兄も気がついて振り向き、
「どうした?美夜。眠れない?」
と優しく微笑んで尋ねると、私は頭を横に振った。
「祐兄は……?」
「…俺は、…いつも寝ようと思うと目が冴えて、全然寝れないんだ」
「不眠症?」
「………かもな」
そんなこと、知らなかった。眠れないなんて…。いつから?まさか、お姉ちゃんが死んでから…ずっとなの?
私はキッチンに入ると、
「お水、飲む?」
と祐兄に向かって言うと、祐兄は小さく頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる