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第3章 汚れた記憶
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「だけど、オヤジは祥子さんだけでは飽き足らず、萌梨や美夜まで手に入れようとした。特に実の娘だと確信していた美夜に対しては、かなりの思い入れがあったんだ。その気持ちが強くて、美夜に暴行したんだと思う。萌梨がそのことに初めて気付いたのは、祥子さんが事故で亡くなってからだった。美夜の体の傷に気がついて、オヤジに問い詰めて……美夜に手を出さないかわりに、萌梨は自分の身を犠牲にしたんだ。俺は、その頃そのことに全く気付かなかった。情けないだろ。幼い圭太でさえ少し気付いていたのに。だけど、オヤジは俺と萌梨の関係を知って、俺を海外に飛ばしたんだ。その間、萌梨はオヤジに………」
今度は祐兄が泣きそうだ。私と滋は祐兄を見つめていた。
「すっかり心を閉ざした萌梨を助け出してくれたのが、滋だった」
祐兄の言葉に、私は滋を見つめると、滋は私の手を繋ぎながら優しく微笑んでやっと口を開いた。
「雪子がさ、萌梨の性格が変わったのには、ワケがあるって言ってたんだ。性的虐待を最初に疑ったのは、雪子だったから。俺は、どうしたら萌梨を救えるか考えたけど、萌梨は頑なに心を閉ざしていて、俺をはねのけた。やっと心を開いてくれた時は、心底嬉しかった。その頃、坂井さんが現れて、萌梨の両親の死因が単なる事故ではなく事件だ、と言ってきた。
今度は祐兄が泣きそうだ。私と滋は祐兄を見つめていた。
「すっかり心を閉ざした萌梨を助け出してくれたのが、滋だった」
祐兄の言葉に、私は滋を見つめると、滋は私の手を繋ぎながら優しく微笑んでやっと口を開いた。
「雪子がさ、萌梨の性格が変わったのには、ワケがあるって言ってたんだ。性的虐待を最初に疑ったのは、雪子だったから。俺は、どうしたら萌梨を救えるか考えたけど、萌梨は頑なに心を閉ざしていて、俺をはねのけた。やっと心を開いてくれた時は、心底嬉しかった。その頃、坂井さんが現れて、萌梨の両親の死因が単なる事故ではなく事件だ、と言ってきた。
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