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第5章 その涙は誰のため
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あの時、心を閉ざしてしまった萌梨と同じセリフだ。一人で抱えて、苦しんで、あの歌に逃げてた萌梨。今の美夜が、あの時の萌梨と重なる…。
美夜の心も、閉ざされてしまったのか?
何故?!
*
梶原祐は、仕事を終えて会社を出たところで携帯電話が鳴った。11月に入ったばかりで、最近夜になると、ちょっと肌寒い。コートまではなくても、みんなジャケットを羽織って出かけるようになっていた。
祐は滋と近くで待ち合わせをしていた。
滋はジャケットを羽織って、裾の広がっているブーツカットのジーパンを履いている。二人は近くの居酒屋で待ち合わせをしていて、祐が少し遅れてきて、カウンターにいた滋の隣にゆっくりと腰を降ろした。店員がオーダーに来ると、祐はビールを頼み上着を脱いで椅子に掛けた。
「珍しいな。お前から飲もうなんて」
と祐が微笑みながら言うと、滋は笑顔が曇り何も答えない。
「何か、あったのか?」
祐が滋の顔を覗き込むと、祐がオーダーしたビールが運ばれてきて、二人はジョッキを鳴らした。
「…最近、美夜の様子、おかしくないか?」
「え…?」
美夜の心も、閉ざされてしまったのか?
何故?!
*
梶原祐は、仕事を終えて会社を出たところで携帯電話が鳴った。11月に入ったばかりで、最近夜になると、ちょっと肌寒い。コートまではなくても、みんなジャケットを羽織って出かけるようになっていた。
祐は滋と近くで待ち合わせをしていた。
滋はジャケットを羽織って、裾の広がっているブーツカットのジーパンを履いている。二人は近くの居酒屋で待ち合わせをしていて、祐が少し遅れてきて、カウンターにいた滋の隣にゆっくりと腰を降ろした。店員がオーダーに来ると、祐はビールを頼み上着を脱いで椅子に掛けた。
「珍しいな。お前から飲もうなんて」
と祐が微笑みながら言うと、滋は笑顔が曇り何も答えない。
「何か、あったのか?」
祐が滋の顔を覗き込むと、祐がオーダーしたビールが運ばれてきて、二人はジョッキを鳴らした。
「…最近、美夜の様子、おかしくないか?」
「え…?」
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