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第6章 温かいラブソング
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私が泣きながらそう言うと、杉本さんの瞳にも涙が波のように溢れて、頬に零れ落ちて来た。
「そう…。悔しい。あんな男たちに……私は………!あいつらが…!!」
「杉本さん……」
「あいつらが……リュウが憎いわッ!!」
杉本さんは悲痛の想いを吐き出して泣き叫ぶと、私はそんな杉本さんを抱きしめた。何度もギュッと強く。その苦しみも、孤独も、私だけが解ってあげられるから。
「そうだね。私もよ。私もリュウが憎いわ」
「うわあぁぁッ!!」
私と杉本さんが抱き合って泣いていると、滋と坂井さんは優しく微笑んで顔を見合わせていた。
*
その夜。
祐兄が家に駆け込んで来て、
「美夜!!」
と血相を変えて帰ってくると、私と凜ちゃんは居間のソファーに座っていて、立ち上がり振り向いた。
「お帰りなさい!お父さん!!」
「お帰りなさい、祐兄」
凜ちゃんは祐兄に飛び付き、祐兄は凜ちゃんを抱き上げてから私に歩み寄ってきた。
「坂井さんから連絡もらった。美夜、お前……!」
祐兄はそう言いながら私の肩を優しく掴むと、私は微笑して頷いた。
「私は…大丈夫。辛くて逃げてたけれど、滋と坂井さんの御蔭で今は冷静になれた。もう大丈夫」
「そう…。悔しい。あんな男たちに……私は………!あいつらが…!!」
「杉本さん……」
「あいつらが……リュウが憎いわッ!!」
杉本さんは悲痛の想いを吐き出して泣き叫ぶと、私はそんな杉本さんを抱きしめた。何度もギュッと強く。その苦しみも、孤独も、私だけが解ってあげられるから。
「そうだね。私もよ。私もリュウが憎いわ」
「うわあぁぁッ!!」
私と杉本さんが抱き合って泣いていると、滋と坂井さんは優しく微笑んで顔を見合わせていた。
*
その夜。
祐兄が家に駆け込んで来て、
「美夜!!」
と血相を変えて帰ってくると、私と凜ちゃんは居間のソファーに座っていて、立ち上がり振り向いた。
「お帰りなさい!お父さん!!」
「お帰りなさい、祐兄」
凜ちゃんは祐兄に飛び付き、祐兄は凜ちゃんを抱き上げてから私に歩み寄ってきた。
「坂井さんから連絡もらった。美夜、お前……!」
祐兄はそう言いながら私の肩を優しく掴むと、私は微笑して頷いた。
「私は…大丈夫。辛くて逃げてたけれど、滋と坂井さんの御蔭で今は冷静になれた。もう大丈夫」
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