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第6章 温かいラブソング
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「私ね。リュウに、言われたの。圭ちゃんは、実の父親にも愛されなかったかわいそうな息子だって」
私がそう切り出すと、滋と祐兄は驚いていた。
「圭ちゃんが私を抱いたのは、復讐なんだって。父親と同じように、父親が愛した娘を抱くことで、目的は果たせられた……って」
リュウの顔を近くに感じるような気がして、私はきつく目を閉じた。
「美夜。それは違うよ」
と祐兄が言うと、私と滋は祐兄を見つめた。
「親父は、圭太を愛してたんだ。だから、圭太の前では、自分を恥じていた。圭太がそばにいると、親父は美夜に手を出せなかったらしいよね。圭太を自分と重ねて見てたんじゃないかな?でも、圭太にはそれが伝わってなかったかもしれない。圭太は、美夜をずっと好きだったんだ。
私がそう切り出すと、滋と祐兄は驚いていた。
「圭ちゃんが私を抱いたのは、復讐なんだって。父親と同じように、父親が愛した娘を抱くことで、目的は果たせられた……って」
リュウの顔を近くに感じるような気がして、私はきつく目を閉じた。
「美夜。それは違うよ」
と祐兄が言うと、私と滋は祐兄を見つめた。
「親父は、圭太を愛してたんだ。だから、圭太の前では、自分を恥じていた。圭太がそばにいると、親父は美夜に手を出せなかったらしいよね。圭太を自分と重ねて見てたんじゃないかな?でも、圭太にはそれが伝わってなかったかもしれない。圭太は、美夜をずっと好きだったんだ。
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