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第2章 二十歳のキス、その先は…
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居酒屋を抜け出して、坂井さんの部屋に帰ってきた。部屋は前と同じマンションで同じ部屋。家具も何もかも、あの頃と同じだ。ソファに私を押し倒して、着ているものをあっという間に脱がせた。キスの吐息はかなりビール臭い。どんだけ飲んだんだろう。
今、泥酔なの?
それとも…シラフなの?
うつ伏せになってそんなことを考えていると、坂井さんは裸の体を密着して後ろから抱きしめた。うなじに舌を這わせて、後ろから私の胸を揉んでいる。その手指の動きが滑らかに動いて、私をいちいち刺激する。
「何考えてる?」
「べ……別に?」
「余裕だな。こっちはもう、必死なのに」
「え?」
「余裕なんか、これっぽっちもないのに」
独り言?
坂井さんは後ろから私の頬に触れると、振り向かせながら唇と唇を重ねて、坂井さんの手が、私の全身を撫で回していった。
もう、だめ。私も、何にも考えられない。
坂井さんのこの匂いが、好き。離れたくない。
ずっと、こうして触れて欲しかったの…。
会いたかった。
坂井さんに、会いたかったの…。
抱かれたかったのよ。
そうして、20代になった私は、初めて坂井さんに抱かれた。
2年ぶりの再会の日に。
ここから私たちの運命は、七色に色を変えて、形を変えて、ここから猛スピードに進んでいった。
今、泥酔なの?
それとも…シラフなの?
うつ伏せになってそんなことを考えていると、坂井さんは裸の体を密着して後ろから抱きしめた。うなじに舌を這わせて、後ろから私の胸を揉んでいる。その手指の動きが滑らかに動いて、私をいちいち刺激する。
「何考えてる?」
「べ……別に?」
「余裕だな。こっちはもう、必死なのに」
「え?」
「余裕なんか、これっぽっちもないのに」
独り言?
坂井さんは後ろから私の頬に触れると、振り向かせながら唇と唇を重ねて、坂井さんの手が、私の全身を撫で回していった。
もう、だめ。私も、何にも考えられない。
坂井さんのこの匂いが、好き。離れたくない。
ずっと、こうして触れて欲しかったの…。
会いたかった。
坂井さんに、会いたかったの…。
抱かれたかったのよ。
そうして、20代になった私は、初めて坂井さんに抱かれた。
2年ぶりの再会の日に。
ここから私たちの運命は、七色に色を変えて、形を変えて、ここから猛スピードに進んでいった。
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