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第13章 プロポーズ
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ここ、静岡に来たのは、萌梨のお墓がこっちにあるから。なんとなく、萌梨に報告したかったし。良い報告と、悪い報告、両方になっちゃうけれど。
ふと、ドアが静かに開く音がして、私は目が覚めてゆっくりと目を開けた。
「滋。オレンジジュースは100%じゃないとやだよ」
と言いながら入り口を見ると、突然フワリと抱きしめられた。
「え?!ちょっと…しげ…」
「雪子…!探した!!」
え?
滋の声じゃない。
私はハッとして目を丸くすると、私を抱きしめる力に更に力が入った。
「…理…?!」
「なんで勝手にいなくなった?なんで本当のことを言わなかったんだよ。……妊娠のこと…!」
そう言われて、私は我にかえり、理の胸を引き剥がそうとした。
「離して…。理」
「雪…!話そう」
「話す?なにを?だって、理の中で結論は出てるでしょ?だったら話すことはないわ」
私は何とか理の肩を押して立ち上がって離れると、理はすぐに私の腕を掴んで引き寄せて、
「結婚すればいいじゃんか!!」
と力強く言うと、私は振り向いて思わず拳で理の右頬を殴り飛ばした。
「馬っっっ鹿じゃないの?!!」
*
祐さんと美夜が理を連れて旅館まで追いかけて来てくれた。
今は同じ階の少し離れた部屋に、私と美夜が布団を並べて一緒に眠ることにして、もう一つの部屋で祐さんと滋、そして理が泊まることになった。
ふと、ドアが静かに開く音がして、私は目が覚めてゆっくりと目を開けた。
「滋。オレンジジュースは100%じゃないとやだよ」
と言いながら入り口を見ると、突然フワリと抱きしめられた。
「え?!ちょっと…しげ…」
「雪子…!探した!!」
え?
滋の声じゃない。
私はハッとして目を丸くすると、私を抱きしめる力に更に力が入った。
「…理…?!」
「なんで勝手にいなくなった?なんで本当のことを言わなかったんだよ。……妊娠のこと…!」
そう言われて、私は我にかえり、理の胸を引き剥がそうとした。
「離して…。理」
「雪…!話そう」
「話す?なにを?だって、理の中で結論は出てるでしょ?だったら話すことはないわ」
私は何とか理の肩を押して立ち上がって離れると、理はすぐに私の腕を掴んで引き寄せて、
「結婚すればいいじゃんか!!」
と力強く言うと、私は振り向いて思わず拳で理の右頬を殴り飛ばした。
「馬っっっ鹿じゃないの?!!」
*
祐さんと美夜が理を連れて旅館まで追いかけて来てくれた。
今は同じ階の少し離れた部屋に、私と美夜が布団を並べて一緒に眠ることにして、もう一つの部屋で祐さんと滋、そして理が泊まることになった。
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