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#13 蛹になる?
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「どうしてそう思ったんだ?」
ハイイロに聞き返す。
もしかしてハイイロが俺の思考を読んだのかもと思ったから。
そもそもピリリたちやハイイロたちが使う交信能力は、マンガや小説で描かれるテレパシーとはちょっと違う。
声によるコミュニケーションの「声」を「交信」に置き換えただけ。
送られたものは受け取れるが、相手の脳に勝手に取りに行くことはできない。メールに近いんだよな。
なので相手の考えを読み取る、みたいな隠された使い方があるのなら知りたい、と思ったのだ。
「いや、俺が帰りたくなったからさ」
そうだった。
ハイイロたちは身内の出産のために、出産の助けになるイエノキのドームを利用しに一族総出でここに仮住まいしているのだ。
「「壁」の中を恐らく知らないうちの両親は心配しているかもだから一度顔見せなきゃ、とは思っているけど……ここは毎日新しい発見があるし、特にそういうホームシックっぽい感情はないかな」
「ホームシック! 新しい単語! ちょっと伝えて!」
俺は「ホームシック」という単語とそれにまつわる知識や記憶、見聞きした用例などをまとめて交信でハイイロへと送る。
「ああ! 俺、ホームシックだわ!」
ハイイロは嬉しそうだ。
ハイイロから聞いた限りでは、ここと本来の集落との違いは、水道完備と布団がクッションシダじゃない程度っぽいのだが――いや確かに嬉しいなそれ。
彼らは交信能力を自身に用いて肉体を精緻にコントロールできるので、摂取した食事は完全に分解しきって排泄も不要だし、医療や生殖の分野においても専門職を必要としないほど。
また知識の伝授も容易なため、教師のような職業もないし、そもそも言葉や絵といった文化も必要としてこなかった。
余暇といえば歌と踊り。自然に感謝し、自然に対し必要以上に侵食しない。
彼らと比べると人間はなんて無駄が多い生き物なのかと思う。
しかしそれは悪い意味ばかりではなく、その無駄から生み出される様々なものがどれだけ人生を豊かにしているのかも改めて感じている。
実際、俺がハイイロに伝えた文化の一部は彼らにとって興味深い余暇となった。
彼らの最近のトレンドは、地面に絵を描き、それが何かを当てるというゲーム。もちろん交信はあえてオフでやる。
絵の上手下手はかなり個人差があるようで、個人の着眼点や重要視する順位によっても変わってくるため、脳を同期するレベルで様々な物事をずっと共有してきた彼らにとっては、表現の異なることがとても新鮮なようだ。
「ハイイロたちが故郷に帰ったら、ピリリたちに遊んでもらおうかな」
ピリリたちがここしばらくこの仮集落へ顔を出して来なかったから実はちょっと心配していた。
「デンキトカゲさまは、蛹になるぞ」
「蛹?」
昆虫でもないのに、という言葉は呑み込んだ。地球の物差しで測ってはいけない。
「そう。出産をこの時期に設定するのは、デンキトカゲさまが蛹になるのに合わせたから」
ヨツデグレイさんたちは宗教という他力本願的な思考は持たないが、デンキトカゲを遠い祖先――地球の言葉で言うところの「祖霊」的な存在としてとらえている。
「ほお」
「詩真はデンキトカゲに好かれているから、蛹になるのを一緒に見守りに来てもいいよ」
「マジか! 嬉しいな!」
親に顔を見せるとかいう考えは一瞬にして吹き飛んだ。
「あ、でも、詩真はミルク出せないか」
ん?
「ミルク? それ初耳」
「俺たちは、詩真の体で言う胃が二つある。一つは自分の消化用、もう一つは保存用。後者は主に赤ん坊が生まれたときに内容物を吐き戻して与えるために貯蔵する臓器だ。詩真たちは母親が乳からミルクを出して赤ん坊に与えるだろ? だからミルクって表現したが、俺たちは性別関係なく一族全員で順番こにミルクを与える」
なるほど。
蟻なんかが仲間に分け与える蜜を貯める素嚢に近いものかな。
「お。何か思考しているな。また新情報か? 伝えろよー」
早速、素嚢について共有すると、ハイイロは大きく頷いた。
もともと彼らは「頷く」みたいな仕草を持っていなかったのだが、俺の情報をたくさん共有したハイイロは楽しんで様々な仕草を使っている。
他にも以心伝心すぎるヨツデグレイさんたちはモノに対して名前をつけないので、会話に登場する固有名詞はすべて俺が仮称としてつけた名前がそのまま使われちゃってる。
「じゃあ、胃と分けてこっちは素嚢って呼ぶな。で、この素嚢の中のミルクを、蛹になる前のデンキトカゲさまにもあげるんだ」
「そうなのか。俺もあげたいけど、さすがに素嚢を持ってないなー」
「いや、大丈夫じゃないかな。直前にモモモドキをいただいてくれば」
「モモモドキを?」
「モモモドキはお願いするとわけてくれるが、わけてあげた者以外には食べさせたくないらしく、すぐに腐るだろ?」
あ、それ、なんか記憶と合致する。
「じゃあ、直前にいただきにいけば……」
「思い出せ、詩真。毎晩寝ているときのことを」
「毎晩っていうと、クッションシダに『お前は今、種なんだぞ』と暗示をかけているアレか?」
「そう。モモモドキに『お前は今、まだいただかれてないぞ』って暗示をかけるんだよ。実際、俺たちのミルクのほとんどはモモモドキでできているから」
「なるほど。で、蛹になるのはいつ頃?」
「夜をあと二回越えたら、かな。詩真の世界の言葉だと、明後日だ」
ハイイロは時間に関するたくさんの表現が気に入ってるっぽい。
彼らは自身に対する交信で記憶を整理することができるため、記憶に不自由することがない。
なので把握しやすくするために大きな単位でくくる、というのが面白くてたまらないようだ。
ハイイロ曰く「特に時間の概念がエロい」とのこと。
彼らはその記憶力のおかげで桁がどんなに大きくなっても簡単に計算できるので「最小単位の秒だけで済むのに、わざわざ分とか時とか日とか週とか月とか年とか何重にも着ぶくれさせるのは、裸をエロくするためにあえて服を着るのと一緒で、秒のエロさを際立たせるためだろ」と、妙な興奮をしていた。変態の素質あるよ、ハイイロ。
「明日はミルクの練習しようぜ。俺の素嚢への交信を学べばいい」
「だな」
どうやら出産は、デンキトカゲの蛹化の直後に行われるらしい。
というのも、素嚢に貯めたモモモドキミルクをデンキトカゲと生まれてくる赤ん坊との両方で分け合うってのが、赤ん坊の健やかな発育につながる儀式らしいのだ。
特定の神への信仰というのはない彼らだが、こういう民間信仰的な儀式は大事にしたり、ご先祖様を大事にしたりっていうのはなんか現代日本人っぽくて親近感が湧く。
そんな彼らともうすぐお別れになるかと思うと、心底寂しいと感じる。
地球では姉貴のファンばっかりで真っ当な友達が居なかった俺にとっては、初めての親友と言ってもいいような存在のハイイロ。
俺のホームシック先はハイイロ、お前だよ。
### 簡易人物紹介 ###
・詩真
主人公。「壁」の中の調査に夢中。交信能力を手に入れ、鍛えている。
・姉貴
羞恥心<探究心な姉。ご立派。凄まじい雷の力を入手したっぽい。
・ヨツデグレイ
いわゆるグレイに似た人型種族。ただし腕は四本。交信能力を持ち、平和的で親切。若い個体は好奇心が旺盛。
・ハイイロ
ヨツデグレイの若者。異邦人、詩真の世話係。日本語への理解と駆使ぶりがハンパない。もうすぐ地元へ帰る。
・デンキトカゲ
交信能力を持つ六足トカゲ。一番懐いている個体に「ピリリ」と名付けた。もうすぐ蛹になる。
ハイイロに聞き返す。
もしかしてハイイロが俺の思考を読んだのかもと思ったから。
そもそもピリリたちやハイイロたちが使う交信能力は、マンガや小説で描かれるテレパシーとはちょっと違う。
声によるコミュニケーションの「声」を「交信」に置き換えただけ。
送られたものは受け取れるが、相手の脳に勝手に取りに行くことはできない。メールに近いんだよな。
なので相手の考えを読み取る、みたいな隠された使い方があるのなら知りたい、と思ったのだ。
「いや、俺が帰りたくなったからさ」
そうだった。
ハイイロたちは身内の出産のために、出産の助けになるイエノキのドームを利用しに一族総出でここに仮住まいしているのだ。
「「壁」の中を恐らく知らないうちの両親は心配しているかもだから一度顔見せなきゃ、とは思っているけど……ここは毎日新しい発見があるし、特にそういうホームシックっぽい感情はないかな」
「ホームシック! 新しい単語! ちょっと伝えて!」
俺は「ホームシック」という単語とそれにまつわる知識や記憶、見聞きした用例などをまとめて交信でハイイロへと送る。
「ああ! 俺、ホームシックだわ!」
ハイイロは嬉しそうだ。
ハイイロから聞いた限りでは、ここと本来の集落との違いは、水道完備と布団がクッションシダじゃない程度っぽいのだが――いや確かに嬉しいなそれ。
彼らは交信能力を自身に用いて肉体を精緻にコントロールできるので、摂取した食事は完全に分解しきって排泄も不要だし、医療や生殖の分野においても専門職を必要としないほど。
また知識の伝授も容易なため、教師のような職業もないし、そもそも言葉や絵といった文化も必要としてこなかった。
余暇といえば歌と踊り。自然に感謝し、自然に対し必要以上に侵食しない。
彼らと比べると人間はなんて無駄が多い生き物なのかと思う。
しかしそれは悪い意味ばかりではなく、その無駄から生み出される様々なものがどれだけ人生を豊かにしているのかも改めて感じている。
実際、俺がハイイロに伝えた文化の一部は彼らにとって興味深い余暇となった。
彼らの最近のトレンドは、地面に絵を描き、それが何かを当てるというゲーム。もちろん交信はあえてオフでやる。
絵の上手下手はかなり個人差があるようで、個人の着眼点や重要視する順位によっても変わってくるため、脳を同期するレベルで様々な物事をずっと共有してきた彼らにとっては、表現の異なることがとても新鮮なようだ。
「ハイイロたちが故郷に帰ったら、ピリリたちに遊んでもらおうかな」
ピリリたちがここしばらくこの仮集落へ顔を出して来なかったから実はちょっと心配していた。
「デンキトカゲさまは、蛹になるぞ」
「蛹?」
昆虫でもないのに、という言葉は呑み込んだ。地球の物差しで測ってはいけない。
「そう。出産をこの時期に設定するのは、デンキトカゲさまが蛹になるのに合わせたから」
ヨツデグレイさんたちは宗教という他力本願的な思考は持たないが、デンキトカゲを遠い祖先――地球の言葉で言うところの「祖霊」的な存在としてとらえている。
「ほお」
「詩真はデンキトカゲに好かれているから、蛹になるのを一緒に見守りに来てもいいよ」
「マジか! 嬉しいな!」
親に顔を見せるとかいう考えは一瞬にして吹き飛んだ。
「あ、でも、詩真はミルク出せないか」
ん?
「ミルク? それ初耳」
「俺たちは、詩真の体で言う胃が二つある。一つは自分の消化用、もう一つは保存用。後者は主に赤ん坊が生まれたときに内容物を吐き戻して与えるために貯蔵する臓器だ。詩真たちは母親が乳からミルクを出して赤ん坊に与えるだろ? だからミルクって表現したが、俺たちは性別関係なく一族全員で順番こにミルクを与える」
なるほど。
蟻なんかが仲間に分け与える蜜を貯める素嚢に近いものかな。
「お。何か思考しているな。また新情報か? 伝えろよー」
早速、素嚢について共有すると、ハイイロは大きく頷いた。
もともと彼らは「頷く」みたいな仕草を持っていなかったのだが、俺の情報をたくさん共有したハイイロは楽しんで様々な仕草を使っている。
他にも以心伝心すぎるヨツデグレイさんたちはモノに対して名前をつけないので、会話に登場する固有名詞はすべて俺が仮称としてつけた名前がそのまま使われちゃってる。
「じゃあ、胃と分けてこっちは素嚢って呼ぶな。で、この素嚢の中のミルクを、蛹になる前のデンキトカゲさまにもあげるんだ」
「そうなのか。俺もあげたいけど、さすがに素嚢を持ってないなー」
「いや、大丈夫じゃないかな。直前にモモモドキをいただいてくれば」
「モモモドキを?」
「モモモドキはお願いするとわけてくれるが、わけてあげた者以外には食べさせたくないらしく、すぐに腐るだろ?」
あ、それ、なんか記憶と合致する。
「じゃあ、直前にいただきにいけば……」
「思い出せ、詩真。毎晩寝ているときのことを」
「毎晩っていうと、クッションシダに『お前は今、種なんだぞ』と暗示をかけているアレか?」
「そう。モモモドキに『お前は今、まだいただかれてないぞ』って暗示をかけるんだよ。実際、俺たちのミルクのほとんどはモモモドキでできているから」
「なるほど。で、蛹になるのはいつ頃?」
「夜をあと二回越えたら、かな。詩真の世界の言葉だと、明後日だ」
ハイイロは時間に関するたくさんの表現が気に入ってるっぽい。
彼らは自身に対する交信で記憶を整理することができるため、記憶に不自由することがない。
なので把握しやすくするために大きな単位でくくる、というのが面白くてたまらないようだ。
ハイイロ曰く「特に時間の概念がエロい」とのこと。
彼らはその記憶力のおかげで桁がどんなに大きくなっても簡単に計算できるので「最小単位の秒だけで済むのに、わざわざ分とか時とか日とか週とか月とか年とか何重にも着ぶくれさせるのは、裸をエロくするためにあえて服を着るのと一緒で、秒のエロさを際立たせるためだろ」と、妙な興奮をしていた。変態の素質あるよ、ハイイロ。
「明日はミルクの練習しようぜ。俺の素嚢への交信を学べばいい」
「だな」
どうやら出産は、デンキトカゲの蛹化の直後に行われるらしい。
というのも、素嚢に貯めたモモモドキミルクをデンキトカゲと生まれてくる赤ん坊との両方で分け合うってのが、赤ん坊の健やかな発育につながる儀式らしいのだ。
特定の神への信仰というのはない彼らだが、こういう民間信仰的な儀式は大事にしたり、ご先祖様を大事にしたりっていうのはなんか現代日本人っぽくて親近感が湧く。
そんな彼らともうすぐお別れになるかと思うと、心底寂しいと感じる。
地球では姉貴のファンばっかりで真っ当な友達が居なかった俺にとっては、初めての親友と言ってもいいような存在のハイイロ。
俺のホームシック先はハイイロ、お前だよ。
### 簡易人物紹介 ###
・詩真
主人公。「壁」の中の調査に夢中。交信能力を手に入れ、鍛えている。
・姉貴
羞恥心<探究心な姉。ご立派。凄まじい雷の力を入手したっぽい。
・ヨツデグレイ
いわゆるグレイに似た人型種族。ただし腕は四本。交信能力を持ち、平和的で親切。若い個体は好奇心が旺盛。
・ハイイロ
ヨツデグレイの若者。異邦人、詩真の世話係。日本語への理解と駆使ぶりがハンパない。もうすぐ地元へ帰る。
・デンキトカゲ
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