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第1章 修学旅行編
第7話 シスコンバリアは全てを無効化する
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我が家まであと半分といったところ。
俺のすぐ隣を並んで歩いていた葉月は。
「あっ」
という声を漏らし、唐突に立ち止まった。
「どした、う〇こでも踏んだのか」
そう言いつつ振り返ると、奴が指さしていたのは、車道を挟んで向かいにあるロ〇ソン。俺のバイト先だった。
「センパイ、わたしコンビニ寄りたいです」
この状況から察するからして。
これはおそらくいつものアレだ。
「今日暑いですし、アイス買って帰りましょ」
「無理」
俺は葉月の提案に速攻でノーを突きつける。
その理由は単純明快。
付き合えば間違いなく奢らされるからだ。
「なんでですかー。買いましょうよアイス」
しかしそれを口実に断ろうとしても、「えー、そんなつもりないですよー」とかなんとか言って、上手いこと言いくるめられた後、無理やり連行され。
「センパイ今日の午前中ずっとチャック全開でしたよね。クラスの人がセンパイのことネタにしてましたよ」と、自覚のなかったことを暴露された上に。
「妹にバラされたくなかったら新作のプリン奢ってください」と、脅迫を受けることになる。(実体験)
故に俺はこの状況の対策として、守るべき3か条を設けた。
一つ、ついて行かない。
二つ、押しに負けない。
三つ、奴のペースで話さない。
これさえ守ればこの状況は回避できる。はず。
「別にアイス好きじゃねぇし」
「いやいや、アイス好きじゃない人類なんていないでしょ」
それはつまり、俺は人類ではないということですかね。あなたの勝手な偏見で、俺の人権を奪わないで頂きたいのですけど。
「別に嫌いでもいいじゃないですか。暑いんだし」
「暑いんだし、で全てを正当化しようとするそのスタンスやめろ」
まったく引く様子のない葉月に、俺は本音をぶつける。
「てかシフト無い日までバイト先行きたくねぇ」
「いいじゃないですか、ちょろっとアイス買うだけなんですから」
そのちょろっとが無駄な出費に繋がるんだよ。
「俺は一刻も早く家に帰って、陽葵にただいま言いたいの」
捲し立てるように言うと、急に葉月は黙り込んだ。
やがてゲテモノを見るかのような目で俺を見ては。
「どんだけシスコンなんですか……」
と、嫌悪感丸出しでそう呟いたのだった。
「いい加減やめてくださいよ、それ」
「やめるって何を」
「シスコンアピです」
シスコンアピも何も、俺がシスコンなのは紛れもない事実なんだが。天使のように愛らしい我が妹を、俺は心の底から愛しているんだが。
「キモいこと言ってる自覚ないんですか?」
「あるわけないだろ。これのどこがキモいってんだ」
「逆にどこがキモくないのか知りたいくらいですよ……」
そう言うと葉月は呆れた顔でため息を吐いた。
「さすがのわたしもドン引きです……」
「お前に引かれたところで痛くも痒くもないわ」
嫌悪感丸出しの葉月を前に、俺は断言する。
「俺は陽葵にさえ嫌われなければそれでいいの」
俺は妹が好きだ。
この世界の誰よりも。
それこそ嫁にもらってやりたいくらいに。
俺にとっての一番が陽葵だからこそ、シスコンアピはガンガンするし、それでどれだけ葉月に引かれようとも、俺が受けるメンタルダメージはほぼ皆無に等しいのだ。
これぞまさにシスコンバリア。
全ての雑音を無効化する最強の盾。
俺と陽葵の愛の障壁を舐めないでいただきたい。
「だったらなおさら手遅れかもですね」
やがて葉月は冷たい声音でそう言った。
『手遅れ』という不穏な言葉が気になり、俺は即折り返す。
「何だよ、手遅れって」
「多分ですけどあの子――」
「えっ……」
言葉の真意を聞いたその瞬間、俺の頭の中は真っ白。今まで前のめりだったはずの気持ちが、一気にどん底へと落ちた。
「す、すまん。もっかい言ってくれん?」
「だーかーらー。あの子センパイのそういうところウザがってますって」
どうやら聞き間違えじゃない。
冗談……とかでもないっぽい。
ひ、陽葵が……?
俺のことをウザがってる……?
「い、いやいや、そんなまさか」
陽葵が俺をウザがるとか万に一つもあり得ない。
あり得な……
「……マジ?」
「マジです」
葉月の顔は真剣そのものだった。
いつもの俺をおちょくる雰囲気とは明らかに違う。
「ち、ちなみにどの辺を?」
「ぜんぶです」
「全部……!?」
些細な事かと思ったら、全部なの……!?
「こんなのが兄ならそりゃそうですよ」
「こんなのって……」
クリーンヒット。
無敵だったはずのシスコンバリアがボロボロと崩れ行く音がする。
「だから今日はおとなしく、わたしとコンビニ行きましょう」
「ごめん、ちょっと今ショック過ぎて無理」
俺は人から嫌悪されることには慣れている。それは『陽葵にさえ嫌われなければいい』というシスコン魂があるからこその慣れ。
他者が原因で傷つくことはほぼ無いし、自分が腫物である事実に興味も関心もない。飛んでくる罵声やらも全部含めて、俺はそれらを雑音として処理してきた。
でも、相手が陽葵となったら話は別だ。
悠にぃ、嫌い。
とでも言われようものなら。
その瞬間俺は魂が抜けて植物状態になるだろう。
何なら心臓が止まってお陀仏の可能性まである。
「ひ、ひまりぃぃ……ゔぅぅ……」
「いや、落ち込みすぎでしょ……」
気が付けばシスコンバリアの耐久値はゼロ。メンタルズタボロの俺は、近くの電信柱に頬を擦り付けながら泣いていた。
「そんなに好かれたいんですか」
「あだりまえだろぉぉぉぉ……」
涙目のまま葉月を見る。
するとそんな俺に同情してかこんな提案を。
「ならお土産の一つでも買って帰ったらどうですかね」
「お土産……?」
「例えばスイーツとか」
スイーツ……
そうか、スイーツか……。
「スイーツ買って帰ったら嫌われないで済む?」
「手ぶらよりはマシだと思いますよ。知りませんけど」
やがて葉月は、何か思い立ったような顔をした。そして流れるように対岸のロ〇ソンを指さしては、「だからセンパイ、行きましょう」と力強く言った。
「そのくらいの気遣い、できる兄なら当然です」
できる兄なら当然。
まるで俺を鼓舞するようなその一言で、ボロボロだった俺の心に熱が満ちる。見慣れたはずのその青い看板が、今は驚くほどに神々しく映った。
「これはわたしからの助言です」
「……っっ!!」
可能性しか感じなかった。
妹の目線に立ったこの助言。
これが出来るということはつまり――
「さてはお前、妹だろ!」
「わたしに兄妹はいません。センパイだって知ってるでしょ」
そう言えばそうでした。
こいつバチバチに一人っ子でした。
「まあ、妹キャラではありますけど」
こうして俺たちはコンビニへ。
葉月の意見も参考にしつつ、クリームがたっぷりと乗ったプリンと、暑いので、ついでにガ〇ガリ君を購入することに。(アイス嫌いは大嘘です)
それらをレジに持って行った際。
背後から不審な手が伸びてきた。
「できる兄なら妹にアイス奢るくらい当然です」
その言葉と共に置かれたのは、超高級アイスのハーゲンさん。
「お前は後輩であって妹ではない」
「じゃあ今だけセンパイの妹ってことで」
「ふざけんな。俺の妹は陽葵ただ一人だ」
何とか奢りを回避しようとした俺だったが。
「空振りズッコケに胸部観察」
「えっ?」
「アイス奢ってくれないなら、今日の体育でセンパイがポンコツ晒した上に、女子の胸をいやらしい目で見てたことを大好きな妹にチクります」
などと身に覚えのあり過ぎる脅しを受け。
結局今日も葉月の手の上で転がされる俺なのでした。
俺のすぐ隣を並んで歩いていた葉月は。
「あっ」
という声を漏らし、唐突に立ち止まった。
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そう言いつつ振り返ると、奴が指さしていたのは、車道を挟んで向かいにあるロ〇ソン。俺のバイト先だった。
「センパイ、わたしコンビニ寄りたいです」
この状況から察するからして。
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「無理」
俺は葉月の提案に速攻でノーを突きつける。
その理由は単純明快。
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しかしそれを口実に断ろうとしても、「えー、そんなつもりないですよー」とかなんとか言って、上手いこと言いくるめられた後、無理やり連行され。
「センパイ今日の午前中ずっとチャック全開でしたよね。クラスの人がセンパイのことネタにしてましたよ」と、自覚のなかったことを暴露された上に。
「妹にバラされたくなかったら新作のプリン奢ってください」と、脅迫を受けることになる。(実体験)
故に俺はこの状況の対策として、守るべき3か条を設けた。
一つ、ついて行かない。
二つ、押しに負けない。
三つ、奴のペースで話さない。
これさえ守ればこの状況は回避できる。はず。
「別にアイス好きじゃねぇし」
「いやいや、アイス好きじゃない人類なんていないでしょ」
それはつまり、俺は人類ではないということですかね。あなたの勝手な偏見で、俺の人権を奪わないで頂きたいのですけど。
「別に嫌いでもいいじゃないですか。暑いんだし」
「暑いんだし、で全てを正当化しようとするそのスタンスやめろ」
まったく引く様子のない葉月に、俺は本音をぶつける。
「てかシフト無い日までバイト先行きたくねぇ」
「いいじゃないですか、ちょろっとアイス買うだけなんですから」
そのちょろっとが無駄な出費に繋がるんだよ。
「俺は一刻も早く家に帰って、陽葵にただいま言いたいの」
捲し立てるように言うと、急に葉月は黙り込んだ。
やがてゲテモノを見るかのような目で俺を見ては。
「どんだけシスコンなんですか……」
と、嫌悪感丸出しでそう呟いたのだった。
「いい加減やめてくださいよ、それ」
「やめるって何を」
「シスコンアピです」
シスコンアピも何も、俺がシスコンなのは紛れもない事実なんだが。天使のように愛らしい我が妹を、俺は心の底から愛しているんだが。
「キモいこと言ってる自覚ないんですか?」
「あるわけないだろ。これのどこがキモいってんだ」
「逆にどこがキモくないのか知りたいくらいですよ……」
そう言うと葉月は呆れた顔でため息を吐いた。
「さすがのわたしもドン引きです……」
「お前に引かれたところで痛くも痒くもないわ」
嫌悪感丸出しの葉月を前に、俺は断言する。
「俺は陽葵にさえ嫌われなければそれでいいの」
俺は妹が好きだ。
この世界の誰よりも。
それこそ嫁にもらってやりたいくらいに。
俺にとっての一番が陽葵だからこそ、シスコンアピはガンガンするし、それでどれだけ葉月に引かれようとも、俺が受けるメンタルダメージはほぼ皆無に等しいのだ。
これぞまさにシスコンバリア。
全ての雑音を無効化する最強の盾。
俺と陽葵の愛の障壁を舐めないでいただきたい。
「だったらなおさら手遅れかもですね」
やがて葉月は冷たい声音でそう言った。
『手遅れ』という不穏な言葉が気になり、俺は即折り返す。
「何だよ、手遅れって」
「多分ですけどあの子――」
「えっ……」
言葉の真意を聞いたその瞬間、俺の頭の中は真っ白。今まで前のめりだったはずの気持ちが、一気にどん底へと落ちた。
「す、すまん。もっかい言ってくれん?」
「だーかーらー。あの子センパイのそういうところウザがってますって」
どうやら聞き間違えじゃない。
冗談……とかでもないっぽい。
ひ、陽葵が……?
俺のことをウザがってる……?
「い、いやいや、そんなまさか」
陽葵が俺をウザがるとか万に一つもあり得ない。
あり得な……
「……マジ?」
「マジです」
葉月の顔は真剣そのものだった。
いつもの俺をおちょくる雰囲気とは明らかに違う。
「ち、ちなみにどの辺を?」
「ぜんぶです」
「全部……!?」
些細な事かと思ったら、全部なの……!?
「こんなのが兄ならそりゃそうですよ」
「こんなのって……」
クリーンヒット。
無敵だったはずのシスコンバリアがボロボロと崩れ行く音がする。
「だから今日はおとなしく、わたしとコンビニ行きましょう」
「ごめん、ちょっと今ショック過ぎて無理」
俺は人から嫌悪されることには慣れている。それは『陽葵にさえ嫌われなければいい』というシスコン魂があるからこその慣れ。
他者が原因で傷つくことはほぼ無いし、自分が腫物である事実に興味も関心もない。飛んでくる罵声やらも全部含めて、俺はそれらを雑音として処理してきた。
でも、相手が陽葵となったら話は別だ。
悠にぃ、嫌い。
とでも言われようものなら。
その瞬間俺は魂が抜けて植物状態になるだろう。
何なら心臓が止まってお陀仏の可能性まである。
「ひ、ひまりぃぃ……ゔぅぅ……」
「いや、落ち込みすぎでしょ……」
気が付けばシスコンバリアの耐久値はゼロ。メンタルズタボロの俺は、近くの電信柱に頬を擦り付けながら泣いていた。
「そんなに好かれたいんですか」
「あだりまえだろぉぉぉぉ……」
涙目のまま葉月を見る。
するとそんな俺に同情してかこんな提案を。
「ならお土産の一つでも買って帰ったらどうですかね」
「お土産……?」
「例えばスイーツとか」
スイーツ……
そうか、スイーツか……。
「スイーツ買って帰ったら嫌われないで済む?」
「手ぶらよりはマシだと思いますよ。知りませんけど」
やがて葉月は、何か思い立ったような顔をした。そして流れるように対岸のロ〇ソンを指さしては、「だからセンパイ、行きましょう」と力強く言った。
「そのくらいの気遣い、できる兄なら当然です」
できる兄なら当然。
まるで俺を鼓舞するようなその一言で、ボロボロだった俺の心に熱が満ちる。見慣れたはずのその青い看板が、今は驚くほどに神々しく映った。
「これはわたしからの助言です」
「……っっ!!」
可能性しか感じなかった。
妹の目線に立ったこの助言。
これが出来るということはつまり――
「さてはお前、妹だろ!」
「わたしに兄妹はいません。センパイだって知ってるでしょ」
そう言えばそうでした。
こいつバチバチに一人っ子でした。
「まあ、妹キャラではありますけど」
こうして俺たちはコンビニへ。
葉月の意見も参考にしつつ、クリームがたっぷりと乗ったプリンと、暑いので、ついでにガ〇ガリ君を購入することに。(アイス嫌いは大嘘です)
それらをレジに持って行った際。
背後から不審な手が伸びてきた。
「できる兄なら妹にアイス奢るくらい当然です」
その言葉と共に置かれたのは、超高級アイスのハーゲンさん。
「お前は後輩であって妹ではない」
「じゃあ今だけセンパイの妹ってことで」
「ふざけんな。俺の妹は陽葵ただ一人だ」
何とか奢りを回避しようとした俺だったが。
「空振りズッコケに胸部観察」
「えっ?」
「アイス奢ってくれないなら、今日の体育でセンパイがポンコツ晒した上に、女子の胸をいやらしい目で見てたことを大好きな妹にチクります」
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