13 / 32
第1章 修学旅行編
第12話 モブの役割
修学旅行前日の夜。
明日の起床時間を考えると、ぼちぼち寝ないとまずい。が、旅行前日にありがちな寝れない現象に襲われた俺は、自室にて先日買った旅行雑誌を読み返していた。
とはいえ俺の場合、眠れないのは修学旅行が楽しみだからではない。ついにこの時が来たという緊張と、来る地獄に備えたいという防衛本能からの覚醒だった。
このままオールで……とは一瞬考えたが、確か1日目はかなり歩かされる日程だったはず。となると、少しでも寝ておいた方が身のためだろう。
「悠にぃ?」
と、俺を呼ぶ可愛らしい声が聞こえた。
つられてそちらを見れば。
「なんだ陽葵、まだ起きてたのか」
部屋の入口に立っていたのはマイエンジェル。
可愛い柄のパジャマに身を包む妹の陽葵だった。
「こんな時間まで勉強か?」
「うん、これでも一応受験生なので」
「いつも偉いな」
俺が褒めると陽葵は、いひひっと嬉しそう笑う。
その愛らしい笑顔だけでご飯三杯は行けそうです。
「悠にぃこそ起きてて大丈夫なの?」
「ああ、まだちょっと寝れないんだ」
「明日から修学旅行でしょ? 寝ないと遅刻しちゃうよ?」
「それで欠席できるなら本望なんだけどな」
すると陽葵はとてとてと俺の部屋に入ってくる。そしてすぐ隣までやって来ると、机に広げていた旅行雑誌を覗いた。
「珍しいね。悠にぃが学校行事に前向きなの」
「そりゃあ可愛い妹にお土産期待されちゃな」
俺が修学旅行に行くたった一つの目的がこれ。
「陽葵のためなら張り切るっきゃないだろ」
「さっすが悠にぃ! イッケメーン!」
「ふっふーん!」
最愛の妹におだてられ、鼻が高い俺である。
「じゃあその勢いでママの分のお土産もよろしくー」
「……」
しかし俺の高鼻は一瞬にしてへし折られた。
ねぇ俺、この旅行でどんだけ金使えばいいの?
最近葉月にも奢りまくってるから、本当に金ないよ?
「理由はともあれ、前向きなのはいいことです」
「別に前向きってわけでもないけどな」
「でも最近はいつもそうやって調べものしてるよね?」
「お前よくそういうの気づくな。もしかして兄ちゃんのこと好き?」
「すきすきー、まじちょうらぶー」
棒読みの告白ほど悲しいものはない。
前に葉月が言ってた通り、俺って陽葵にウザがられてる?
「いやさ、悠にぃの部屋っていつもドア空いてるから。トイレ行く時とかたまーに隙間から覗くんだけど」
「ふーん……」
……ん、待てよ。
「部屋を覗く……?」
「そしたら机で何かやってるから、てっきりゲームか何かかと思ったけど」
俺の額に途端に冷や汗が滲んだ。
夜に部屋を覗いてるって……まさか……
「修学旅行の調べものだったんだね」
「……」
一瞬、時が止まった気がした。
俺は恐る恐る陽葵の顔を見上げる。
「それで、今は何を調べてるの?」
淡々と話すこの感じからして多分セーフ……?
てかセーフじゃなかったら大問題なんだが!?
「悠にぃ?」
「あ、ああ」
陽葵に呼ばれてハッとする。
「で、なんだっけ」
「なんだっけって、今は何調べてるのって」
やがて陽葵は「大丈夫?」と首を傾げた。
なので俺は「大丈夫だ」と返して、話を戻す。
「今はディ〇ニーの昼飯だな。なるべく女子が好きそうなの探してる」
「あ、そっか。班の人みんな女の子なんだっけ」
「不服なことにな」
すると陽葵はニヤリと笑い、俺をおちょくるように言った。
「女の子とディ〇ニー、しかもハーレムとか最高ですな」
「んなわけあるか。むしろいつぶっ殺されるかってヒヤヒヤしてるわ」
下手なことしたら間違いなく死刑だろう。
自分の身を守るための事前予習でもある。
「え、何、悠にぃの学校って鬼でもいるの」
「いるぞー。おっかないのがわんさかな」
すると陽葵は青い顔を浮かべた。
そしてプルプルと肩を震わせながら。
「進路変えようかな……」
と、しゃれにならないことを。
「冗談だからそれだけはやめよ?」
「でも陽葵、怖いのとか苦手だし……」
「そこはお兄ちゃんが付いてるから大丈夫だ」
「何が大丈夫なのか一ミリもわからないけど」
えぇぇ……。
そこは一ミリくらいはわかってよぉぉ……。
「まあとにかく」
やがて陽葵はうんと頷いた。
「悠にぃはなんだかんだその人たちのために、毎日頑張って調べものしてるってことでしょ? それって凄く偉いことなんじゃないの?」
「どうだか。実は俺もなんで自分がこうしてるのかよくわかってない」
今思えばそうだ。
俺は最初、修学旅行に行かないとまで言った。にもかかわらず、気づけばその前準備に途方もない時間を費やしている。
それは先生に発破をかけられたからか。
それともこの間の古賀の言葉が原因か。
正直俺も自分で自分を理解しきれていないが。
「まああれだ。どうせいくなら邪魔にだけはなりたくないって思ったんだよ」
「邪魔?」
これだけはハッキリと断言できた。
「うちの班の女子、めちゃくちゃ仲良いからさ」
あの時の古賀は本心で語った。
”三人でいい思い出を作りたい”って。
「大体の人間にとっては、今回が人生で最後の修学旅行になるだろ」
「まあ、高校生ならそうだね」
「ならせめて、その思い出に水を差さない無害な立場でいようと思った。そのためには下調べが必要だし、ある程度の不都合くらいは目を瞑ってやるべきなんだよ」
俺が修学旅行に参加することは確定している。
三日目、あいつらと一緒にディ〇ニーに行くことも。
それでいて現状の最優先が、あいつらの思い出を守ることで、それを成し得る上での障害が『俺自身』であるとするなら。俺がとるべき最善は一つしかない。
「俺にできるのは”邪魔にならない努力”、それだけだ」
俺は自分に言い聞かせるように呟いた。
これは自虐でも何でもない。
修学旅行という舞台にて、脇役の俺に与えられた役割。この役割をきっちりこなさない限り、舞台の成功はあり得ない。
「でもそれじゃ……悠にぃの修学旅行はどうなるの」
「元々俺は修学旅行に乗り気じゃなかったからな。今更どうなろうと関係ねぇさ」
そう言って、ちらりと陽葵を見やる。
俺を真っ直ぐに見つめる彼女の瞳は、酷く悲しげだった。
(そうだよな、わかってる)
陽葵は優しい子だ。
この世界の誰よりも優しい子だ。
だからこそ俺はこの子を裏切れない。
例え古賀たちの思い出を守るという役割があろうと、それによって陽葵を悲しませることだけはしちゃいけない。兄として、絶対に。
「安心しろ。悔いが残らない修学旅行にはするつもりだから」
「そう、なの?」
「ああ」
今だ不安の色抜けない陽葵に、俺は精一杯笑いかける。すると陽葵は潤んでいた瞳を拭って、優しく微笑み返してくれた。
「そっか。なら明日の朝はちゃんと見送らないとね」
「そうしてもらえると助かる」
そう言って、踵を返す陽葵。
俺はその小さな背中を静かに見送る。
「あのさ、悠にぃ」
「うん?」
やがて扉の前で立ち止まり、振り返った。
「どうかしたか?」
「え、えっとね」
陽葵は何やら言いにくそうに視線を床に。
しばらくの沈黙の後、神妙な笑みを浮かべて。
「お土産、すごく期待してるから」
と、念を押すように言った。
その笑顔の裏には若干の心配の色が見て取れる。
「それじゃ悠にぃ、おやすみ」
「おう。おやすみ」
こうして部屋を去って行った陽葵。俺はしばらくの間、閉められた扉をじっと眺めて――やがて誰もいない部屋にポツリとこう溢した。
「大丈夫。兄ちゃんに任せとけ」
明日の起床時間を考えると、ぼちぼち寝ないとまずい。が、旅行前日にありがちな寝れない現象に襲われた俺は、自室にて先日買った旅行雑誌を読み返していた。
とはいえ俺の場合、眠れないのは修学旅行が楽しみだからではない。ついにこの時が来たという緊張と、来る地獄に備えたいという防衛本能からの覚醒だった。
このままオールで……とは一瞬考えたが、確か1日目はかなり歩かされる日程だったはず。となると、少しでも寝ておいた方が身のためだろう。
「悠にぃ?」
と、俺を呼ぶ可愛らしい声が聞こえた。
つられてそちらを見れば。
「なんだ陽葵、まだ起きてたのか」
部屋の入口に立っていたのはマイエンジェル。
可愛い柄のパジャマに身を包む妹の陽葵だった。
「こんな時間まで勉強か?」
「うん、これでも一応受験生なので」
「いつも偉いな」
俺が褒めると陽葵は、いひひっと嬉しそう笑う。
その愛らしい笑顔だけでご飯三杯は行けそうです。
「悠にぃこそ起きてて大丈夫なの?」
「ああ、まだちょっと寝れないんだ」
「明日から修学旅行でしょ? 寝ないと遅刻しちゃうよ?」
「それで欠席できるなら本望なんだけどな」
すると陽葵はとてとてと俺の部屋に入ってくる。そしてすぐ隣までやって来ると、机に広げていた旅行雑誌を覗いた。
「珍しいね。悠にぃが学校行事に前向きなの」
「そりゃあ可愛い妹にお土産期待されちゃな」
俺が修学旅行に行くたった一つの目的がこれ。
「陽葵のためなら張り切るっきゃないだろ」
「さっすが悠にぃ! イッケメーン!」
「ふっふーん!」
最愛の妹におだてられ、鼻が高い俺である。
「じゃあその勢いでママの分のお土産もよろしくー」
「……」
しかし俺の高鼻は一瞬にしてへし折られた。
ねぇ俺、この旅行でどんだけ金使えばいいの?
最近葉月にも奢りまくってるから、本当に金ないよ?
「理由はともあれ、前向きなのはいいことです」
「別に前向きってわけでもないけどな」
「でも最近はいつもそうやって調べものしてるよね?」
「お前よくそういうの気づくな。もしかして兄ちゃんのこと好き?」
「すきすきー、まじちょうらぶー」
棒読みの告白ほど悲しいものはない。
前に葉月が言ってた通り、俺って陽葵にウザがられてる?
「いやさ、悠にぃの部屋っていつもドア空いてるから。トイレ行く時とかたまーに隙間から覗くんだけど」
「ふーん……」
……ん、待てよ。
「部屋を覗く……?」
「そしたら机で何かやってるから、てっきりゲームか何かかと思ったけど」
俺の額に途端に冷や汗が滲んだ。
夜に部屋を覗いてるって……まさか……
「修学旅行の調べものだったんだね」
「……」
一瞬、時が止まった気がした。
俺は恐る恐る陽葵の顔を見上げる。
「それで、今は何を調べてるの?」
淡々と話すこの感じからして多分セーフ……?
てかセーフじゃなかったら大問題なんだが!?
「悠にぃ?」
「あ、ああ」
陽葵に呼ばれてハッとする。
「で、なんだっけ」
「なんだっけって、今は何調べてるのって」
やがて陽葵は「大丈夫?」と首を傾げた。
なので俺は「大丈夫だ」と返して、話を戻す。
「今はディ〇ニーの昼飯だな。なるべく女子が好きそうなの探してる」
「あ、そっか。班の人みんな女の子なんだっけ」
「不服なことにな」
すると陽葵はニヤリと笑い、俺をおちょくるように言った。
「女の子とディ〇ニー、しかもハーレムとか最高ですな」
「んなわけあるか。むしろいつぶっ殺されるかってヒヤヒヤしてるわ」
下手なことしたら間違いなく死刑だろう。
自分の身を守るための事前予習でもある。
「え、何、悠にぃの学校って鬼でもいるの」
「いるぞー。おっかないのがわんさかな」
すると陽葵は青い顔を浮かべた。
そしてプルプルと肩を震わせながら。
「進路変えようかな……」
と、しゃれにならないことを。
「冗談だからそれだけはやめよ?」
「でも陽葵、怖いのとか苦手だし……」
「そこはお兄ちゃんが付いてるから大丈夫だ」
「何が大丈夫なのか一ミリもわからないけど」
えぇぇ……。
そこは一ミリくらいはわかってよぉぉ……。
「まあとにかく」
やがて陽葵はうんと頷いた。
「悠にぃはなんだかんだその人たちのために、毎日頑張って調べものしてるってことでしょ? それって凄く偉いことなんじゃないの?」
「どうだか。実は俺もなんで自分がこうしてるのかよくわかってない」
今思えばそうだ。
俺は最初、修学旅行に行かないとまで言った。にもかかわらず、気づけばその前準備に途方もない時間を費やしている。
それは先生に発破をかけられたからか。
それともこの間の古賀の言葉が原因か。
正直俺も自分で自分を理解しきれていないが。
「まああれだ。どうせいくなら邪魔にだけはなりたくないって思ったんだよ」
「邪魔?」
これだけはハッキリと断言できた。
「うちの班の女子、めちゃくちゃ仲良いからさ」
あの時の古賀は本心で語った。
”三人でいい思い出を作りたい”って。
「大体の人間にとっては、今回が人生で最後の修学旅行になるだろ」
「まあ、高校生ならそうだね」
「ならせめて、その思い出に水を差さない無害な立場でいようと思った。そのためには下調べが必要だし、ある程度の不都合くらいは目を瞑ってやるべきなんだよ」
俺が修学旅行に参加することは確定している。
三日目、あいつらと一緒にディ〇ニーに行くことも。
それでいて現状の最優先が、あいつらの思い出を守ることで、それを成し得る上での障害が『俺自身』であるとするなら。俺がとるべき最善は一つしかない。
「俺にできるのは”邪魔にならない努力”、それだけだ」
俺は自分に言い聞かせるように呟いた。
これは自虐でも何でもない。
修学旅行という舞台にて、脇役の俺に与えられた役割。この役割をきっちりこなさない限り、舞台の成功はあり得ない。
「でもそれじゃ……悠にぃの修学旅行はどうなるの」
「元々俺は修学旅行に乗り気じゃなかったからな。今更どうなろうと関係ねぇさ」
そう言って、ちらりと陽葵を見やる。
俺を真っ直ぐに見つめる彼女の瞳は、酷く悲しげだった。
(そうだよな、わかってる)
陽葵は優しい子だ。
この世界の誰よりも優しい子だ。
だからこそ俺はこの子を裏切れない。
例え古賀たちの思い出を守るという役割があろうと、それによって陽葵を悲しませることだけはしちゃいけない。兄として、絶対に。
「安心しろ。悔いが残らない修学旅行にはするつもりだから」
「そう、なの?」
「ああ」
今だ不安の色抜けない陽葵に、俺は精一杯笑いかける。すると陽葵は潤んでいた瞳を拭って、優しく微笑み返してくれた。
「そっか。なら明日の朝はちゃんと見送らないとね」
「そうしてもらえると助かる」
そう言って、踵を返す陽葵。
俺はその小さな背中を静かに見送る。
「あのさ、悠にぃ」
「うん?」
やがて扉の前で立ち止まり、振り返った。
「どうかしたか?」
「え、えっとね」
陽葵は何やら言いにくそうに視線を床に。
しばらくの沈黙の後、神妙な笑みを浮かべて。
「お土産、すごく期待してるから」
と、念を押すように言った。
その笑顔の裏には若干の心配の色が見て取れる。
「それじゃ悠にぃ、おやすみ」
「おう。おやすみ」
こうして部屋を去って行った陽葵。俺はしばらくの間、閉められた扉をじっと眺めて――やがて誰もいない部屋にポツリとこう溢した。
「大丈夫。兄ちゃんに任せとけ」
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
『床下に札束を隠す金髪悪女は、毎朝赤いマットの上で黒の下着姿で股を開く』〜ストレッチが、私の金脈〜
まさき
恋愛
毎朝六時。
黒の下着姿で、赤いヨガマットの上に脚を開く。
それが橘麗奈、二十八歳の朝の儀式。
ストレッチが終わったら、絨毯をめくる。
床下収納を開けて、封筒の束を確認する。
まだある。今日も、負けていない。
儚く見える目と、計算された貧しさで男の「守りたい」を引き出し、感情を売らずに金だけを回収してきた。
愛は演技。体は商売道具。金は成果。
ブリーチで傷んだ金髪も、柔らかく整えた体も、全部武器だ。
完璧だったはずの計算が、同じマンションに住む地味な男——青木奏の登場で、狂い始める。
奢らない。
触れない。
欲しがらない。
それでも、去らない。
武器が全部外れる相手に、麗奈は初めて「演じない自分」を見られてしまう。
赤いマットの上で、もう脚を開けなくなる朝が来るまでの話。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!