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第1章 修学旅行編
第17話 NPCは観光ガイドにジョブチェンジする
どうして開幕からここを攻めたのか。
待ち時間が嫌いな俺には一ミリたりとも理解できないが、「まずはトイ〇ニっショ!」という安達の一言をきっかけに、俺たちは先の見えない行列に並ぶことに。
「トイ〇ニいえぇぇぇぇい!!」
道中で買ったキャラクターの耳を装備し、写真を撮りまくる古賀たち。その後ろで2時間以上も並んだ末、やっとの思いで乗り場にたどり着いた俺は。
「何名様ですか?」
「ウチら三人デース!」
「それでは足元1番と2番へどうぞー」
当たり前のようにハブられるのでした。
「マジ楽しみ過ぎるっショ!」
「それなー!」
「三人で点数勝負だかんね!」
テンションフルMAXで先を行く奴らを前に、俺は独りため息を溢す。どうせ別れて乗るんだったら、並ばずに外で待っとくべきだった。
「もしかして、ご一緒でしたか?」
その声で俺は俯けていた顔を上げる。
「よく見れば制服同じですもんね!」
「い、いえ、俺は別に……」
哀れな俺に眩しい笑みを向けてくるのは、キャストのお姉さん。流石はディ〇ニーのキャストなだけあって、元気と愛想に溢れてるなぁ、なんて思っていたその矢先。
「気づかなくてすみません! 足元2番へどうぞー!」
「……」
お姉さんはこれ以上にないほど余計なことを言いやがった。
「ト〇ストーリーの世界へ、行ってらっしゃーい!」
行ってらっしゃいじゃねぇよ。
このままだと俺の行先地獄だよ。
「はぁ……」
とはいえ。
あの勢いで案内されたら何も言い返せず。
俺は指示された通り、足元2番の待機列へ。
「はっ……?」
その結果。
古賀さんにめちゃくちゃ嫌な顔をされました。
「まさかあんた隣!?」
「そ、そうらしいな」
「う、噓でしょ……」
そんな露骨に嫌がらなくとも。
君たちの勝負の邪魔はしませんから。
「このラインからこっちに来たら殺す」
「……」
そんな制限も掛けられつつも、なんやかんやでアトラクションを満喫。たまにやるFPSゲームの甲斐あってか、古賀とはトリプルスコア以上の差が付いた。
「キモオタこわっ……」
* * *
アトラクションを終えればすっかり昼。
古賀たちは今、昼食についての話し合いをしている。
「あたしはオムライスとか食べたいかなー」
「えぇー、それだと何か特別感なくナイ?」
「それなー」
「どうせならここにしかないようなのがいいっショ」
「でもそれってどこにあるの?」
「そんなのウチが知ってるわけないジャン」
様子を見る限りだと、かなり悩んでるっぽい。
ということでここは、NPCたる俺の出番である。
「あの、ちょっといいか」
俺が会話に割って入ると、三人が一斉にこちらを向いた。
「ナニ、うちら今忙しいんですケド」
安達に露骨に睨まれはしたが、俺はビビらず話を続ける。
「昼飯で悩んでるならオススメの店あるぞ」
「はぁ? あんたのオススメとか聞きたくないシ」
だがどうやら俺に発言権は無いらしい。
オススメもダメとか、どんだけ俺のこと嫌いなんだこいつ。
「まあまあ安達。提案するくらいいいじゃん」
「でもこいつだよ? 絶対キモい店連れていかれるっショ」
なんだよキモい店って。
そもそもディ〇ニーにキモい店なんてねぇよ。
「一応聞くだけ聞いてみようよ、ねっ?」
「まあ……コガミオがそう言うならいいけどサー」
発言権は無いのかと思われたが。
古賀のフォローで何とかそれは回避できた。
「で、聞かせてよ。そのオススメってやつ」
「ああ、その店なんだが」
こうして俺は、事前予習の知識から二つのレストランを提案した。
まず一つはビュッフェ形式のレストラン。
値段は高めだが、それ相応に豪華な食事やデザートを思う存分楽しむことができるレストランで、満足感という点に関しては申し分ないと思う。値段は高めだが。
そして二つ目が、ショーを観れるレストラン。
値段的にはかなりお手軽で、おそらく千円もあれば豪遊できる上に、席からキャラクターのショーも観ることができるので、特別感に溢れている。
「へぇ、あんた詳しいんだ」
「まあ、少しはな」
「たまには使えんジャン」
仮にウケがよくなかった場合の保険も幾つか用意していたが、どうやら俺のプレゼンテーションは、概ね成功と言ってよさそうだ。
「で、どっちにする?」
「ビュッフェは夢あるシー、ぶっちゃけショーも気になるジャン?」
「それなー」
どちらにするか悩む古賀たちに俺は願う。
ビュッフェじゃなくて、ショーの方にしてくれと。
「じゃあショー観れる方で決まりね!」
「ほいホーイ!」
「それなー!」
可決された案に俺は小さくガッツポーズ。
人気のレストランらしいから、一応で提案はしたけど、これでもしビュッフェが選ばれてたら、俺の財布は間違いなく死んでました。
「じゃあ案内ヨロー」
その後、俺の案内でレストランへ。古賀たちとは別で注文を済ませて、ようやく出てきたハンバーガーセットと共に、室内の席を探しに行ったのだが……。
「外しか空いてねぇよ……ふざけんなよ……」
ショーが観れる室内席は満席。古賀たちに同席させてもらえるわけもなく、俺はたった独り、クソほど暑いテラス席で、バーガーにかぶりついたのだった。
「ちきしょ、うめぇ……」
* * *
それからというもの。
想像以上に古賀たちの満足度が高かったことで、つい先ほどまで空気同然だった俺の立場は一変。俺が有識者であると気づいた途端、執拗に俺を頼るようになった。
「なんか甘いもの食べたくナイ?」
「それなー」
「ねぇ、美味しいスイーツとかないの?」
時には、食後のスイーツを催促されたり。
「暑いしアイス食べたくネ?」
「それなー」
「ねぇ、アイスってどこに売ってんの?」
時には、アイスを催促されたり。
「ウチおトイレしたいんだケド」
「それなー」
「ねぇ、ここから一番近いトイレってどこ?」
極めつけにはトイレの場所まで聞かれたり。俺が前もってプログラムしていた知識を超えた情報を要求されまくった。
移動時の立ち位置も、午前中とはうって変わりなぜか集団の先頭だし。これではもはやNPCではなく、ただの観光ガイドだ。
(急に人使い荒すぎだろこいつら……)
今のところ何とか上手くやり過ごせてはいるが、いうても俺だって田舎者。大まかな質問ならまだしも、細かい部分に関しては、スマホに頼るほかない。
加えて今は夏イベントの真っ最中だ。
雑誌に無かった限定情報があまりにも多過ぎる。
(こんなことなら入口のパンフレット貰っておくんだった……)
こういう時に限ってキャストは見当たらないし、だからと言ってスマホで調べてを繰り返していては、いつか必ず破綻する。
「ナニ今の飲み物!」
と、後ろで安達が興奮したように言った。
「あのカップルが持ってた飲み物マジやばすぎじゃナイ!?」
「それなー!」
「凄いカラフルだったよね? 期間限定品かな?」
何事かと思い振り返れば。
古賀たちは揃いも揃って、すれ違ったカップルを、正しくはカップルが手にしていたカラフルな飲み物を、羨ましそうに眺めていた。
「ウチもあれ飲みたいんだケド!」
「マジそれなー!」
「ねぇ、あれってどこに売ってるやつ?」
そして当然のように俺に尋ねてくる。
が、あいにくと俺に期間限定品の知識はない。
「待ってくれ、今調べるから」
すかさず俺はネットを立ち上げる。そして予めブックマークしていた、ディ〇ニーの公式ホームページを開いた――その瞬間だった。
「はっ……」
糸が切れるがごとく、スマホの画面は真っ暗に。
液晶の真ん中には、電池切れを知らせるマークが表示された。
(このタイミングでぇっ……!?)
朝見た段階では60%だったし、まあ行けるだろって思ってたんだが……こんなことなら寝る前にスマホ充電しとくんだった。
「……最悪だ」
これでは調べようにもネットが使えない。
古賀たちは俺に丸投げして、呑気に写真撮ってやがるし。わからないなどと言おうものなら、間違いなく俺はボコボコのけちょんけちょんにされる。
おいおい、どうするよこれ……。
待ち時間が嫌いな俺には一ミリたりとも理解できないが、「まずはトイ〇ニっショ!」という安達の一言をきっかけに、俺たちは先の見えない行列に並ぶことに。
「トイ〇ニいえぇぇぇぇい!!」
道中で買ったキャラクターの耳を装備し、写真を撮りまくる古賀たち。その後ろで2時間以上も並んだ末、やっとの思いで乗り場にたどり着いた俺は。
「何名様ですか?」
「ウチら三人デース!」
「それでは足元1番と2番へどうぞー」
当たり前のようにハブられるのでした。
「マジ楽しみ過ぎるっショ!」
「それなー!」
「三人で点数勝負だかんね!」
テンションフルMAXで先を行く奴らを前に、俺は独りため息を溢す。どうせ別れて乗るんだったら、並ばずに外で待っとくべきだった。
「もしかして、ご一緒でしたか?」
その声で俺は俯けていた顔を上げる。
「よく見れば制服同じですもんね!」
「い、いえ、俺は別に……」
哀れな俺に眩しい笑みを向けてくるのは、キャストのお姉さん。流石はディ〇ニーのキャストなだけあって、元気と愛想に溢れてるなぁ、なんて思っていたその矢先。
「気づかなくてすみません! 足元2番へどうぞー!」
「……」
お姉さんはこれ以上にないほど余計なことを言いやがった。
「ト〇ストーリーの世界へ、行ってらっしゃーい!」
行ってらっしゃいじゃねぇよ。
このままだと俺の行先地獄だよ。
「はぁ……」
とはいえ。
あの勢いで案内されたら何も言い返せず。
俺は指示された通り、足元2番の待機列へ。
「はっ……?」
その結果。
古賀さんにめちゃくちゃ嫌な顔をされました。
「まさかあんた隣!?」
「そ、そうらしいな」
「う、噓でしょ……」
そんな露骨に嫌がらなくとも。
君たちの勝負の邪魔はしませんから。
「このラインからこっちに来たら殺す」
「……」
そんな制限も掛けられつつも、なんやかんやでアトラクションを満喫。たまにやるFPSゲームの甲斐あってか、古賀とはトリプルスコア以上の差が付いた。
「キモオタこわっ……」
* * *
アトラクションを終えればすっかり昼。
古賀たちは今、昼食についての話し合いをしている。
「あたしはオムライスとか食べたいかなー」
「えぇー、それだと何か特別感なくナイ?」
「それなー」
「どうせならここにしかないようなのがいいっショ」
「でもそれってどこにあるの?」
「そんなのウチが知ってるわけないジャン」
様子を見る限りだと、かなり悩んでるっぽい。
ということでここは、NPCたる俺の出番である。
「あの、ちょっといいか」
俺が会話に割って入ると、三人が一斉にこちらを向いた。
「ナニ、うちら今忙しいんですケド」
安達に露骨に睨まれはしたが、俺はビビらず話を続ける。
「昼飯で悩んでるならオススメの店あるぞ」
「はぁ? あんたのオススメとか聞きたくないシ」
だがどうやら俺に発言権は無いらしい。
オススメもダメとか、どんだけ俺のこと嫌いなんだこいつ。
「まあまあ安達。提案するくらいいいじゃん」
「でもこいつだよ? 絶対キモい店連れていかれるっショ」
なんだよキモい店って。
そもそもディ〇ニーにキモい店なんてねぇよ。
「一応聞くだけ聞いてみようよ、ねっ?」
「まあ……コガミオがそう言うならいいけどサー」
発言権は無いのかと思われたが。
古賀のフォローで何とかそれは回避できた。
「で、聞かせてよ。そのオススメってやつ」
「ああ、その店なんだが」
こうして俺は、事前予習の知識から二つのレストランを提案した。
まず一つはビュッフェ形式のレストラン。
値段は高めだが、それ相応に豪華な食事やデザートを思う存分楽しむことができるレストランで、満足感という点に関しては申し分ないと思う。値段は高めだが。
そして二つ目が、ショーを観れるレストラン。
値段的にはかなりお手軽で、おそらく千円もあれば豪遊できる上に、席からキャラクターのショーも観ることができるので、特別感に溢れている。
「へぇ、あんた詳しいんだ」
「まあ、少しはな」
「たまには使えんジャン」
仮にウケがよくなかった場合の保険も幾つか用意していたが、どうやら俺のプレゼンテーションは、概ね成功と言ってよさそうだ。
「で、どっちにする?」
「ビュッフェは夢あるシー、ぶっちゃけショーも気になるジャン?」
「それなー」
どちらにするか悩む古賀たちに俺は願う。
ビュッフェじゃなくて、ショーの方にしてくれと。
「じゃあショー観れる方で決まりね!」
「ほいホーイ!」
「それなー!」
可決された案に俺は小さくガッツポーズ。
人気のレストランらしいから、一応で提案はしたけど、これでもしビュッフェが選ばれてたら、俺の財布は間違いなく死んでました。
「じゃあ案内ヨロー」
その後、俺の案内でレストランへ。古賀たちとは別で注文を済ませて、ようやく出てきたハンバーガーセットと共に、室内の席を探しに行ったのだが……。
「外しか空いてねぇよ……ふざけんなよ……」
ショーが観れる室内席は満席。古賀たちに同席させてもらえるわけもなく、俺はたった独り、クソほど暑いテラス席で、バーガーにかぶりついたのだった。
「ちきしょ、うめぇ……」
* * *
それからというもの。
想像以上に古賀たちの満足度が高かったことで、つい先ほどまで空気同然だった俺の立場は一変。俺が有識者であると気づいた途端、執拗に俺を頼るようになった。
「なんか甘いもの食べたくナイ?」
「それなー」
「ねぇ、美味しいスイーツとかないの?」
時には、食後のスイーツを催促されたり。
「暑いしアイス食べたくネ?」
「それなー」
「ねぇ、アイスってどこに売ってんの?」
時には、アイスを催促されたり。
「ウチおトイレしたいんだケド」
「それなー」
「ねぇ、ここから一番近いトイレってどこ?」
極めつけにはトイレの場所まで聞かれたり。俺が前もってプログラムしていた知識を超えた情報を要求されまくった。
移動時の立ち位置も、午前中とはうって変わりなぜか集団の先頭だし。これではもはやNPCではなく、ただの観光ガイドだ。
(急に人使い荒すぎだろこいつら……)
今のところ何とか上手くやり過ごせてはいるが、いうても俺だって田舎者。大まかな質問ならまだしも、細かい部分に関しては、スマホに頼るほかない。
加えて今は夏イベントの真っ最中だ。
雑誌に無かった限定情報があまりにも多過ぎる。
(こんなことなら入口のパンフレット貰っておくんだった……)
こういう時に限ってキャストは見当たらないし、だからと言ってスマホで調べてを繰り返していては、いつか必ず破綻する。
「ナニ今の飲み物!」
と、後ろで安達が興奮したように言った。
「あのカップルが持ってた飲み物マジやばすぎじゃナイ!?」
「それなー!」
「凄いカラフルだったよね? 期間限定品かな?」
何事かと思い振り返れば。
古賀たちは揃いも揃って、すれ違ったカップルを、正しくはカップルが手にしていたカラフルな飲み物を、羨ましそうに眺めていた。
「ウチもあれ飲みたいんだケド!」
「マジそれなー!」
「ねぇ、あれってどこに売ってるやつ?」
そして当然のように俺に尋ねてくる。
が、あいにくと俺に期間限定品の知識はない。
「待ってくれ、今調べるから」
すかさず俺はネットを立ち上げる。そして予めブックマークしていた、ディ〇ニーの公式ホームページを開いた――その瞬間だった。
「はっ……」
糸が切れるがごとく、スマホの画面は真っ暗に。
液晶の真ん中には、電池切れを知らせるマークが表示された。
(このタイミングでぇっ……!?)
朝見た段階では60%だったし、まあ行けるだろって思ってたんだが……こんなことなら寝る前にスマホ充電しとくんだった。
「……最悪だ」
これでは調べようにもネットが使えない。
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