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第2章 期末テスト編
第28話 お礼ならなんでもするから
「じゃあお会計よろしくでーす」
どうして……どうしてこうなった。
なぜ俺は今、自ら財布を開いているんだ。
今日こそは絶対に奢り回避。そんな固い意志を胸にここへ来たはずなのに……あの野郎、また例の写真で俺を脅してきやがった。
死にたくなかったら奢ってください。
とか、卑劣にも程があんだろ!
どんだけ俺にたかる気だよあいつ!
(今まで払った分、いつか全額徴収してやるからな)
俺は二人の野口さんを手にそう決心する。こちとらドリンクバーしか頼んでないのに、葉月が余計なもの頼みまくったから、そこそこ高いのがマジでウザい。
「あのさ」
と、苛立つ意識の外から声が聞こえた。
レジに立つ古賀を見やれば、お釣りを数えていた手を止める。
「あんたに一つ頼みあんだけど」
やがて古賀は真剣な面持ちで俺を見た。
一体何を頼まれるのかと眉を顰めれば。
「あたしとL〇NE交換してよ」
「……はっ?」
古賀が口にしたのは、予想の遥か上を行くそんな頼み事だった。あまりにも衝撃的なその一言に一瞬思考が止まり、次いで俺の頭にこんな妄想が浮かぶ。
(もしかして俺、迫られてる……?)
だとしたらこれ、超展開過ぎないですか?
そりゃ確かにこいつは良い奴かもしれないけど。でもその長所をあっさり帳消しにするくらいには口悪いし……まあでも、ボク彼女いないナウだから別に――
「あっ、ちがっ……そうじゃなくてっ!!」
独り妄想に浸っていた最中。
急に赤面した古賀は、声を大にして言った。
「勉強!」
「勉強……?」
「そう! あんたに勉強教えてほしくて!」
ああ、なるほど。そういう。
「でもお前、テスト勉強はしてるって」
「あたしじゃなくて、うちの妹」
「妹?」
小さく頷いた古賀は続ける。
「妹が今年受験生なんだけど、成績伸び悩んでるっぽくてさ」
「ほーん」
「次の期末で点数落とすと、受験に響いちゃうらしいんだよね」
まあ基本中三は、一二学期の成績が受験に反映するからな。そういう意味で言うと一学期期末は、入試の次に大事な試験と言っても過言ではない。
「ほんとなら塾に行かせてあげたいんだけど、そういうわけにもいかなくて」
「だったらお前が勉強教えてやればいいだろ」
「あたしは無理。バイトあるし」
「じゃあお前と仲良いあの二人は」
「それも無理。あの二人とんでもなく成績悪いから」
情に厚いお前がそれを言っちゃうって。
どんだけバカなんだよ、あいつら……。
「妹のこと放っておけないのよ」
「だからって俺に頼まれてもな」
「他に頼るあてがないから、仕方なくあんたに頼んでんの」
仕方なく……ね。
「一応俺も大事なテスト前なんだけど」
「そんなのわかってる」
わかってて頼むとは、流石は古賀。
俺の使い方をよーく理解しておられる。
「あんたが言ったんじゃん。期末は余裕だって」
「余裕とまでは言ってないが……まあそれなりの貯金はあるな」
「だったらお願い」
すると古賀は真剣な眼差しを向けてきた。
「お礼ならなんでもするから」
「な、なんでも――!?」
そして満を持して飛び出したのは、思春期男子に効果的な頼み文句ランキング、堂々の第1位『お礼ならなんでもするから』。
これを言われた男子は、皆一様に己の中の妄想を極限まで飛躍させ。
(それはつまりあんなことやこんなこともですかっ!?)
と、必ずと言っていい確率で、卑猥な方面に思考を向かわせる。そしてありとあらゆる卑猥な妄想をした結果、うっかり鼻の下を伸ばし。
「今すぐ死ね」
このようにゴミをみるような目を向けられる。
ここまでが『お礼ならなんでもするから』のテンプレである。
「まあそういうことだからさ」
古賀はお釣りを俺に差し向け言う。
「少しでいいから勉強見てやってよ」
「んー……」
改まってのお願い。
俺はお釣りを受け取ると、つい言葉を詰まらせた。
正直に言うと断りたい。
俺だって自分の成績が大事なわけで、元々この一週間は、最後の追い込みをかける予定だった。いくら貯金があるからって、ここで何もしなかったら意味がないから。
だがここまで真剣に頼まれると、断りにくいのも確かではある。
こいつだって本当は、俺なんかに頭下げたくないだろうし。受験を控えた妹がいる身としては、何か力になってやりたいというその気持ちが痛いほどわかる。
あの子には色々と事情があってな――
最近は毎日のようにアルバイトをしているらしい――
ここで脳裏に蘇るのは、立花先生の言葉。
事情というのは、おそらく家がらみのこと。塾に行かせてやれない、という古賀の話から察するに、きっとこいつの家は、金銭的な余裕があまりないのだ。
故に古賀は、テスト前にも関わらずバイトをして、必死こいて家計を支えている。修学旅行に強い思い入れがあったのも、元を辿ればそれが理由だろう。
同じ高2だというのに、随分と立派なもんだよな。きっとこいつは俺なんかには想像がつかないほど、大きな何かを背負っているのだと思う。
「わかったよ」
「マジ? いいの?」
「ああ」
ここまでわかった上で、古賀の頼みを断るとか、俺には到底無理な話だった。俺が頷けば、古賀は驚いたようにその切れ長な目を丸くする。
「でも俺が見てやるのは期末テストまでだ」
「えっと、その。毎日……ってのは無理?」
「別にいいよ。その代わり期末以降は姉のお前が何とかしろ」
俺はケツポケットに財布をしまいながら言う。
手元確認のため、一度逸らしていた視線を古賀に戻せば――視界の真ん中に映る彼女は、見たことないほど朗らかで、優しい、安堵の笑みを浮かべていた。
「それで十分だよ。ありがとね、井口」
「お、おう」
面と向かって古賀に名前を呼ばれたのは、きっとこれが初めてのこと。妹の為にこれだけ真剣になれるこいつは、ただの良い奴か。それともシスコンか。
「スマホ裏に置いてるから、IDここに書いて」
「あいよ」
こうして俺は古賀とL〇NEを交換した。クラスメイト第一号がこいつって。一体誰がこの超展開を予想できたのでしょうね。
* * *
夜に届いた古賀からの連絡によれば、集合場所は例のファミレス。加えて妹の友達も同じく勉強を教えてもらいたいということで、この勉強会に参加するのだとか。
相手が中学生とはいえ、知らない女子相手に勉強を教えるのは、当然ながらに緊張する。とりあえず口臭いとか言われないように、明日はめっちゃ歯磨いて行こう。
「あれ? どこか出かけるの?」
翌日。念入りな歯磨きを終え、私服でリビングに向かうと。ちょうど二階から降りてきた、同じく私服姿の陽葵に声を掛けられた。
「休日は家から一歩も出ない悠にぃが珍しいね」
「実の兄を引きこもりみたいに言うのやめてね」
まあ、休日に外出するの数か月ぶりだけども。
「もしかして空からお金でも降ってくるのかな」
「雨男ならぬ金男ってか。だとしたら需要あり過ぎだろ俺」
もしそんな特性が自分にあれば、俺は今後一切バイトなどせずに、たまに散歩するだけの自宅警備員になるだろう。生涯無職マジ万歳。
「そういう陽葵も出かけるのか?」
「うん! 今日は友達と勉強会するの!」
陽葵は目をキラキラと輝かせながら語る。
「陽葵の友達のお姉ちゃんの友達にすっごい勉強できる人がいるらしくてね!」
「何だよその遠い親戚みたいな関係」
「その人に勉強教えてもらいに行くんだー」
となると、出かける要件としては一緒か。
流石は受験生なだけあって行動力があるな。
「奇遇だな。俺も今日はクラスの奴に頼まれて勉強会だ」
「へぇー、悠にぃも頼まれごととかするんだね」
まあ俺、スカウトされちゃったからね。きっと古賀は、俺から滲み出る優等生オーラに気づいたからこそ、妹の指導を任せたいと思ったんだろうよ。
「なんたって俺は頭が良くて頼り甲斐のあるイケ男だからな」
「都合がよくて扱いやすいの間違いじゃない?」
「……」
なんでだろう。
反論できない自分が憎い。
「じゃあお互い頑張ろうねー!」
「お、おう」
パタパタと小走りで玄関に向かう陽葵。
俺は笑顔で出発するその小さな背中を見送った。
が、その数十分後。
「なんで陽葵が居んの? ドッキリ?」
「悠にぃこそ、なんで……?」
まさかまさかのファミレスで陽葵と鉢合わせ。
しかも古賀と同席に陽葵は座っていたのだった。
「まさか今日の先生って悠にぃ……?」
どうして……どうしてこうなった。
なぜ俺は今、自ら財布を開いているんだ。
今日こそは絶対に奢り回避。そんな固い意志を胸にここへ来たはずなのに……あの野郎、また例の写真で俺を脅してきやがった。
死にたくなかったら奢ってください。
とか、卑劣にも程があんだろ!
どんだけ俺にたかる気だよあいつ!
(今まで払った分、いつか全額徴収してやるからな)
俺は二人の野口さんを手にそう決心する。こちとらドリンクバーしか頼んでないのに、葉月が余計なもの頼みまくったから、そこそこ高いのがマジでウザい。
「あのさ」
と、苛立つ意識の外から声が聞こえた。
レジに立つ古賀を見やれば、お釣りを数えていた手を止める。
「あんたに一つ頼みあんだけど」
やがて古賀は真剣な面持ちで俺を見た。
一体何を頼まれるのかと眉を顰めれば。
「あたしとL〇NE交換してよ」
「……はっ?」
古賀が口にしたのは、予想の遥か上を行くそんな頼み事だった。あまりにも衝撃的なその一言に一瞬思考が止まり、次いで俺の頭にこんな妄想が浮かぶ。
(もしかして俺、迫られてる……?)
だとしたらこれ、超展開過ぎないですか?
そりゃ確かにこいつは良い奴かもしれないけど。でもその長所をあっさり帳消しにするくらいには口悪いし……まあでも、ボク彼女いないナウだから別に――
「あっ、ちがっ……そうじゃなくてっ!!」
独り妄想に浸っていた最中。
急に赤面した古賀は、声を大にして言った。
「勉強!」
「勉強……?」
「そう! あんたに勉強教えてほしくて!」
ああ、なるほど。そういう。
「でもお前、テスト勉強はしてるって」
「あたしじゃなくて、うちの妹」
「妹?」
小さく頷いた古賀は続ける。
「妹が今年受験生なんだけど、成績伸び悩んでるっぽくてさ」
「ほーん」
「次の期末で点数落とすと、受験に響いちゃうらしいんだよね」
まあ基本中三は、一二学期の成績が受験に反映するからな。そういう意味で言うと一学期期末は、入試の次に大事な試験と言っても過言ではない。
「ほんとなら塾に行かせてあげたいんだけど、そういうわけにもいかなくて」
「だったらお前が勉強教えてやればいいだろ」
「あたしは無理。バイトあるし」
「じゃあお前と仲良いあの二人は」
「それも無理。あの二人とんでもなく成績悪いから」
情に厚いお前がそれを言っちゃうって。
どんだけバカなんだよ、あいつら……。
「妹のこと放っておけないのよ」
「だからって俺に頼まれてもな」
「他に頼るあてがないから、仕方なくあんたに頼んでんの」
仕方なく……ね。
「一応俺も大事なテスト前なんだけど」
「そんなのわかってる」
わかってて頼むとは、流石は古賀。
俺の使い方をよーく理解しておられる。
「あんたが言ったんじゃん。期末は余裕だって」
「余裕とまでは言ってないが……まあそれなりの貯金はあるな」
「だったらお願い」
すると古賀は真剣な眼差しを向けてきた。
「お礼ならなんでもするから」
「な、なんでも――!?」
そして満を持して飛び出したのは、思春期男子に効果的な頼み文句ランキング、堂々の第1位『お礼ならなんでもするから』。
これを言われた男子は、皆一様に己の中の妄想を極限まで飛躍させ。
(それはつまりあんなことやこんなこともですかっ!?)
と、必ずと言っていい確率で、卑猥な方面に思考を向かわせる。そしてありとあらゆる卑猥な妄想をした結果、うっかり鼻の下を伸ばし。
「今すぐ死ね」
このようにゴミをみるような目を向けられる。
ここまでが『お礼ならなんでもするから』のテンプレである。
「まあそういうことだからさ」
古賀はお釣りを俺に差し向け言う。
「少しでいいから勉強見てやってよ」
「んー……」
改まってのお願い。
俺はお釣りを受け取ると、つい言葉を詰まらせた。
正直に言うと断りたい。
俺だって自分の成績が大事なわけで、元々この一週間は、最後の追い込みをかける予定だった。いくら貯金があるからって、ここで何もしなかったら意味がないから。
だがここまで真剣に頼まれると、断りにくいのも確かではある。
こいつだって本当は、俺なんかに頭下げたくないだろうし。受験を控えた妹がいる身としては、何か力になってやりたいというその気持ちが痛いほどわかる。
あの子には色々と事情があってな――
最近は毎日のようにアルバイトをしているらしい――
ここで脳裏に蘇るのは、立花先生の言葉。
事情というのは、おそらく家がらみのこと。塾に行かせてやれない、という古賀の話から察するに、きっとこいつの家は、金銭的な余裕があまりないのだ。
故に古賀は、テスト前にも関わらずバイトをして、必死こいて家計を支えている。修学旅行に強い思い入れがあったのも、元を辿ればそれが理由だろう。
同じ高2だというのに、随分と立派なもんだよな。きっとこいつは俺なんかには想像がつかないほど、大きな何かを背負っているのだと思う。
「わかったよ」
「マジ? いいの?」
「ああ」
ここまでわかった上で、古賀の頼みを断るとか、俺には到底無理な話だった。俺が頷けば、古賀は驚いたようにその切れ長な目を丸くする。
「でも俺が見てやるのは期末テストまでだ」
「えっと、その。毎日……ってのは無理?」
「別にいいよ。その代わり期末以降は姉のお前が何とかしろ」
俺はケツポケットに財布をしまいながら言う。
手元確認のため、一度逸らしていた視線を古賀に戻せば――視界の真ん中に映る彼女は、見たことないほど朗らかで、優しい、安堵の笑みを浮かべていた。
「それで十分だよ。ありがとね、井口」
「お、おう」
面と向かって古賀に名前を呼ばれたのは、きっとこれが初めてのこと。妹の為にこれだけ真剣になれるこいつは、ただの良い奴か。それともシスコンか。
「スマホ裏に置いてるから、IDここに書いて」
「あいよ」
こうして俺は古賀とL〇NEを交換した。クラスメイト第一号がこいつって。一体誰がこの超展開を予想できたのでしょうね。
* * *
夜に届いた古賀からの連絡によれば、集合場所は例のファミレス。加えて妹の友達も同じく勉強を教えてもらいたいということで、この勉強会に参加するのだとか。
相手が中学生とはいえ、知らない女子相手に勉強を教えるのは、当然ながらに緊張する。とりあえず口臭いとか言われないように、明日はめっちゃ歯磨いて行こう。
「あれ? どこか出かけるの?」
翌日。念入りな歯磨きを終え、私服でリビングに向かうと。ちょうど二階から降りてきた、同じく私服姿の陽葵に声を掛けられた。
「休日は家から一歩も出ない悠にぃが珍しいね」
「実の兄を引きこもりみたいに言うのやめてね」
まあ、休日に外出するの数か月ぶりだけども。
「もしかして空からお金でも降ってくるのかな」
「雨男ならぬ金男ってか。だとしたら需要あり過ぎだろ俺」
もしそんな特性が自分にあれば、俺は今後一切バイトなどせずに、たまに散歩するだけの自宅警備員になるだろう。生涯無職マジ万歳。
「そういう陽葵も出かけるのか?」
「うん! 今日は友達と勉強会するの!」
陽葵は目をキラキラと輝かせながら語る。
「陽葵の友達のお姉ちゃんの友達にすっごい勉強できる人がいるらしくてね!」
「何だよその遠い親戚みたいな関係」
「その人に勉強教えてもらいに行くんだー」
となると、出かける要件としては一緒か。
流石は受験生なだけあって行動力があるな。
「奇遇だな。俺も今日はクラスの奴に頼まれて勉強会だ」
「へぇー、悠にぃも頼まれごととかするんだね」
まあ俺、スカウトされちゃったからね。きっと古賀は、俺から滲み出る優等生オーラに気づいたからこそ、妹の指導を任せたいと思ったんだろうよ。
「なんたって俺は頭が良くて頼り甲斐のあるイケ男だからな」
「都合がよくて扱いやすいの間違いじゃない?」
「……」
なんでだろう。
反論できない自分が憎い。
「じゃあお互い頑張ろうねー!」
「お、おう」
パタパタと小走りで玄関に向かう陽葵。
俺は笑顔で出発するその小さな背中を見送った。
が、その数十分後。
「なんで陽葵が居んの? ドッキリ?」
「悠にぃこそ、なんで……?」
まさかまさかのファミレスで陽葵と鉢合わせ。
しかも古賀と同席に陽葵は座っていたのだった。
「まさか今日の先生って悠にぃ……?」
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