日本語教師日誌2

藤堂Máquina

文字の大きさ
37 / 103

9月8日(火)

しおりを挟む
9月8日(火)

今週は予定通り授業は少ない。
今日も一コマだけだった。
現地の授業である。
少ないと金銭的には不安だが、授業をするにあっての気持ち的にはかなりいいコンディションだった。
いくつかスケジュールを頭に入れないといけなかったり、すぐに次の授業が始まるという形だと、頭のメモリが足りなくなったり、疲労が出てくるのだ。
そうすると教え方が分からなくなったり、ゲシュタルト崩壊を起こしたり、自分を客観的に見れなくなってくる。
なにより教師がそのような状態にいるのは学生に必ず伝わる。
私は冗談を言ったりして、場の空気を和ませることがあるのだが、文法や漢字の指導以外に頭が回らなくなるとそれもできなくなる。
結果的にクラスの雰囲気は悪くなるため、余裕というのはかなり重要なものである。
今日のクラスは学生が2人休んでしまっていたため、学生は4人だった。
その4人はクラスの中でも返事の早い学生たちであったために、今日はやけにテンポが良かった。
一応名誉のために付け加えておくと他の2人が真面目でない訳ではない。
1人はそれなりにできる学生だが、いつもネットワークが悪いようで、返事にラグがある。
すると私が待たなければならない時間が生じる。
私が待っているとなると当然他の学生だって待っている訳で、そうすると退屈してしまうことになるのだ。
もう1人の学生はお世辞にも早いとは言えない。
返事にかなり時間を要する。
そうすると先の学生と同じように、他の学生が待たなければならない時間が生じてしまう。
そうすると退屈になってしまい、ヘイトを買うような形になってしまうのだ。
それは気の毒だが、遅い学生に合わせて進めるわけにもいかない。
できるだけ平均くらいで授業しなければならない。
そこが辛いところである。
内容に関して、今日の授業のことを述べると、今日のテーマは半分は漢字で、残りが動詞の練習だった。
漢字は教科書からかなり遅れているためこれから増やしていくつもりだ。
というのも教科書の文法は6課なのに漢字は4課なのだ。
まだ学校にバレてないからいいものの、バレたら怒られるかもしれない。
しかし漢字をオンラインで教えるにあたってかなり準備を要した。
私が遅いのかもしれないが、単純に書き方や読み方を教えると退屈なため、文化のテーマや雑学的なものを用意しているのだ。
一つずつに用意しているものだから準備にも教えるのにも時間がかかってしまっている。
効率的な方法ではないのかもしれないが、漢字だけを見つめている時間が長くなるよりその方がいいだろうとわたしは思っている。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

分かりやすい日月神示の内容と解説 🔰初心者向け

蔵屋
エッセイ・ノンフィクション
私は日月神示の内容を今まで学問として研究してもう25年になります。 このエッセイは私の25年間の集大成です。 宇宙のこと、118種類の元素のこと、神さまのこと、宗教のこと、政治、経済、社会の仕組みなど社会に役立たつことも含めていますので、皆さまのお役に立つものと確信しています。 どうか、最後まで読んで頂きたいと思います。  お読み頂く前に次のことを皆様に申し上げておきます。 このエッセイは国家を始め特定の人物や団体、機関を否定して、批判するものではありません。 一つ目は「私は一切の対立や争いを好みません。」 2つ目は、「すべての教えに対する評価や取捨選択は自由とします。」 3つ目は、「この教えの実践や実行に於いては、周囲の事情を無視した独占的排他的言動を避けていただき、常識に照らし合わせて問題を起こさないよう慎重にしていただきたいと思います。 それでは『分かりやすい日月神示 🔰初心者向け』を最後まで、お楽しみ下さい。 『神知りて 人の幸せ 祈るのみ 神の伝えし 愛善の道』 この短歌は私が今年(2025年)元旦に詠んだ歌である。 作家 蔵屋日唱

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...