日本語教師日誌2

藤堂Máquina

文字の大きさ
上 下
96 / 103

12月11日(金)

しおりを挟む
12月11日(金)

今日の授業は2つ。
どちらも30分と短めな授業だった。
1つはいつもの百人一首の学生で、もう一つは体験授業の学生だった。
今回はこの体験授業に来た学生のことについて書く。
理由は次の授業の予約をもうもらっているため、ある程度メモしておきたいからである。
まず学生についてだが、現在アメリカに住んでいるらしい。
これはアメリカ人ではないことを意味する。
出身国というか、国籍はヨルダンという中東の小さな国で、仕事でアメリカにいるようだ。
隣国のイラクやシリアは危ないイメージがあるが、学生曰く、ヨルダンは安全らしい。
もちろんの話、日本に比べたら危険は危険だろうが、隣国のことを考えると、比較的安全だと言うことらしい。
その辺りの真偽は知らないが、とりあえずのところ、行く予定もないため、深く考えないことにする。
学生の性格としてはかなり陽気なタイプである。
陽気と言っても何種類かあり、この学生は熱しやすく冷めやすそうに見える。
日本語の能力に関してはかなり上手な方で、日本のカタコトハーフ芸能人くらいできる。
というか本当にあんな話し方をする学生がいるなんて知らなかった。
この学生はカジュアルな日本語を勉強したいということだったため、その話し方は余計にそう見えた。
変な感じだったが、だからと言って悪い印象を受けるようなこともなかったし、言葉遣いもそれほど悪くなかったため、それが本人の目的ならいいのではないかと思った。
内容については、なぜか私の仕事について聞かれた。
私は大学を出てからすぐに教師になったため、他に話せるようなことはアルバイトの経歴くらいだと言うと、それでもいいから聞きたいと言われた。
そのためいくつかのバイト歴を話し、その後学生の経歴を聞いた。
色々苦労はしているような感じだったが、悪い人ではなさそうだ。
賑やかなのが好きそうなタイプのため、扱いは難しそうだが、上手くやりさえすれば、雰囲気のいいクラスが期待できる。
そこは私のセンスだ。
次のクラスは月曜日のため、ざっくりとトークテーマは考えなければならない。
それと明日は土曜日のクラスの年内最後のクラスである。
それこそいい終わり方ができるようにしなければならない。
しおりを挟む

処理中です...