草稿集

藤堂Máquina

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ゴムのような何か

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「運命の赤い糸」なんて言うが、実際のところ、「糸」ではなく「ゴムのような何か」だろう。
離れてもまた寄せ合うこともあれば、劣化してしまうこともある。
引き合うなんて芸当は到底「糸」にはできないだろう。
ロマンチックではないかもしれないが、柔らかくもないかもしれないが、便利で手の届くところにおきたくなる。
髪の毛や、身につてけておきたくなる。
特別感はなくても、普遍的なものであってほしい。
それくらいのものなのだろう。
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