あたたかく光る

たまこ

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11話

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 「また明日遊びに来るね!」
「うん!楽しみにしてる!」

あれからいろんな話をし、1時間程経った。

もっと話したそうなふたりだったが、リルは今日まであまり話さず、行動範囲が部屋の中だけだった。
なのでリルの体調面を考慮し、毎日数時間会おうと決めた。

ミウは村でもハオとしか話したことがなく、どうやって話せばいいか分からなかった。
ハオに問いかけれられやっと「うん」「そうだね」と言葉を発すことができた。
「次は自分からもっと話せるようにしよう」と心に決めた。

「わ~!これ美味しそう!これも!」
「まだ時間あんだからゆっくり見ろ」

ハオははしゃぎすぎてエリルに腕を掴まれていた。

 あの後ミウとハオは離宮を離れ、ハオの行きたがっていた王都の市場に行った。
市場は人が盛んで、美味しいものや、綺麗なネックレスや髪飾りなど、なんでも売っていた。

「ねぇエリルあっち行こ!」
「ハイハイ」

ハオはエリルの手をとり、繋いで一緒に市場を見てまわっていた。

「ふふ、手なんか繋いじゃって」
「仲が良いな」

アルンとラランがふたりをみて微笑ましそうに眺めた。

ハオたちの少し後ろをアルンとララン、そして最後尾にミウがいた。

ミウもハオと同じく表情には出ないが、たてもはしゃいでいた。
そしてそこにあるはじめて見るものに目を輝かせていた。


 「あれ⋯?」

ミウはハオたちとはぐれてしまった。

「どっ、どうしよう。」

今頃「ミウがいない」と探しているかもしれない。
いやいないことすら気づかれていないかも⋯。

ミウはひとり知らない場所、そして周りを見渡しても獣人ばかりで心細くなった。

「ハオ⋯」

ハオを探していろんなところを行ったり来たりしたが、やはりいなくミウは泣きそうになった。

「ここどこ⋯」

ミウは探すことに必死で、奥の暗い方へと来てしまっていた。

「おい、人間がいるぞ」
「ハハッほんとだ」  

ふたり組の怖そうな獣人がミウを見て近づいてきた。

「ふーん、見てくれは悪いが売れば金になるだろ」
「そうだな。来いっ!」

ミウは腕を強く掴まれ引っ張られた。

「や、やめてくださいっ!離してくださいっ!」
「離してなんて言われて離すやつがいるかよっ!」
「ギャハハ、バカな人間!」

抵抗したが、やはり華奢なミウの力に獣人はビクともしない。

ミウはどうして自分ばかりこんな目に会わなきゃいけないのかと泣いた。

(ただ普通に暮らしたいだけ。贅沢なんて望んでない⋯。)

ミウの夢は「家族と一緒にご飯を食べること」ただそれだけ。
もう叶わない願いだが、ハオの家を見ていつも羨ましかった。

売られる前にしたかったことを思い出して、ミウはさらに泣いた。  

「うっ、うぅっ」

心が痛い。とても痛い。



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