イファマール追憶記 Light

夜美神威

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第三章 動き出した歯車

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「首相、ヴィマロから連絡が」

公式にイニシアを訪問したいとの
意向が伝えられた

我が国とヴィマロはかつて
第二次マルス大戦の頃は
盟国として共に戦ったがヴィマロが隣接してる
黒人国家への侵略を食い止めるための
110年前の黒人解放戦線ネグロ戦役で交え
さらに鎖国はしていたが
60年前の第二次黒人解放戦線ネグロ戦役で再び交え
国交は最悪の状態にある
我が方としては
ヴィマロが支配している
多種郡に渡る黒人国家の開放と黒人の奴隷解放

これら無くして国交は無いと言い続けて来た

今回の訪問はミラ皇帝の
公式訪問という形を取り

我が国の主言が変わっていない事を
国内外に示す事これが必要である

6日後

「間もなくですミラ様」

「これがイニシア・・・」

ミラが見たイニシアは
自国とは違う独自の文明を
築き上げて来た
イニシアの姿を模した建造物
特にその高さの驚いた

この地方は地震が多いと聞いていたが
建物の高さはイニシアの耐震加工技術は
優れている事を暗に示していた

皇居へと招かれたミラ
ミラ
「ナル・・・」
ナル
「ミラ陛下!お久しぶり!」

先の無礼など気にも留めない純真無垢なナル
ミラ
「あっあぁナル覚えている」

このマルスの運命を変える事になる運命の出会い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミラ
「そうなんだ!ナルに提案がある、
あのロボット犬」
ナル
「ワンロボ?」
ミラ
「そうワンロボあれ餌を食べられるようにしたらどうだ本物みたいで面白い」
ナル
「なるほどぉ~便は?」
ミラ
「普通にシーツの上にするように・・・
便も匂いが臭く無い方が良い」

このナル・ミラ特許合戦は
なかなかの見物ですよ

ナル
「これ携帯」
ミラ
「なんだそれ?ラジオ・・・か?」
ナル
「ううん電話」
ミラ
「えっ電話?」
「私の国にもあるが・・・」
「この形の携帯電話は無いが」
ナル
「これねスマートフォンって言ってね」
「色々な事が出来るんだよ」
「これねぇ~ミラ陛下のスマホ」


2日前

皇居科学技術部

ナル
「博士~」

「なんじゃ~ナルか?」
ナル
「お願いがあるんだけど」

「この前のか?」
ナル
「それじゃ無くてヴィマロでも
使える携帯電話(スマホ)」

「ヴィマロはU1無線電波を使っておるのう
イニシアはU3だ」
ナル
「でこんな感じの携帯電話(スマホ)」

「2日で作ってね~じゃ」

「じゃじゃぁって2日で?相変わらず無理ばかり言いおるのう」
ミラ
「す、凄いこの電話」
ナル
「今までのケータイみたいに
電話番号も登録出来てメールも出来て
ヴィマロでも使えますよ」
ミラ
「ヴィマロ皇旗のデザインがカッコ良いな」
ナル
「気に行ってくれると思った」
ミラ
「この四角いのは?」
ナル
「アプリって言うの!フォースって
言うアプリDLしといた
マルスではよく遊ばれてるゲームだよね
これで暇な時遊べるよ」
「他にも沢山のアプリがDL出来てね」
ミラ
「なぁナル・・・ファースのアプリを通信で対戦って出来ないか?」
ナル
「えっなにそれ!凄いミラ!
特許取らなきゃ!」
ミラ
「いや特許はナルが取れば良い」
ナル
「ダメだよ」
ミラ
「通信で対戦なら遠く離れてても一緒にプレイ出来る」
ミラ
「この携帯電話(スマホ)の設計図はいくらで売ってくれる?」
ナル
「そう来ると思って話は進めてあるから
私の国の製品を輸入したうえで首相と話し合って」
ナル
「ねぇ明日は街へ行かない?首都のオキトの中心街からちょっと脇に入った私のお気に入りのストリート」

「良いのか?街に出て?」

「私は平気だよ~ミラは知られて無いし」

ナルに出会いミラの心の楔は
一つづつはがれて行く
感じがしていた

この出会いがヴィマロの辿る
そしてマルスの運命を変える事になるとは

この続きはまた次のお話で
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