5 / 15
第四章 ひかり
しおりを挟む
翌日・・・
「おはようございますミラ陛下」
「おはよう・・・昨晩はずっとフォースやってた
しかし凄いなイニシアの携帯電話 スマホなる物は・・・」
「おはようミラ」
「あぁナル」
「準備出来たみたいだね~出発」
首都オキト中心街
「凄いなぁ~こんな高い建物は見た事が無い」
「ここから脇に入るよぉ~」
「なんか良い匂いがする」
「クレープって食べた事ある?」
「無いなぁ・・・美味しいのか?」
「ハイ」
「うん!美味しい~いちごだな」
「ここは若い人たちがずいぶん多いな」
「ナル様」
「あ~ジニ、またこんな所で物乞いやって
戦兵年金はどうしたの?」
「博打で取られちゃいまして・・・この有様です」
「ギャンブルは法律で禁止されてるでしょうが・・・」
「ナル・・・この物乞いと知り合いなのか?」
「ミラ・・・先の第二次ネグロ戦役で兵士として戦い
指見てごらん・・・右手親指以外無いでしょ」
「戦役兵障害者年金ってやつ貰ってます」
「その年金で十分暮らせて行けるでしょ」
「はい少しだけど・・・ギャンブルに使っちゃダメ」
「ありがとうございますナル様」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日はナルと二人きりで食事だな」
「うん郷土料理ってやつ出すわね」
「パンにバターに肉か・・・」
「元々食糧不足だったイニシアにヴィマロから
伝わった食事なんだけど・・・美味しいしなんか
懐かしいんだ・・・」
「はむっ・・・なんて固いパンなんだ・・・バターも
水臭いし肉なんてまったく味がしない」
「ミラとお食事する時何をもてなそうって考えた時
イニシアが一番困ってた時にヴィマロから与えて貰った食事って
思ったの、ヴィマロの食糧事情も大変だったって聞いてる」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・回想・
~物乞いなど蹴飛ばしてしまえ!~
「なんて・・・なんて固いパンなんだ・・・うぅ」
~こんな腐ったリンゴ食べられるか!~
「なんて水臭いバターなんだ・・・うぅぅ」
~黒人ってだけでなんでこんな目に・・・~
「なんて・・・なんて固い肉なんだぁ!うぅぅぅ」
うぁぁうぅぅうぁぁぁ
ミラは固いパンを無理やり口に入れながら泣きじゃくりました
机を叩き咳き込みながら固いパンを水で流しこみ
ミラは激しくそれはとても激しく自らを追い詰めました
純粋なナルとの出会いによって
今まで信じて来た何かが崩れ去り
光を見た瞬間でした
ナル
「ミラ・・・大丈夫?」
ミラは何かを決意したかのようです
ミラ
「あぁ・・・大丈夫!」
ナル
「ヴィマロに行った時に思ったの
なんて強大な国家なんだろうって
もの凄い人たちの努力の結晶なんだろうなって
その人たちは君主の事きっと慕っているって
そうでなきゃ行けないって思ったの」
ミラ
「あぁ君主たる者そうでなくてはならないな・・・」
光を見たミラ
ナルが伝えたかった想いが届いたかどうか
何か・・・大切な・・・何か大切な事に気付いたミラだった
そしてこの事がきっかけでヴィマロ帝国の闇に光が差し込む事になる
ミラが変わる事でヴィマロの人々の意識も変わって行く
「おはようございますミラ陛下」
「おはよう・・・昨晩はずっとフォースやってた
しかし凄いなイニシアの携帯電話 スマホなる物は・・・」
「おはようミラ」
「あぁナル」
「準備出来たみたいだね~出発」
首都オキト中心街
「凄いなぁ~こんな高い建物は見た事が無い」
「ここから脇に入るよぉ~」
「なんか良い匂いがする」
「クレープって食べた事ある?」
「無いなぁ・・・美味しいのか?」
「ハイ」
「うん!美味しい~いちごだな」
「ここは若い人たちがずいぶん多いな」
「ナル様」
「あ~ジニ、またこんな所で物乞いやって
戦兵年金はどうしたの?」
「博打で取られちゃいまして・・・この有様です」
「ギャンブルは法律で禁止されてるでしょうが・・・」
「ナル・・・この物乞いと知り合いなのか?」
「ミラ・・・先の第二次ネグロ戦役で兵士として戦い
指見てごらん・・・右手親指以外無いでしょ」
「戦役兵障害者年金ってやつ貰ってます」
「その年金で十分暮らせて行けるでしょ」
「はい少しだけど・・・ギャンブルに使っちゃダメ」
「ありがとうございますナル様」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日はナルと二人きりで食事だな」
「うん郷土料理ってやつ出すわね」
「パンにバターに肉か・・・」
「元々食糧不足だったイニシアにヴィマロから
伝わった食事なんだけど・・・美味しいしなんか
懐かしいんだ・・・」
「はむっ・・・なんて固いパンなんだ・・・バターも
水臭いし肉なんてまったく味がしない」
「ミラとお食事する時何をもてなそうって考えた時
イニシアが一番困ってた時にヴィマロから与えて貰った食事って
思ったの、ヴィマロの食糧事情も大変だったって聞いてる」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・回想・
~物乞いなど蹴飛ばしてしまえ!~
「なんて・・・なんて固いパンなんだ・・・うぅ」
~こんな腐ったリンゴ食べられるか!~
「なんて水臭いバターなんだ・・・うぅぅ」
~黒人ってだけでなんでこんな目に・・・~
「なんて・・・なんて固い肉なんだぁ!うぅぅぅ」
うぁぁうぅぅうぁぁぁ
ミラは固いパンを無理やり口に入れながら泣きじゃくりました
机を叩き咳き込みながら固いパンを水で流しこみ
ミラは激しくそれはとても激しく自らを追い詰めました
純粋なナルとの出会いによって
今まで信じて来た何かが崩れ去り
光を見た瞬間でした
ナル
「ミラ・・・大丈夫?」
ミラは何かを決意したかのようです
ミラ
「あぁ・・・大丈夫!」
ナル
「ヴィマロに行った時に思ったの
なんて強大な国家なんだろうって
もの凄い人たちの努力の結晶なんだろうなって
その人たちは君主の事きっと慕っているって
そうでなきゃ行けないって思ったの」
ミラ
「あぁ君主たる者そうでなくてはならないな・・・」
光を見たミラ
ナルが伝えたかった想いが届いたかどうか
何か・・・大切な・・・何か大切な事に気付いたミラだった
そしてこの事がきっかけでヴィマロ帝国の闇に光が差し込む事になる
ミラが変わる事でヴィマロの人々の意識も変わって行く
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる