【完結】俺の相方、実は甘々執着系でした~BLアイドルの溺愛日常~

砂原紗藍

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【第2章】下から大好きって言われたい

7.受けを自覚した夜 ※R

side 純

それから数日後。
事故の怪我も大したことなく、俺たちは仕事に復帰していた。

朝早くから始まった撮影を一通りこなして、解放されたのは夕方の時間帯。
そのまま夜は、直人の家でファン向けの生配信。

スマホをセットして、いつもの距離で並んで座る。

「こんばんはー!」
「こんばんは!」

声を揃えた瞬間、コメントが一気に流れ始める。

『待ってました!』
『二人とも無事でよかった!』
『事故のあと大丈夫?』

「心配かけてごめんね。でもほら、俺たちこんなにピンピンしてるから」

直人はいつもの柔らかい笑顔でそう言って、軽く手を振る。
俺もそれに合わせて頷いた。

「心配してくれて、ありがとな」

質問を拾いながら、雑談を続けていく。
その流れで、ひとつのコメントが目に入った。

『二人の関係はビジネスじゃなくて、本物ですか?』

……あ。

一瞬で、空気が変わった気がした。

いや、実際は変わってねぇけど。
変わったのは、俺の内側だけだ。

「えっと……」

配信で真正面から投げられると話は別。
俺が言葉に詰まっていると、直人がにこっと笑って答える。

「少なくとも、俺は純と一緒にいる時間、全部本気だよ」

……は?

今、配信中だぞ。
何さらっと言ってんだ、こいつ。

「純は俺の……大切なパートナーだからね」

おい、言い方……!

『パートナー?』
『それってどういう意味?』

「仕事のパートナー、な!」

慌ててフォローを入れるけど、もう遅い。
コメント欄が一気に爆発する。

『絶対付き合ってるでしょ』
『本物じゃん!』
『尊い……!』

直人がにやにやしながら、指で俺の頬をつついてくる。

「あれ? 純、めっちゃ顔赤いけど。熱でもある?」
「赤くねーよ! つーか触んなって!」

『直人くん攻めてる』
『純くん可愛い』

……マジかよ。
コメントが一気に流れる中、小さく息を吐く。

「俺が攻めだからな……!」
「んー? でもどう見ても純って受けっぽいよね」

『直人くん強いね』
『公式でこれはやばい』

「はいはい、じゃあそろそろお時間なんで。今日はこの辺で! みんなありがとうねー」

直人が手を振る。

「じゃあね、おやすみー!」

――配信終了。

俺は即、直人を睨みつける。

「おい。設定守れっつってんだろ。お前が受けなんだよ、お前が」
「ふうん……まだそれ言う?」

そう言いながら、直人の手が俺の腰のあたりに伸びてくる。

「ちょ……! そこ触んな……っ」
「……へぇ、ここ弱いんだ」

こいつ、俺の弱点を探ってる。

「くすぐってーんだよ! やめろって!」
「くすぐったい? ほんとに? なんか声がさ……」
「ぅ、っ……」

声を押さえようとするけど、もう漏れてる。
直人の手が、今度は別の場所も撫で始める。

マジか、こいつ……。

「ここはどう?」
「っ……そういうの、やめ……っ」

直人が服の上から俺の乳首を見つけて、指でくにくに弄ってくる。

くすぐったいとかじゃなくて、もう完全に気持ちよくて、思わず身体が反応する。​​​​​​​​​​​​​​​​

「わ、すごい反応。めっちゃ感じてるじゃん」
「……ちげぇよ! 勝手に、決めんな……っ」

感じてるのがバレたら、直人に主導権を握られる。

……それは避けたい。
絶対にバレたくない。

ビジネスですら逆転しかけてるのに、プライベートまで負けてたまるか。

声を必死で耐えて、直人の下から這い出ようともがく。

「あ、逃げようとしてる。ダメだよ」
「離せって! 覚えてろよ、絶対仕返ししてやるからな!」
「仕返しかぁ……楽しみ」

直人がいつの間にか俺のシャツの中に手を入れて、乳首をきゅっとつねる。

「あっ……ぅ!」

なんでこいつこんなに器用なんだよ……!

「ん……っ、はぁ……」

ついに我慢できずに吐息と声が出た。
我慢していた腰もビクビクと揺れる。

「ね、腰揺れてるよ。可愛い」

耳元でそっと囁かれ、また無意識に腰が動く。

「っ、うるせぇ……」

直人の手の動きが、俺の気持ちいいところを上手く避けて……
満たされないままどこかへ行ってしまう。

「あっ……お前、わざとだろ……」
「わざと? 何が? もっと触ってほしいの?」
「っ、そんなこと言ってねぇ」

“焦らすな”って言ってやりたいけど、それを言ったら負けだ。

「っ……!」 

急に触れてきた手に、さっきよりも感じてしまう自分の体が憎い。

「だんだんわかってきた、純の弱いとこ。もっと教えてくれる?」
「あっ、……ちょ、待、待てって……」

直人の手がするりと下着の中へ入り込む。
優しく俺のモノを掴んで、親指で先端をぐりぐりと撫でてくる。

「っ、あっ……んっ……は、あぁ」
「そうそう。純は下で感じてればいいんだよ」

一方的にされてるのが悔しい。
声を押し殺しながら、直人の服を掴んで耐える。

くそ、このままじゃ本当に立場が逆転する。

「ふざけんな……交代しろよ……俺にだって、選ぶ権利……」
「ないよ。だって純、触られてる方が絶対気持ちいいでしょ。攻めとか、無理じゃん」

直人がくすっと笑ったかと思いきや、シャツをたくし上げて、俺の乳首に吸い付く。

「あ、あぁっ……!」

びりっと快感が広がって、抑えきれなかった声が出てしまう。
直人が俺に見せつけるように乳首を舐め続ける。

「んっ……や、やめろ……直人っ……」

俺を片手で押さえつけて、下を扱かれながら同時に乳首を吸われたら、もう……。

「ああッ……! それ、やば……」

その瞬間、俺の中で何かが弾ける。

「っ……! く、……っ」

やばい、イった。
腰が制御できずにまだ震えてて、呼吸を整えようとするけど無理で。

「可愛い。もっとイかせてあげよっか」
「ばか……今、触んな……って……」

敏感になってんだよ、そう言いたいのに言えない。

「じゃあさ、次またイったら純が受けってことで確定ね」
「はぁ!? 誰が……そんな……」

直人がニヤッと笑って再び扱いてくる。
腰が大きくびくんと跳ねてしまう。

また来そう、来る……!

「っ、やば……また……」
「いいよ、イって」
「は、あ、くっ、……う……あぁ」

頭がどろどろになるくらい気持ちいい。
直人の手は止まらず、湧き上がる快感に何も考えられなくなっていく。

腰が、がくがくする。
俺、ずっとイってる……。

「純、ほんとエロいね。超可愛い」
「っ……! んな、こと……な……」

もう言葉すらぐちゃぐちゃになってしまう。直人がじっとこっちを見てくるのが恥ずかしいし、腹が立つ。

「ね、気持ちよかった?」

そう聞かれて思わず目を逸らす。
直人がたまらなそうに溜息をついて、ぐっと近付いてくる。

「……何だよ」
「俺もさ、純のそういう顔見てるだけで、もう……やばい……」

直人の甘い声。
意識が耳に向くだけで背筋がぞくぞくする。

「……最悪」
「そんな顔して?」

だから最悪だ、っつってんだよ……。

「ねぇ、まだ続ける?」
「もういい……」
「じゃあ、純が受けってことでいいよね?」

俺は直人には勝てない。
ビジネスでも、プライベートでも、こいつには敵わない。


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