【完結】俺の相方、実は甘々執着系でした~BLアイドルの溺愛日常~

砂原紗藍

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【第3章】俺だけを見ていればいい

2.逃げ場がないまま堕ちていく ※R-18

仕事が終わって、一緒に直人の家へ向かう。

「疲れた?」
「……まぁな」
「じゃ、少し休も」

ソファに座ると、直人が隣に座って、俺の頭を自分の肩に預けさせる。

「純は可愛いよね」

そう言って頭を撫でられても、言い返す気が起こらない。
この距離感が、最近ちょっと当たり前になってきたような……。

「……なぁ、直人」
「ん?」
「お前昔から、こんな性格だったのかよ」
「どんな?」
「こう……独占欲強いっていうか」

直人が少し考えてから、答えた。

「純にだけ、かな」

さらっと言われて、心臓が跳ねる。

「純が他の奴と楽しそうにしてると、どうしようもなくイライラする」
「……そんなの、仕方ねぇだろ。俺たちアイドルなんだし」
「わかってる。でも――純のことが好きだから無理」

直人が手を伸ばして、俺の頬に触れる。

「どうしようもねぇな、お前……」

そう言いつつ、頬がゆるんでしまう。
こいつに対しては“ちょっと重い”とか思うこともあるけど、「好き」の一言で、見事に吹っ飛ぶ。

「純、大好きだからね」

ほら、また。
こんなに真っ直ぐ言われたら、逃げられないだろうが。

……いや、結局俺は直人から離れたくないし、逃げる気もないんだって。
そして、直人もそれに気づいてる。

攻め受け問題にしても、純には敵わないって理解しつつ、素直に認めたくなかったわけで。

「あのさ、直人」
「何?」
「昨日……」
「ん?」
「……気持ちよかったからさ……」

顔が熱い。
こんなこと言うの、恥ずかしすぎる。

――けど。

「今日も、その……」
「なに?」
「っ……、だから! だ、抱かれんのも、悪くねぇなって……」

その言葉を聞いた瞬間、直人の目の色が変わった。

「うわっ……」

押し倒され、上から見下ろされる。

「純は、ほんとずるいね」
「なにがだよ……」
「可愛すぎる」

すぐに激しいキスが落ちてくる。
舌が絡み合い、息が混ざる。

「ん……っ、ちょ、待て……」

待てっつってんのに、服を脱がされる。
昨夜と同じように、直人の手が体を撫でていく。
でも――今日はもっと焦らすように、じっくりと。

「ここ、まだ痛い?」
「……ちょっと」
「じゃあ、丁寧にしないとね」

昨日の記憶が蘇って、体が勝手に反応する。

「力抜いて」
「……わかってる」

けど、怖いと思うのはむしろ当然だろ。
たとえば女の子は、こういうときに躊躇しないのかよ。

そんなことを考えてる間にも、直人の指が優しく中を解していく。

「昨日より、入りやすくなってる」
「あっ……!」
「体が覚えてるんだね」
「……っ、言うな……っ」

恥ずかしさで顔を覆うと、直人が笑いながらその手を取る。

「隠さないで。純の顔、全部見たいから」
「……バカ」

直人は執拗に俺の中を弄りながら、首や肩にキスを落としてくる。
体が熱くなって、呼吸が乱れる。

でも――そこで止まった。

「え……?」

直人が指を抜いて、俺の体を起こす。

「こうしよう」
「うわっ……」

抱きしめるように直人の上に座らされた。
正面から向き合う形になって、俺は思わず目を逸らす。

「待て、この体勢……」

対面座位じゃねぇか。

「純の顔、ちゃんと見ながらしたい」

顔見ながら……?
いや、恥ずかしすぎるだろ。

「何言って……ちょっ……」

先端が押し当てられる。

「力、抜いて」
「抜いてる……つもり、だけど……」

直人の肩に手を置いて、必死に呼吸を整える。

「ゆっくり、ね」

そう言いながら、少しずつ腰を沈められていく。

「う、あっ……んっ……」

熱いものがじわじわと中に入ってくる感覚。
異物感はあるけど、痛みはない。

ゆっくりと、体が満たされていく。

「……っ」

直人の顔がすぐ目の前にある。
荒い息遣いも、熱い視線も、全部感じる。

「純……」

名前を呼ばれて、ゾクリとした。
そのまま腰を落とされて、奥を突かれる。

「あぁっ!!」
「気持ちいい?」
「……ん……」
「俺も」

抱き合う形で、腰を動かされる。

「あっ……そこ……っ!」

丁度いいところに当たって、ぞわっと鳥肌が立った。

「直人……っ!」
「ん、もっと呼んで」
「直人……あ、あぁっ……!」

視線が絡み合ったまま、快感が押し寄せてきて、逃げ場がない。

「イく……っ」
「まだ」

直人が動きを緩める。
あともう少しというところまで上り詰めたのに、そこでわずかに満たされない欲求。

寸止めされて、体が震える。
恥ずかしさも何もかも吹き飛んで、もう理性が保てない。

「もうちょっと、このまま」

抱きしめられたまま、じっくりと責められる。
焦らされて、頭がおかしくなりそう。

「お願い……直人……っ」
「もっと、ちゃんと言って」
「……俺を……っ……イかせて……」

その瞬間、直人の動きが激しくなった。

「あっ、あ、あぁっ……!」

何度も何度も突き上げられる。
快感が全身を駆け巡って――。

「っ……!」

視界が白く染まった。
体が震えて、直人にしがみつく。

「純……っ」

熱が奥まで流れ込んで、体が満たされる。

「はぁ……はぁ……」

額を合わせて、荒い息を吐く。
汗で濡れた肌がぴったりと重なって、繋がったまましばらく抱き合っていた。

「純」
「ん?」
「ありがと」
「……何が」
「ちゃんと応えてくれて」

直人が、俺の髪を優しく撫でる。

「……大げさだろ」
「大げさじゃない」

真剣な顔でそう言われて、少し照れくさくなる。

「……俺も、ありがとな」

小さく答えると、直人の体がぴくっと震えた。

「ねぇ、もう一回、いい?」
「は? さっきしたばっかだろ!」
「でも、純が可愛すぎて」

俺の中で、また熱いものが大きくなっていく。

「ちょ、待て……っ」
「待てない」

そう言って、直人がまた腰を動かし始めた。

直人に求められることも。
こうやって二人だけの世界に浸るのも。
全部が心地よくて、もう抗う気力もなかった。​​​​​​​​​​​​​​​​


……そして数日後。

幸せとは関係なく、俺は風邪を引いて寝込んでいた。

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