日満基地 ~Right on‼~

優希:D

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第一章〜拠点の建設〜

第二話:朝ごはん・山の探検・謎の店

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「よしっ!まずは朝ごはんだな」
「そんなときこそ、俺が持ってきた...」

 何やらユウマがカバンから何かを取り出そうとしてるらしい。

「え、あれ~、どこだ?」
「荷物持ってきすぎるからそうなるんだよ!」
「あ!あった!見ろ!これは何だと思う?」

 少しドヤ顔でユウマが取り出したのは一つのとても小さな袋のようなものと箱に入った機械だった

「「わからん...」」

 ユウマは小さな袋を開け何やら四角いキャラメルのようなものを取り出し
箱から出した機械の中にポイッと投げ込んだ

「スイッチ...オン!」

(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...ブイイイイイイイイン‼‼‼‼‼‼‼‼)

 そして3分くらい経った頃、音が鳴り止み、どうやら何かが完成したようだ

「「なんか...良い匂~い」」
「よしっ、完成だな」

 ユウマが機械から取り出したのはパンだった

「「おぉ~、パンだ!」」

 相当お腹が空いてるのか二人は目を輝かせていたそしてユウマが自慢げに

「これは、圧縮したパンに空気を入れてふわふわのパンを作るマシーンだ」
「食べていい?ねぇ食べていい?」
「リョーマだけズリぃ俺もだ!」
「ハハハ、二人ってばどんだけお腹空いてんだよ、3人分作ってからな?」

 そして3つのパンが出来上がった

「せ~の」
「「「いっただっきマ~スッ!」」」

 そしてひとくち食べたが...

「カッテ~」
「パッサパサだ~」
「そ、そんなはずないよ」

 ユウマが疑い深くひとくち食べた

「パッサパサ」
「「「ハ、ハハハ、ハハハハハ!」」」

「食べ物はちょっと今後考えないとなっ」
「そーだね」
「じゃあ、これは非常食にしよう、なんかあったときのために」
「食料は置いといて、山の探検しないか?
 ちょっと色々考えたりするの早すぎるかもしれないけど」
 
 夜の中どの方向かもわからず歩いてついた場所
 これから住む場所だから位置くらいは知っておきたい

「確かに、ここがどこか分からないもんね」
「今日は探検するか!」
「じゃあ、必要な荷物以外置いていこう。じゃあ、行こう」

 5分位経った頃。

「静かな山だな」
「ん?あれ何?」

 ユウマが不思議そうに指さした方向に何やら古っぽい小さめの建物があった
 電気がついているので人がいそうだ

「ちょっと近づいてみよう」

 カズマは興味津々なようだ
 近づいてみると看板のようなものがある

「奇奇..屋?OPENって書いてあるよ?」
「入ってみよう」

(ギギギギギッ...)
 
 扉の中を開けると奥のレジのようなところに一人のおじさんが立っている。

「ごめんください」
 
 少し薄暗い部屋で壁には見たことの無い宝石や動物の角のようなものがある。
 
「いらっしゃい」
「あの、ここは何が売っているお店ですか?」
「万じゃ」
「ほら、なんか買っていくか?」
 
 優しそうな人だが少し怪しい気がする

「いえ、僕達お金をほぼ持ってなくて...」

 怪しそうなものが並んでいるので、お金を持っていても買わないと思うけど

「家出をしたんだな」

 ッッッッッッ!!!
 どうして知っている?と言わんばかりの表情で3人は顔を合わせた

「ホホホ、そう驚くな、ワシもガキの頃は親が嫌いだったもんじゃ。」
「ど、どうして心の中がわかるんですか?」
「さぁ、なぜだろうねぇ。ところで家を作る計画。協力してやっても良いぞ」
「ほ、本当ですか!」
 70歳ほどに見えるおじさんでも今は猫の手も借りたかった。
「それじゃ、契約成功じゃの」




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