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家を建てたい
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リンダさん達の屋敷に滞在して二週間程経った。そろそろ、この王都に自分の家を持ちたいと思っている。
お金に関しては、オークションで多分、ギルドカードにたんまりあるから、大丈夫だろう。
俺はリンダさんに家を建てる旨を伝えると、「ずっと、ここにいて欲しいけどそういうわけにはいかないわよね、私はいつでも呼ぶからお願いね?」と言われて一応、許可を貰った。
いや、許可を貰うというか報告した感じだけど。リンダさんに家を買うにはどうすれば良いか聞くと「商業ギルドに行くと良いわ。それなら、ちょっと待って」
と言われて少しするとリンダさんが戻ってきて一枚の紙を渡された。
「これは何ですか?」
「紹介状よ、これを渡せば丁寧な対応をしてくれるはずよ。」
リンダさんは本当に優しいな。リンダさんだけに限らずだけどさ。
「ありがとうございます、また何か有ればいつでも念話でお願いします。」
「そう?なら、夜お願い出来るかしら?」
「あっ、はい。分かりました。じゃあ、長い間お世話になりました。」
「えぇ、また後でね。」
「はい!また!」
俺は屋敷を出て商業ギルドに向かった。商業ギルドに入り受付に行った。
「すみません、」
「はい、何の御用でしょうか?」
「家を買いたいと思いまして、それとこちらを」
と俺は早速リンダさんに渡された紹介状を受付の人に渡した。
「ッ、しょ、少々お待ちください。すぐに戻って参ります。」
紹介状を見るなり受付の人は血相を変えて、カウンターの裏に走っていった。
「お待たせしましてすみません、別室でお話を聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
俺は受付について行って少し豪華な部屋に入った。リンダさんはあの紹介状に何を書いたのだろうか。
部屋に入ると一人の綺麗な女性が入ってきた。それと同時に受付の人は一礼して部屋を出て行った。この人は耳がとんがっていた。人族では無さそうだな。
「遅くなってしまい申し訳ございません、私は商業ギルドマスターのセリナと申します。」
「私はツカサと申します、ご丁寧にありがとうございます。失礼ですが、セリナさんはエルフでございますか?」
よく聞く耳がとんがっている種族エルフだと思う。保有する魔力も常人を遥かに凌ぐ。絶対強いよこの人。冒険者ギルドにいた人より強そうなんだけど。
「はい、そうですが、お気に障りましたか?」
「そ、そんなことはないですよ!男として美人なセリナさんに対応をしていただけるのはありがたい限りです。」
「ふふっ、ありがとうございます。私からも質問をしても宜しいでしょうか?」
「答えれる事ならかまいませんよ」
「ありがとうございます。まずは貴方は何者でしょうか?内に秘めたる膨大な量の魔力は只者では無いことはわかります。」
そりぁ分かるよなぁ。確かに隠しているが魔力そのものは隠せない。分かる人には分かるんだよなぁ。
「俺は冒険者です。それ以外の何者でもありませんよ。」
「もう少し深く聞きたい所ですが今はやめておきましょう、ここにきたのはどのようなご用件でしょうか?」
今は、ね。特に話すこともないけどね。まぁ、リンダさんから紹介状を貰ってただの冒険者っていうのもおかしな話かもな。
「王都に家を買いたいと思いまして、」
「分かりました、ご希望やご予算を教えて頂けますか?」
「白金貨10枚くらいなら出せますよ、家は広めで場所は落ち着けるところがいいですね。」
前に確認したけど白金貨100枚くらいが冒険者カードに入っていたから10枚くらいなら出せる。
「分かりました、少しお待ち下さい。資料を持ってきますので。」
そして、少しするとセリナさんは資料を手に持って現れた。
「ご希望に沿うところは二箇所あります。一つは貴族街ですが端の方にあります。敷地は広く屋敷も広いです。しかし、少し古いので改修する必要があります。」
改修か、それについては俺が直せるから良いんだけど貴族街にあるのがなぁ。
貴族じゃない俺がすんで変なやっかみを買うのは嫌だから却下かな。
「もう一つは王都から少し離れて森に隣接している場所にある屋敷です。こちらも屋敷は広くご希望に沿っていると思います。しかし利便性も悪いので人気はありません。」
地図を見せられて、屋敷を場所を見たけど本当に周りに何も無かった。こういうところで良いんだよな。
「じゃあ二つ目の方でお願いします、庭とかは好きにしても良いですか?」
「はい、大丈夫です。敷地内は好きにしていただいても構いません。では、契約を致しましょう。」
俺はセレナさんに紙を出されて紙にサインして金を払った。
「こちらが鍵となっております、これでツカサ様の屋敷となりました。よろしければ少しお話しませんか?」
「構いませんよセレナさんのような美人な人と話せるのは嬉しい限りですから。」
「そうですか?エルフというのはあまり人気がありませんよ?この耳が奇異に思われることもありますし、肉付きがよくありませんから。」
「そうなんですか、私はセレナさんが魅力的に見えますが、」
肉付きは良くないって言うがそれ以上に肌は色白で綺麗でスレンダーなセレナさんを奇異な目で見るとは考えられないな。
お金に関しては、オークションで多分、ギルドカードにたんまりあるから、大丈夫だろう。
俺はリンダさんに家を建てる旨を伝えると、「ずっと、ここにいて欲しいけどそういうわけにはいかないわよね、私はいつでも呼ぶからお願いね?」と言われて一応、許可を貰った。
いや、許可を貰うというか報告した感じだけど。リンダさんに家を買うにはどうすれば良いか聞くと「商業ギルドに行くと良いわ。それなら、ちょっと待って」
と言われて少しするとリンダさんが戻ってきて一枚の紙を渡された。
「これは何ですか?」
「紹介状よ、これを渡せば丁寧な対応をしてくれるはずよ。」
リンダさんは本当に優しいな。リンダさんだけに限らずだけどさ。
「ありがとうございます、また何か有ればいつでも念話でお願いします。」
「そう?なら、夜お願い出来るかしら?」
「あっ、はい。分かりました。じゃあ、長い間お世話になりました。」
「えぇ、また後でね。」
「はい!また!」
俺は屋敷を出て商業ギルドに向かった。商業ギルドに入り受付に行った。
「すみません、」
「はい、何の御用でしょうか?」
「家を買いたいと思いまして、それとこちらを」
と俺は早速リンダさんに渡された紹介状を受付の人に渡した。
「ッ、しょ、少々お待ちください。すぐに戻って参ります。」
紹介状を見るなり受付の人は血相を変えて、カウンターの裏に走っていった。
「お待たせしましてすみません、別室でお話を聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「はい、大丈夫ですよ。」
俺は受付について行って少し豪華な部屋に入った。リンダさんはあの紹介状に何を書いたのだろうか。
部屋に入ると一人の綺麗な女性が入ってきた。それと同時に受付の人は一礼して部屋を出て行った。この人は耳がとんがっていた。人族では無さそうだな。
「遅くなってしまい申し訳ございません、私は商業ギルドマスターのセリナと申します。」
「私はツカサと申します、ご丁寧にありがとうございます。失礼ですが、セリナさんはエルフでございますか?」
よく聞く耳がとんがっている種族エルフだと思う。保有する魔力も常人を遥かに凌ぐ。絶対強いよこの人。冒険者ギルドにいた人より強そうなんだけど。
「はい、そうですが、お気に障りましたか?」
「そ、そんなことはないですよ!男として美人なセリナさんに対応をしていただけるのはありがたい限りです。」
「ふふっ、ありがとうございます。私からも質問をしても宜しいでしょうか?」
「答えれる事ならかまいませんよ」
「ありがとうございます。まずは貴方は何者でしょうか?内に秘めたる膨大な量の魔力は只者では無いことはわかります。」
そりぁ分かるよなぁ。確かに隠しているが魔力そのものは隠せない。分かる人には分かるんだよなぁ。
「俺は冒険者です。それ以外の何者でもありませんよ。」
「もう少し深く聞きたい所ですが今はやめておきましょう、ここにきたのはどのようなご用件でしょうか?」
今は、ね。特に話すこともないけどね。まぁ、リンダさんから紹介状を貰ってただの冒険者っていうのもおかしな話かもな。
「王都に家を買いたいと思いまして、」
「分かりました、ご希望やご予算を教えて頂けますか?」
「白金貨10枚くらいなら出せますよ、家は広めで場所は落ち着けるところがいいですね。」
前に確認したけど白金貨100枚くらいが冒険者カードに入っていたから10枚くらいなら出せる。
「分かりました、少しお待ち下さい。資料を持ってきますので。」
そして、少しするとセリナさんは資料を手に持って現れた。
「ご希望に沿うところは二箇所あります。一つは貴族街ですが端の方にあります。敷地は広く屋敷も広いです。しかし、少し古いので改修する必要があります。」
改修か、それについては俺が直せるから良いんだけど貴族街にあるのがなぁ。
貴族じゃない俺がすんで変なやっかみを買うのは嫌だから却下かな。
「もう一つは王都から少し離れて森に隣接している場所にある屋敷です。こちらも屋敷は広くご希望に沿っていると思います。しかし利便性も悪いので人気はありません。」
地図を見せられて、屋敷を場所を見たけど本当に周りに何も無かった。こういうところで良いんだよな。
「じゃあ二つ目の方でお願いします、庭とかは好きにしても良いですか?」
「はい、大丈夫です。敷地内は好きにしていただいても構いません。では、契約を致しましょう。」
俺はセレナさんに紙を出されて紙にサインして金を払った。
「こちらが鍵となっております、これでツカサ様の屋敷となりました。よろしければ少しお話しませんか?」
「構いませんよセレナさんのような美人な人と話せるのは嬉しい限りですから。」
「そうですか?エルフというのはあまり人気がありませんよ?この耳が奇異に思われることもありますし、肉付きがよくありませんから。」
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