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カエルレウム
しおりを挟むここは魔法学校、個人の能力を引き伸ばすため、ルーフス、カエルレウム、ウィリディスの3つのクラスにそれぞれ生徒達は分けられる。
ルーフスは努力、カエルレウムは知識、ウィリディスは協調を育てるクラスと言われている。
私、マヤの所属するクラスはカエルレウムだ。
でも私そんなに頭いいってわけじゃないんだけどなぁ…もしかしたら何も該当しないから適当にこのクラスだったとか…?
まぁ、どうでも良いか。私はあの子に会いたい。会いにいかなければならない。何故だか無性にそう思っていた。
「やっほー!ぼーっとしてどうしたのぉ?
考えごと?無い頭で考えても無駄だからやめときなってぇ」
白髪の男の子がいつの間にか近くに立っていた。青い目がこちらを見下ろし、馬鹿にしたような…というか馬鹿にしてるな。
いつもこのライナーという少年は人を見つけては遊ぶといういい趣味(皮肉)を持っている。
自称天才と名乗っている。事実、能力的には天才的だと先生が言っていた。しかし性格は最悪。どうしたら人間ってこうもひねくれるのだろうか。
「え~無視ぃ~?心配してあげたのにぃ」
これは後で面倒そうだし適当にでも返事は返しておこう。
「はいはいありがとうございますぅ。」
「ひどぉい!投げやりすぎじゃない?」
うわぁーんとかひどぉい!いじめないでぇーなどを顔を萌え袖(?)で覆い、わざとらしく大声で言っている。…わざとらしすぎてうざいな。
「まったく…リーダーがそうやっていつもマヤさんを困らせるからですよ。マヤさん、僕で良ければ相談にのりますよ。」
金髪に紫に近い青色の目を持つ中性的な顔立ちの少年は微笑み、手袋をはめた左手に持つランタンをゆっくりと下げながら私たちの近くへ歩み寄った。
リーダーとは、クラスの中で一番の魔法の使い手に与えられる呼び名である。この少年のように尊敬の意味を込めて使うものが多い。
ちなみに、カエルレウムではライナー君が現リーダーである。(私はいまだに信じられてない)
中性的な顔立ちの少年はニルスという名で、目が暗闇だと見えにくいらしく、いつもランタンを手にしている。また、肌が熱に弱いらしく、手袋をしているのはそのためだとか。
「ニルス君~ありがとう!やっぱ優しい~ッ」
「ちょっとー!ゆーとーせー僕が言ってたこときいてた?僕がいじめられたのー!」
「ニルス君気にしないで、いつものライナー君だから」
「ふふ、ところでリーダー。次の大会がもうすぐですよね?このクラス…カエルレウムの勝利を期待してますよ。」
「あーそんな時期かぁ~魔法の練習しなきゃだねぇ~」
大会…この魔法学校には学年は存在しない。
代わりに大会で勝利を飾ることにより、先生から評価され、星の記章をもらえる。
その星の記章を6つ集めると卒業できる。
私たちにとっての試験であり、最も重要なイベントである。
その大会ではクラス対抗戦もあり、その中でもリーダー同士の白熱した戦いはとても盛り上がる。
「リーダーは一般生徒よりも体力消耗しそうですね。最近のことで色々わからないこともあるでしょうが頑張ってきてくださいね。」
「はいはーいがんばりますよぉ~」
一般生徒でもリーダーに勝てばリーダーになれる。ライナーもその1人であり、最近前リーダーに勝負を挑み勝利し見事カエルレウムのリーダーとなった。
星の記章を1つしか持たないルーキーであるライナーがリーダーになったのは瞬く間に噂になっていった。
きっと他の2人のリーダーはライナー君を警戒してくるだろう。ライナー君の強さは分からないが実力でリーダーになった人だ。先生の言う通りそれなりの力はあるのだろう。
「私も応援するね!!頑張ってリーダー!」
「うぇ…そういうの苦手なんだけどぉ…」
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