6 / 8
大会2
しおりを挟む
「うへぇ…絵の具でびしょびしょ……」
1回戦はギリギリ勝ったが、2回戦でコテンパにやられてしまった。
「お疲れ様でした」
ニルスがタオルをくれ、励ましてくれた。ニルスは今のところ全部勝っているらしい。
「絵の具は乾いてしまうと取れにくくなってしまうので、あちらで洗うといいですよ。シャワーもあります。」
いつものようにテキパキと頼りになることを言ってくれる。アンドレイ君とのこと…いや、本人が話したくないのなら突っ込んではいけないな。
「ありがとう!」
と笑って教えてくれた方向へと歩き出した。
作り笑いは得意なの。
…
「えっと…どこだっけ?」
…道に迷うのも得意な私はさっきからウロウロ。何せ生徒も結構な人数がいるし、学校の敷地内も広い。うぅ…わからん。
「おい、お前絵の具ついたままウロウロするなよ」
と若干引き気味で声をかけてくれたウィリディスのクラス…薄い色素の金髪黄緑がかった綺麗な目の少年。
「す、すみません、でもシャワー室?に辿り着けなくて…」
「まぁこの人混みだからな…ついてこい」
「あ、ありがとうございます…!!あの…失礼ですがお名前は…?」
「俺はアーロン。おまえは?」
「知ってる!マヤさんね!カエルレウムに最近来た!」
私が口を開こうとすると、先に低い背で黒髪のツインテールで濃い緑色の目をした女の子に名前を言われてしまった。びっくりした…でも私この子と会ったことないのに。
「シエナ、驚かせて人で遊ぶ癖をどうにかしろ。」
「だってだって!驚いた顔が一番みんな面白いんだもん!ねぇ、遊びましょ?」
「え?あぁ、えと…」
驚きを隠せないまま話しかけられてきょどってしまう。
すかさずアーロンさんがフォローしてくれた。
「急に誘われても無理だろ。コイツはついた絵の具を落としにシャワー浴びに行くんだそうだ。」
く、口が悪い…けど悪い人ではないアーロンさん。シエナちゃんは子供っぽい感じだけど…。
「なんだ、そうなの。じゃあルチアのところに行くから。大会頑張ってねアーロン。バイバイ、マヤさん!いつかあそんでね。」
「あ、うん。」
「シエナ、前見て走れよ。」
アーロンさんとシエナちゃんなんだか兄妹みたいだけど似てないし、違うんだろうな。
「なにぼーっとしてんだよ、ほれそこだぞ。じゃあな。」
「え?!…本当だ!ありがとうございました!!」
手をヒラっとさせて人混みに消えていってしまった。あとでまた会えたら、ちゃんとお礼を言おう。
…
「うぅーん…どうやって来たっけ…」
絵の具は落とし、中には巨大な乾燥機がありすぐにまた服を着ることができた。
しかし帰り道がわからない。
「あれ?アベオ先生!」
見たことある背格好の男の人、私のクラスであるカエルレウムの担任を見つけた。
「ん?マヤ、どうした?」
「道に迷っちゃって…えへへ…」
そうか、と言って大会会場までの道を教えてくれた。アベオ先生は無口な人だけど親切でいい先生だと思う。
「マヤ、初出場だがさっきの試合惜しかったな。まぁ次頑張ればいいさ。」
「はい、ありがとうございます!ところでアベオ先生、ここでなにを?」
「モニターで次の試合の組み合わせを見たり、クラスの生徒の試合状況を確認している。」
「なるほど!終盤になってきたしもうそろそろリーダー同士の対戦観れますね!」
「そうだな、そういえばライナーは?」
「…ライナー君は人混みきらぁいって言いながら屋台で買ったであろう食べ物持ってどっかに行きました。」
アベオ先生はあいつらしいと笑った。
「あ、つぎの対戦結果でまし…た」
人が多いということもあり、対戦場所がA~とアルファベットで分かれている。
対戦場所Iの組み合わせ、
ニルスvsアンドレイと表示されていた。
1回戦はギリギリ勝ったが、2回戦でコテンパにやられてしまった。
「お疲れ様でした」
ニルスがタオルをくれ、励ましてくれた。ニルスは今のところ全部勝っているらしい。
「絵の具は乾いてしまうと取れにくくなってしまうので、あちらで洗うといいですよ。シャワーもあります。」
いつものようにテキパキと頼りになることを言ってくれる。アンドレイ君とのこと…いや、本人が話したくないのなら突っ込んではいけないな。
「ありがとう!」
と笑って教えてくれた方向へと歩き出した。
作り笑いは得意なの。
…
「えっと…どこだっけ?」
…道に迷うのも得意な私はさっきからウロウロ。何せ生徒も結構な人数がいるし、学校の敷地内も広い。うぅ…わからん。
「おい、お前絵の具ついたままウロウロするなよ」
と若干引き気味で声をかけてくれたウィリディスのクラス…薄い色素の金髪黄緑がかった綺麗な目の少年。
「す、すみません、でもシャワー室?に辿り着けなくて…」
「まぁこの人混みだからな…ついてこい」
「あ、ありがとうございます…!!あの…失礼ですがお名前は…?」
「俺はアーロン。おまえは?」
「知ってる!マヤさんね!カエルレウムに最近来た!」
私が口を開こうとすると、先に低い背で黒髪のツインテールで濃い緑色の目をした女の子に名前を言われてしまった。びっくりした…でも私この子と会ったことないのに。
「シエナ、驚かせて人で遊ぶ癖をどうにかしろ。」
「だってだって!驚いた顔が一番みんな面白いんだもん!ねぇ、遊びましょ?」
「え?あぁ、えと…」
驚きを隠せないまま話しかけられてきょどってしまう。
すかさずアーロンさんがフォローしてくれた。
「急に誘われても無理だろ。コイツはついた絵の具を落としにシャワー浴びに行くんだそうだ。」
く、口が悪い…けど悪い人ではないアーロンさん。シエナちゃんは子供っぽい感じだけど…。
「なんだ、そうなの。じゃあルチアのところに行くから。大会頑張ってねアーロン。バイバイ、マヤさん!いつかあそんでね。」
「あ、うん。」
「シエナ、前見て走れよ。」
アーロンさんとシエナちゃんなんだか兄妹みたいだけど似てないし、違うんだろうな。
「なにぼーっとしてんだよ、ほれそこだぞ。じゃあな。」
「え?!…本当だ!ありがとうございました!!」
手をヒラっとさせて人混みに消えていってしまった。あとでまた会えたら、ちゃんとお礼を言おう。
…
「うぅーん…どうやって来たっけ…」
絵の具は落とし、中には巨大な乾燥機がありすぐにまた服を着ることができた。
しかし帰り道がわからない。
「あれ?アベオ先生!」
見たことある背格好の男の人、私のクラスであるカエルレウムの担任を見つけた。
「ん?マヤ、どうした?」
「道に迷っちゃって…えへへ…」
そうか、と言って大会会場までの道を教えてくれた。アベオ先生は無口な人だけど親切でいい先生だと思う。
「マヤ、初出場だがさっきの試合惜しかったな。まぁ次頑張ればいいさ。」
「はい、ありがとうございます!ところでアベオ先生、ここでなにを?」
「モニターで次の試合の組み合わせを見たり、クラスの生徒の試合状況を確認している。」
「なるほど!終盤になってきたしもうそろそろリーダー同士の対戦観れますね!」
「そうだな、そういえばライナーは?」
「…ライナー君は人混みきらぁいって言いながら屋台で買ったであろう食べ物持ってどっかに行きました。」
アベオ先生はあいつらしいと笑った。
「あ、つぎの対戦結果でまし…た」
人が多いということもあり、対戦場所がA~とアルファベットで分かれている。
対戦場所Iの組み合わせ、
ニルスvsアンドレイと表示されていた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる