白い世界と絵の具の魔法

ポテ山ポテト

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大会3

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時間もあるしイメージトレーニングしておかなくちゃ…

今度もウィリディスのアーロンに負けるわけいかないんだから。何度も負けてられないっての…!ルーフスの代表の私がしっかり…ってあれ?あれは…

人気のないところにカエルレウムのリーダーであるライナーが立ち食いしている様子が見えた。

あの子がリーダー?全く見えないのだけれど…?ん?もう1人誰かいる…?



「で?僕に何か用かな?おねぇさん?」

ライナーはもぐもぐと屋台で買った食べ物を口に頬張りながら、話の相手…ルチアに話しかけた。

「そうよ、むしろあなたからもあるんじゃない?人のことを嗅ぎ回って。バレてるのよ。」

そう言い終わると、はぁ…とため息を吐いて壁に寄りかかった。

「あらぁバレてたぁ?そうだねぇ、君達とは一度話してみたいと思ってたよ?でもまさか君から来てくれるとは思ってなかったけどねぇ?暇なのぉ?」

「…あなた性格いいって言われるでしょ?」

「ん?僕いい子だからね⭐︎」

「皮肉なんだけど。」

「つれないなー。(笑)」

な、なんの話してるの?よく聞こえない…もうちょっと近くで聞きたい…でもバレちゃうし…ん?ちょっと回ればあの教室のあの窓開いてるじゃない!あそこに入れればよく聞こえるはずよね!

私はバレないようにそっと、しかし急いで駆け出した。対戦相手の調査ならしておくべきですもの。



買ったもの全て食べ終えたライナーはゆっくりと話し始めた。

「…でさぁ、本題にいくけれど。君も"特別"なんでしょう?」

それを聞いたルチアはクスッと笑った。

「あら、私はあまり大会に出てないのだけれど。よく調べたじゃない。性格とは裏腹に真面目ね?」

ライナーの顔が曇り、じっとルチアを見た。

「ごめんなさい。怒らせるつもりはなかったのよ。本当に。あなたわかりやすい子ね。」

「フハッ…分かりやすくやってみただけだよ?おねーさん。…おねーさんはこの世界についてどう思うの?」

???世界の話…?なんで世界の話なんてするのよ…?

「…そうね、居心地がいいし、悪いと思うわ。」

全くわからない話だし…何よ大会の話じゃないの…?呆れた…ルーキーがリーダーになったっていう噂聞いてちょっとはやる気あるやつかと思ったのに…ここまでの私の行動、時間全部が無駄じゃない!

「ふぅん、じゃあ出口は?わかるの?」

出口?

「…さあ?」

なにそれ

「おねぇさんここ詳しそうだよね?"何年"いや、"何歳から来て今何歳"?って聞いたほうが正確?」

来て何年目?なに?どういうこと?
私たちは…あれ?わたし…たちは?

「お前なにしてんだ?」

「?!?!きゃぁぁぁぁ!!!?」

「え?!?!は?!何?!?!」

いきなり目の前に現れたアーロンにびっくりしてしまい大声で叫んでしまった!

いけない!2人にバレてしまった!!逃げよう!とっさにそう思った私は、

「こっちに来て!!」

グイッと力を込めてアーロンの腕を引っ張りその教室を後にした。

「…なに?今の悲鳴…」

「さあ?なんだろうねぇ?とりあえず話を聞けてよかったよ~バイバーイ」

ルチアはハッと何かに気付いた顔で

「あなた"私を利用した"のね?」

警戒を込めた確信の声で問うた。

そう、ライナーは私が来ると察知した時、"わざと開いた窓の近くに寄り、わざと誰かに会話を聞かせ"ようとしていたのだ。

"私達"にとって"会話ひとつが命取り"である。それでもこの子は…私をあくまでも"共犯者"にしたてあげたのね。

やってくれるじゃない。私は関わらないつもりだったのに。

ライナーはゆっくり振り返り
「Richtig(当ったり)♪」と返した。
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