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大会4
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自分の教室に荷物を移動させた後、今日は誰もいかないであろう人気の少ない廊下を歩いていた。
個人戦ではなんとか勝ち進んではいる…が幸か不幸か次の対戦相手が…
ふと誰もいないと思っていたはずの教室に気配があった。静かなのにへんだと思い、興味本位で見てみると、ルーフスのリーダーバベットがいた。
彼女は窓の外をじっとみていた。何をみているんだと思い、話しかけた。
「お前何やってんだよ。」
「きやぁぁぁぁあ?!」
「は?!なに?!」
なぜか悲鳴をあげられわけがわからないままに「こっち!!」と腕を引っ張られるまま走り出した。
…
あの教室から離れた人気が無い場所に着くと腕から手を離した。そして勢いよく振り返ると、
「なんってことしてくれるのよ!」
と怒鳴ってきた。
「はぁ?!わけわかんねぇ!なにが!」
すかさず俺も負けじと返す。何がと言われてバベットはうっ…っという顔を見せる。
「お前あそこで何してたんだよ。」
「別に。」
嘘下手くそかよ。
じっと目を逸らさずバベットを見る。視線に耐えられないのかプルプルと震えだし、
「あ"ー!もーいえばいいんでしょ?!いえば!!」
…
「…とりあえずお前盗聴は今後やめておけよ。」
いや、まじで。
「だ、だって気になっちゃって仕方なかったのだもの!!」
ていうか世界…?の話?なんだそれ。
「…ルチアがあのルーキーと話してたのか?そんな話。」
ルチアは俺よりも長くこの学校に居るようだが、そんな話一度も聞いたことがなかった。
「ええ、そうよ。あなたは何も知らないのね。」
「あぁ。」
俺に話さないということは知られたく無い話だったりするのだろうか。
「ところでいいの?こんな道草して、次の相手そのカエルレウムのルーキー君じゃない?」
「そーだけどよ。なんで知ってんだよ。」
「そりゃあ、あんたが早くくたばればいいのにと思って調べてるに決まってるでしょ?あのルーキーと共倒れすればいいのよ。」
「ハッ!前回俺にボロ負けだったくせに。なんなら俺にかったことねぇだろ。」
「むっかつく!!あいつ早くにこいつ倒してくれないかしらね?!」
しかしあのルーキーは読めない。
「…それがあいつの試合を見てたけれど、これまでの試合で2色しか使ってないし、前回以降の記録はルーキーだからないしでよくわからねぇんだよな。」
「…そうね、見たところ特に才能なんて見当たらない動きしかここまでにしてきてないわ。計算しているのか、それとも才能がないのか知らないけど、前のカエルレウムのリーダーの方がよっぽどよかった気がするわ。」
確かに前のカエルレウムのリーダーは強かった。なのになぜ。
『それでは次の試合の時刻になりました。次の試合に出場する生徒は~』
校内にアナウンスが響く。
「じゃ、俺はこの試合で勝っても負けても個人戦は終わりだから、対抗でな。」
「覚悟しなさい。今回は私が勝つから。」
「今回も俺が勝つ。」
…
「ニルス君の応援行かなきゃだけど、カメラ忘れちゃった…ていうか同時にライナー君の試合もあるよね?!どっちに行けば…」
ピロんとスマホが鳴る。確認するとニルス君からだった。
『僕の試合は無くなりました。リーダーの試合会場に向かいますね。そこで会いましょう。』
なくなった?!え?どういうことなんだろう。とりあえずライナー君のところに…と走り出そうとした瞬間。視界の端にあの子が写った気がした。
「え…?"ナツナ"?」
あ、そうだあの子の名前はなつなだった。
「なつな!待って!」
しかしそこには誰もいなかった。
個人戦ではなんとか勝ち進んではいる…が幸か不幸か次の対戦相手が…
ふと誰もいないと思っていたはずの教室に気配があった。静かなのにへんだと思い、興味本位で見てみると、ルーフスのリーダーバベットがいた。
彼女は窓の外をじっとみていた。何をみているんだと思い、話しかけた。
「お前何やってんだよ。」
「きやぁぁぁぁあ?!」
「は?!なに?!」
なぜか悲鳴をあげられわけがわからないままに「こっち!!」と腕を引っ張られるまま走り出した。
…
あの教室から離れた人気が無い場所に着くと腕から手を離した。そして勢いよく振り返ると、
「なんってことしてくれるのよ!」
と怒鳴ってきた。
「はぁ?!わけわかんねぇ!なにが!」
すかさず俺も負けじと返す。何がと言われてバベットはうっ…っという顔を見せる。
「お前あそこで何してたんだよ。」
「別に。」
嘘下手くそかよ。
じっと目を逸らさずバベットを見る。視線に耐えられないのかプルプルと震えだし、
「あ"ー!もーいえばいいんでしょ?!いえば!!」
…
「…とりあえずお前盗聴は今後やめておけよ。」
いや、まじで。
「だ、だって気になっちゃって仕方なかったのだもの!!」
ていうか世界…?の話?なんだそれ。
「…ルチアがあのルーキーと話してたのか?そんな話。」
ルチアは俺よりも長くこの学校に居るようだが、そんな話一度も聞いたことがなかった。
「ええ、そうよ。あなたは何も知らないのね。」
「あぁ。」
俺に話さないということは知られたく無い話だったりするのだろうか。
「ところでいいの?こんな道草して、次の相手そのカエルレウムのルーキー君じゃない?」
「そーだけどよ。なんで知ってんだよ。」
「そりゃあ、あんたが早くくたばればいいのにと思って調べてるに決まってるでしょ?あのルーキーと共倒れすればいいのよ。」
「ハッ!前回俺にボロ負けだったくせに。なんなら俺にかったことねぇだろ。」
「むっかつく!!あいつ早くにこいつ倒してくれないかしらね?!」
しかしあのルーキーは読めない。
「…それがあいつの試合を見てたけれど、これまでの試合で2色しか使ってないし、前回以降の記録はルーキーだからないしでよくわからねぇんだよな。」
「…そうね、見たところ特に才能なんて見当たらない動きしかここまでにしてきてないわ。計算しているのか、それとも才能がないのか知らないけど、前のカエルレウムのリーダーの方がよっぽどよかった気がするわ。」
確かに前のカエルレウムのリーダーは強かった。なのになぜ。
『それでは次の試合の時刻になりました。次の試合に出場する生徒は~』
校内にアナウンスが響く。
「じゃ、俺はこの試合で勝っても負けても個人戦は終わりだから、対抗でな。」
「覚悟しなさい。今回は私が勝つから。」
「今回も俺が勝つ。」
…
「ニルス君の応援行かなきゃだけど、カメラ忘れちゃった…ていうか同時にライナー君の試合もあるよね?!どっちに行けば…」
ピロんとスマホが鳴る。確認するとニルス君からだった。
『僕の試合は無くなりました。リーダーの試合会場に向かいますね。そこで会いましょう。』
なくなった?!え?どういうことなんだろう。とりあえずライナー君のところに…と走り出そうとした瞬間。視界の端にあの子が写った気がした。
「え…?"ナツナ"?」
あ、そうだあの子の名前はなつなだった。
「なつな!待って!」
しかしそこには誰もいなかった。
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