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幼少期編
ムキムキへの道
しおりを挟む翌日、おれはさっそくゴリラなムキムキボディを手に入れる為、行動した
兄様は学園に登校したため不在だったが、朝食後…父様と母様が仲良くコーヒー的なのを飲んでる最中にある同意を得るために…
その同意とは…!!
「父様、母様!改めて昨日は心配かけてごめんない…これからは心配かけないように気を付けます!
けど、お…私…自分の魔力が癒しだって気付いて…!それで…人を救えるようになるかなって考えてしまって…
今日から魔力を増やしたり体力付けたりしたいんです…お庭とかお部屋で筋ト………けほん、幅広い体操してもいいですか?」
そう、筋トレの許可である
ここは異世界、それも乙女ゲームの世界
普通に考えて、誤解されてるとはいえ将来淑女となるべくお淑やかに過ごす事を求められるヒロインポジションのおれが急に腹筋とか背筋とか、庭を走り回ったら怪しまれるじゃん!
駄目よ!はしたない!とか言われ筋トレ禁止されてしまったら、隠れて出来る筋トレの種類だけではゴリラになれない…!ムキムキのボディは手に入らない…!
ならどうするか?許可を得て、盛大に筋トレする!!
幸いおれはちんこが付いてようがヒロインとしての力、癒しの力を有している
この力を育てるためには、魔法を繰り返し使い精度を高める、そしてある程度の体力、持久力が必要だ!どれも年齢と共にある程度備わる物
魔力も身体が健康になればなるほど使えば使う程増えたりするらしいが、詳しい事は知らない
とりあえず、ストーリー上でヒロインが5歳の頃のエピソードは無かったから…今ならおれが男だと認めて貰える以外の行動が制限されるとかそんな事態にはならない筈なんだ…!
その予想通り…
「どうしましょう…あなた…アイリスが良いこすぎて涙が出そうだわ…5歳でここまで他人を労れるなんて…っ、いいわ!認めましょう!けど怪我するような事は駄目だからね?」
「っ………!!流石アレクシアとの子だ!!ああ、そうだな勿論良いとも!怪我だけはいけないよ?
幸い我が家は男爵家、覚える教養も高位貴族と違って礼儀作法を含めた基本的な事だけでいい
癒しの力を大きく使うなら教会で聖女として認めて貰う必要はあるが…その為に自分の力を伸ばすのは良いことだ!
本当に良い子に育って………ううっ、ユリウスがいたらこの場で祝うのに!!!」
すんなり認めてくれた
おれが男だとは認めてはくれないが、間接的に花の聖女として活躍出来そうな素晴らしい肉体にする訓練?は良いのかもしれない?
とりあえず、安全の為メイドのマリンが側に居ることを条件付けられてはしまったが、確実に許可は貰った
許可さえ貰えればこっちのものなんですよ…ふふふ…!!!
「もちろん、危険な事はしません!許してくださりありがとうございます父様!母様!」
素晴らしくヒロインに見える笑顔でおれはお礼を言って、さっそくマリンを連れて筋トレに向った
………………………
………………
…………
そんなこんなで現在中庭
先ずは、筋肉を育てて圧倒的ムキムキゴリラボディを手に入れるために持久力を付ける事にした
直ぐに筋トレを始めてしまっては怪我をするかもしれない!おれは癒しの力を使えるが、狙って使う事はなんとなくできない気がする為、安全確保はとても重要…!
ついでに先ずは散歩程度から始め、徐々に走り込みをすればマリンもおれの計画に気付かない筈だ
「アイリス様、旦那様方から見守りを仰せつかりましたが、中庭で魔力の特訓とは何をするんですか?普通なら幼児くらいの歳では魔法を発動して精度をある程度高めるとか…お部屋でやるものが多いと思うんですけど…」
「マリン、この世界の魔力は髪を始め、肉体に宿っている…そう昨日、断髪した時にお…わたし自信体験したの
魔法を学んで精度を高めるだけじゃ多くの人は救えない…このハニーベリー男爵家を、領民の人達を守る為には足りないんだよ!
だから、とりあえず散歩します!マリンはわたしに付いてきて!…ね?」
「…………っ!!わかりました!お供します!!…くぅ、素敵…アイリス様、5歳なのに御心が子供を遥かに超えているっ…!!」
だって精神年齢20歳超えてるし
とは、絶対に言えないが、とりあえずいい感じに微笑んでからマリンと共に中庭…花を観るために通路が設置してある場所を散歩し始めた
先ずは軽く一周…片道大体50mくらいだろうか?歩行しやすく舗装されてる道の左右には美しい花々が咲き誇っている
先いくら没落寸前の男爵家とはいえ、ある程度の土地と家はある…更にはこのハニーベリー男爵家を好いて務め下さる庭師の仕事は凄い
高位貴族の庭なんて見たこと無いけど、本当にこの庭は美しくて…普通に散歩するだけでも充分息抜きになるし、楽しいと思う
貴族のお家に必ずある物なのか分からないが、中庭の奥にあるこじんまりとしたガゼボの周辺を回り、中庭の入り口へ戻ると丁度、校庭にあるトラック半周とかそんな感じで走れそうだと感じた
本当は屋敷の外で長く走りたいが…それは危険だから現状駄目だろう…先ずはこの中庭で基礎体力を作る…!それだけを考えよう!
そんな気持ちでマリンに「もう一回お庭を回ろう!」って声を掛け、再び中庭へ足を踏み入れたのだ
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