離縁しようぜ旦那様

たなぱ

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夫婦編

おじさんはベットの上

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Side ミルド





なんで、どうして…こんな事になっているんだ…

最高級な触り心地の乳首とちんこが薄っすら見える程らスッケスケのネグリジェを着用させられて
隣のベットには、我が国レラージェ国の第二王子が口枷をされて、俺と同じスッケスケネグリジェを着させられた状態でなんかすごい格好で拘束されている…ガチャガチャと魚のようにもがく姿が本当に見ていて怖い

そう、ここは国外、圧倒的武力を持つ獣人大国ドラレイド帝国
その王宮だと思われる部屋に俺は居る



美しく広い室内…豪華な調度品…よくわからんお香の匂い…
驚くほどスベスベの最高級シーツが使用されてるベットに腰掛け、ため息をつくが何も変わらない

俺はレラージェ国で牢番の業務を全うしていた、ごく普通の牢番…ただの一般市民だった…筈なのに…
毎日ちゃんと業務をこなしていた俺…それが地下牢の牢番から、なんでか出世と言うなの罰ゲーム感覚で婚約破棄騒動を起こしたとんでもない第二王子と聖女様のいる貴族牢の監視役に選ばれて…
耳を塞ぎたくなるくらい、あーうるせぇなーって毎日出勤するのが嫌になってたっけ?
それで…それから………


そうだ、それから暫くして貴族牢に…第二王子達の元にドラレイド帝国から改めて使者が来たんだ
ただの使者じゃない、ドラレイド帝国第三王子であるレドラ王子自らが牢屋にやってきた、お供にサメ顔の人々を連れていらっしゃった

理由を聞かなくても分かる、レラージェ国が起こした婚約破棄騒動の賠償として第二王子を連れて行くためにわざわざおいで下さったんだ…
なのに…


『バカなのか貴様ーーー!!!お前のような獣に嫁ぐなどありはしない!!!ふざけた事を吐かすな獣が!!!ここからさっさと立ち去れー!!』

『なんで第二王子をイケメンが迎えに来るんですか!ずるい!あたしの可愛いのに!なんで!妻にするならあたしを連れててってよ!』



自分のしてた行いを何一つ悪いと思ってない第二王子と聖女様は、それはもう…初対面のレドラ王子を目の前に…うるさく喚き散らした
賠償問題でここに居るレドラ王子になんてことをーー!ってツッコミたかった…
開戦って言葉が浮かんでくるくらい煩く喚く2人…そんでそんな2人を見ていたレドラ王子が…ため息ついて煩いねって、ニコニコして案内で居た俺に話しかけてきて…


『ねぇ、牢番さん?僕、第二王子をたっぷり愛してもいいって言われて迎えに来たのに、思った以上に煩いねこれ…可愛がれる自信なくなっちゃったかも?
僕、お嫁さんに来てくれるなら牢番さんみたいな素直そうな子がいいな…

…………………牢番さん、僕のお嫁さんにならない?一生大事にしてあげる、高待遇引き抜きだと思って僕の所に来てよ?来てくれたら何でも願いを聞いてあげるよ?』



そうだ…そんな事を言われて
なんでか俺には荷が重いですとか拒否したらレラージェ国が更地になると本能が叫んで頷いちゃったんだ…

牢番なのに、一般市民なのに…あれよあれよとレドラ王子にお持ち帰りされて、理由もわからぬまとてつもなく盛大に結婚式上げて、尻を特に重点的に洗われて



…………俺、これから初夜すんの!?!?!




嘘だろ…まじかよ…本当?
何回見直しても俺が着てるのは初夜で妻サイドが着用するスッケスケのかわいいネグリジェ…
おじさんがネグリジェ着るってどんな拷問だよってくらい似合ってない…
更に隣のベットにいる第二王子が拘束されたまま暴れててこれが現実だと物語ってくるんだ

なんでこんな事になってるかなぁぁあああ!!!
断れよ!断ってあの時の俺!なんではいなんて言ったのかな!?
レドラ王子があのままだと第二王子が可愛くなさ過ぎてこんなのいらないって戦争始まる気がしてならなかったとかあるけども!?
それでも…なんで国は俺までセットで送り出してんだよ…馬鹿なの?生贄なの?40近いおっさんを虐めて楽しいのかよ…





帰りてぇ






切実に帰りたい、これは何かの間違いだから帰りたい…家に帰りたい!!!
こんなおっさんをあの美形王子が抱けるわけ無いじゃん!何故か、尻はすげー磨かれたのに!すね毛にトリートメントされて剃られる事はないおっさんだぜ!?おれ!!
ネグリジェにすね毛っていう絶望的なコントラストに気付いてしまったよ、どうしてくれるんだメイドっぽい風呂担当の獣人さん達…!!!





きっと何かの間違いだと、自らの余りにも酷い格好を見て冷静になってきた俺は知らなかった
レドラ王子という存在を…シャチ族という性癖が斜め上に尖った存在を…………




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