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28 王族の証明1
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ホールへ出ると貴族達が一斉に入り口に立つ王族を見た。
夜会前に広がった王子たちの噂を、皆が自分の目で確かめようと、王子たちに注目する。
杖をついているフレデリックと、髪を短く切り、堂々とした姿を見せるクリフォードを前にして、貴族たちはいつもと違う二人に何かを感じていた。
給仕の者達が乾杯用の赤ワインの入ったグラスを配っていく。クリフォードは自分にグラスを渡した給仕が下がった後に、別の給仕に声を掛けて何事かを話していた。
「どうしたのですか?」
「白が飲みたかったから前もってお願いしていたのだけど、赤を渡されたから他の給仕に聞いてみたら、今日は白が無いそうだよ」
クリフォードは残念そうに話す。グラスが全員へ行き渡ったところで国王がスピーチを始めた。
「今日はよく集まってくれた。皆が息子たちの事を心配してくれていたのはワシも知っておる。息子たちはこの通り元気だから安心してくれ。今宵は皆には楽しんでもらいたい。エルデン王国に栄光を!」
今日の国王のスピーチは短いとフィリアが思った時、国王が乾杯の言葉を上げる直前にその声が上がった。
「国王陛下、お待ち下さい!」
国王に待ったをかけたのはランドルフだった。
颯爽と前に出た彼は、中性的な美しさを持ちながらも、貴公子然とした佇まいで、何人かの令嬢がため息をもらしていた。
「どうした、ランドルフ?」
「乾杯の前に、私めにしばしお時間をいただけないでしょうか」
「ランドルフ、ここで申した事は戻せないぞ。それでも良いのなら、皆でお前の話を聞こう」
ランドルフは芝居がかった仕草で恭しく例をする。
「ありがとうございます。私は皆を代表してここで確かめたき事がございます」
「ほう、それはどのような事だ?」
国王はランドルフを促す。
「近頃、王都ではとある噂が流れております。それは貴族だけではなく平民にも広がり、不敬に思われる内容さえありました」
そこでランドルフはくるりと振り向き、集まった貴族たちに向かって、声を大きく上げて語り出した。
「皆も気になっているであろう!ここにいる王太子殿下が本物であるかどうかをっ!」
するとチラホラと一部の貴族から拍手が上がった。
(これはまるで吊るし上げだわ)
フレデリックが一歩前に出た。そして杖をついていない方の手を上げて拍手を止める。
「陛下、私も発言をしてもよろしいでしょうか?」
「発言を許可する」
「私は正真正銘、フレデリック・エルデンです。この名以外の名を名乗った事はありません。そして、父上と同じ黒髪と、このロイヤルブルーの瞳に誓い、私は己が偽物ではないとここで証言を致します」
フレデリックはゆっくりだが、よく響く低い声で自分の潔白を主張する。
(ダメ、ただ証言すると言うだけでは弱いわ)
フィリアは隣に立つクリフォードを見たが、クリフォードは静観して動く気配は無かった。
ランドルフはフレデリックへと近づく。
「あなたの瞳の色は確かに王家の色だ。珍しい色だが、王族以外にその色を持つ者が産まれる事はある。髪や瞳の色だけで王族としての血統を証明しようとするのは、無理があるのではないでしょうか!」
ランドルフが主張するように、ロイヤルブルーと呼ばれる瞳の色は必ず王族だけに生まれるわけではないし、ランドルフのように王族であってもロイヤルブルーの瞳を持たずに生まれてくる者もいる。
そしてフレデリックの顔立ちは国王にはあまり似ていない。クリフォードもだが、二人共、母親である前王妃に顔立ちが似ているので、フレデリックに前王妃の面影を追う者が多いのだ。
先ほどと同じ貴族たちからぱらぱらと拍手が上がる。
「………」
フレデリックは沈黙している。表情は変わらないので、表情からは何も伺う事が出来ない。フレデリックが何も言えなくなったと判断したランドルフは勢いづき、さらにフレデリックを追い込もうとする。
「父上、私はここで『王族の証明』を使うお許しをお願い申し上げます!」
貴族たちの間でザワザワと声が聞こえる。
エルデン王国の王族には『王族の証明』と呼ばれる特殊な秘薬が代々受け継がれている。それは王族が飲む場合は何も起こらないが、王族以外の者が飲むと体調を崩してしまう毒薬のような薬で、場合によっては、飲んだ者に死を与える秘薬だった。
そして王の子供は全員、幼いうちにその秘薬を与えられ、王族としての血の証明をして、王の子供だと認められてきたと言われている。
貴族たちは秘薬の存在を知識として知ってはいるが、おとぎ話のように捉えている者も多く、今でも王家でその秘薬が使われている事を知らない者は多かった。
「フレデリック、お前は生まれてすぐにワシがその場に立ち会い、王族の証明を使いワシの子供であることを証明した。一度秘薬を飲んだ身ならば、拒否する事もできるが如何するか?」
国王がフレデリックを見る。その目は厳しい。もしかしたら国王は目の前にいるフレデリックの事をどこかで偽物だと思っているのかもしれない。
フレデリックはしんと静まり返った会場の中、低くてもよく通る声で答える。
「私はこの場で『王族の証明』を使い、自分の血統の正統性を示したく思います」
「そうか、ならばこの場で証立てをするがいい。今から秘薬を準備しよう」
国王が側近に目配せをすると、すぐに側近数人が動き、小さなテーブルとグラスが国王の前に置かれ、とても古そうな箱を恭しそうに両手で持った側近が現れた。
(準備が早いし、手際が良すぎるわ。国王陛下は最初から秘薬を準備していらしたのね。先ほどクリフ様が、国王陛下はあちら側についていらっしゃるとおっしゃったけれど、ランドルフ様がこうする事をご存じだったのね)
側近が細かな装飾に飾られた古い箱を開けた時、それまで静観していたクリフォードが一歩前に進み出た。
「国王陛下、私からもよろしいでしょうか?」
「クリフォード、発言を許可する」
クリフォードは国王に一礼してから、国王を真っ直ぐに見つめる。
「ありがとうございます。私は今回の件で、王太子殿下が秘薬を使い、証立てをする事に賛成をします。私は根も葉もない噂に平民だけではなく、一部の貴族までが王太子殿下が別人だと信じている者がいる事をとても遺憾に感じています」
いつもフィリアに話すような柔らかで明るい声ではなく、フレデリックに似せる時に出していた、低くゆっくりとした話し方だった。
「更にごく僅かですが、私やランドルフの事も偽物ではないかと話す者までおります。この件につきましては、この場で全て解決をさせ、早急に事態の収束を図りたいと考えております」
クリフォードは一度目線を下げた後、やや間を開けて再び国王を見ると、声を張り上げて宣言をした。
「……なので、ここで私とランドルフも『王族の証明』を使い、皆の前で己の血統の正統性を示したく思う所存です!陛下、どうか私たちも秘薬を使う事許可を頂けないでしょうか!」
クリフォードがそう言い終わると、先ほどとは違う別の貴族たちから拍手が上がった。
ランドルフはまさか自分も秘薬を飲む事になるとは思わなかったので、やや狼狽えた表情を浮かべている。
「心配するな、ランドルフ。皆の前で秘薬を飲めば我らの事を悪く言う者はいなくなる」
クリフォードはランドルフに向かってにっこりと笑った。
すると貴族たちの中から初老と思われる一人の貴族が前に進み出てきた。
「恐れながら陛下、今は王太子殿下の審議をしているところです。第二王子殿下と第三王子殿下の件は、また別の機会に審議を致した方がいいのではないでしょうか」
その貴族は現王妃の実父であり、ランドルフの外祖父に当たるベルマン侯爵だった。
国王が返答をする前に、クリフォードが先に侯爵に熱く話し掛けた。
「ベルマン侯爵、誰に何と言われようと、私は皆がいるここで己の血統を証明したい。……もしも我が母が生きておられたら、ここで引くのは国を混乱へと招く卑怯者だとお叱りになるだろう。たとえランドルフが秘薬を飲む事を拒否したとしても、私は我が母の名誉の為にも、秘薬を飲むつもりだ。この場にはいらっしゃらないが、侯爵のご息女であられる王妃殿下も同じ考えてあると私は思う!」
クリフォードの声に先ほどよりも多くの拍手が上がった。
「……ぐっ」
ベルマン侯爵が悔しそうに呻き声を上げたが、それ以上は何も言わなかった。
「皆、静まれ!……この場でのクリフォード及びランドルフの秘薬の使用を認める」
そして国王の一言で、クリフォードとランドルフも秘薬を飲む事が決まった。
◇◇◇
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ありがとうございました!
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給仕の者達が乾杯用の赤ワインの入ったグラスを配っていく。クリフォードは自分にグラスを渡した給仕が下がった後に、別の給仕に声を掛けて何事かを話していた。
「どうしたのですか?」
「白が飲みたかったから前もってお願いしていたのだけど、赤を渡されたから他の給仕に聞いてみたら、今日は白が無いそうだよ」
クリフォードは残念そうに話す。グラスが全員へ行き渡ったところで国王がスピーチを始めた。
「今日はよく集まってくれた。皆が息子たちの事を心配してくれていたのはワシも知っておる。息子たちはこの通り元気だから安心してくれ。今宵は皆には楽しんでもらいたい。エルデン王国に栄光を!」
今日の国王のスピーチは短いとフィリアが思った時、国王が乾杯の言葉を上げる直前にその声が上がった。
「国王陛下、お待ち下さい!」
国王に待ったをかけたのはランドルフだった。
颯爽と前に出た彼は、中性的な美しさを持ちながらも、貴公子然とした佇まいで、何人かの令嬢がため息をもらしていた。
「どうした、ランドルフ?」
「乾杯の前に、私めにしばしお時間をいただけないでしょうか」
「ランドルフ、ここで申した事は戻せないぞ。それでも良いのなら、皆でお前の話を聞こう」
ランドルフは芝居がかった仕草で恭しく例をする。
「ありがとうございます。私は皆を代表してここで確かめたき事がございます」
「ほう、それはどのような事だ?」
国王はランドルフを促す。
「近頃、王都ではとある噂が流れております。それは貴族だけではなく平民にも広がり、不敬に思われる内容さえありました」
そこでランドルフはくるりと振り向き、集まった貴族たちに向かって、声を大きく上げて語り出した。
「皆も気になっているであろう!ここにいる王太子殿下が本物であるかどうかをっ!」
するとチラホラと一部の貴族から拍手が上がった。
(これはまるで吊るし上げだわ)
フレデリックが一歩前に出た。そして杖をついていない方の手を上げて拍手を止める。
「陛下、私も発言をしてもよろしいでしょうか?」
「発言を許可する」
「私は正真正銘、フレデリック・エルデンです。この名以外の名を名乗った事はありません。そして、父上と同じ黒髪と、このロイヤルブルーの瞳に誓い、私は己が偽物ではないとここで証言を致します」
フレデリックはゆっくりだが、よく響く低い声で自分の潔白を主張する。
(ダメ、ただ証言すると言うだけでは弱いわ)
フィリアは隣に立つクリフォードを見たが、クリフォードは静観して動く気配は無かった。
ランドルフはフレデリックへと近づく。
「あなたの瞳の色は確かに王家の色だ。珍しい色だが、王族以外にその色を持つ者が産まれる事はある。髪や瞳の色だけで王族としての血統を証明しようとするのは、無理があるのではないでしょうか!」
ランドルフが主張するように、ロイヤルブルーと呼ばれる瞳の色は必ず王族だけに生まれるわけではないし、ランドルフのように王族であってもロイヤルブルーの瞳を持たずに生まれてくる者もいる。
そしてフレデリックの顔立ちは国王にはあまり似ていない。クリフォードもだが、二人共、母親である前王妃に顔立ちが似ているので、フレデリックに前王妃の面影を追う者が多いのだ。
先ほどと同じ貴族たちからぱらぱらと拍手が上がる。
「………」
フレデリックは沈黙している。表情は変わらないので、表情からは何も伺う事が出来ない。フレデリックが何も言えなくなったと判断したランドルフは勢いづき、さらにフレデリックを追い込もうとする。
「父上、私はここで『王族の証明』を使うお許しをお願い申し上げます!」
貴族たちの間でザワザワと声が聞こえる。
エルデン王国の王族には『王族の証明』と呼ばれる特殊な秘薬が代々受け継がれている。それは王族が飲む場合は何も起こらないが、王族以外の者が飲むと体調を崩してしまう毒薬のような薬で、場合によっては、飲んだ者に死を与える秘薬だった。
そして王の子供は全員、幼いうちにその秘薬を与えられ、王族としての血の証明をして、王の子供だと認められてきたと言われている。
貴族たちは秘薬の存在を知識として知ってはいるが、おとぎ話のように捉えている者も多く、今でも王家でその秘薬が使われている事を知らない者は多かった。
「フレデリック、お前は生まれてすぐにワシがその場に立ち会い、王族の証明を使いワシの子供であることを証明した。一度秘薬を飲んだ身ならば、拒否する事もできるが如何するか?」
国王がフレデリックを見る。その目は厳しい。もしかしたら国王は目の前にいるフレデリックの事をどこかで偽物だと思っているのかもしれない。
フレデリックはしんと静まり返った会場の中、低くてもよく通る声で答える。
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国王が側近に目配せをすると、すぐに側近数人が動き、小さなテーブルとグラスが国王の前に置かれ、とても古そうな箱を恭しそうに両手で持った側近が現れた。
(準備が早いし、手際が良すぎるわ。国王陛下は最初から秘薬を準備していらしたのね。先ほどクリフ様が、国王陛下はあちら側についていらっしゃるとおっしゃったけれど、ランドルフ様がこうする事をご存じだったのね)
側近が細かな装飾に飾られた古い箱を開けた時、それまで静観していたクリフォードが一歩前に進み出た。
「国王陛下、私からもよろしいでしょうか?」
「クリフォード、発言を許可する」
クリフォードは国王に一礼してから、国王を真っ直ぐに見つめる。
「ありがとうございます。私は今回の件で、王太子殿下が秘薬を使い、証立てをする事に賛成をします。私は根も葉もない噂に平民だけではなく、一部の貴族までが王太子殿下が別人だと信じている者がいる事をとても遺憾に感じています」
いつもフィリアに話すような柔らかで明るい声ではなく、フレデリックに似せる時に出していた、低くゆっくりとした話し方だった。
「更にごく僅かですが、私やランドルフの事も偽物ではないかと話す者までおります。この件につきましては、この場で全て解決をさせ、早急に事態の収束を図りたいと考えております」
クリフォードは一度目線を下げた後、やや間を開けて再び国王を見ると、声を張り上げて宣言をした。
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クリフォードがそう言い終わると、先ほどとは違う別の貴族たちから拍手が上がった。
ランドルフはまさか自分も秘薬を飲む事になるとは思わなかったので、やや狼狽えた表情を浮かべている。
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クリフォードはランドルフに向かってにっこりと笑った。
すると貴族たちの中から初老と思われる一人の貴族が前に進み出てきた。
「恐れながら陛下、今は王太子殿下の審議をしているところです。第二王子殿下と第三王子殿下の件は、また別の機会に審議を致した方がいいのではないでしょうか」
その貴族は現王妃の実父であり、ランドルフの外祖父に当たるベルマン侯爵だった。
国王が返答をする前に、クリフォードが先に侯爵に熱く話し掛けた。
「ベルマン侯爵、誰に何と言われようと、私は皆がいるここで己の血統を証明したい。……もしも我が母が生きておられたら、ここで引くのは国を混乱へと招く卑怯者だとお叱りになるだろう。たとえランドルフが秘薬を飲む事を拒否したとしても、私は我が母の名誉の為にも、秘薬を飲むつもりだ。この場にはいらっしゃらないが、侯爵のご息女であられる王妃殿下も同じ考えてあると私は思う!」
クリフォードの声に先ほどよりも多くの拍手が上がった。
「……ぐっ」
ベルマン侯爵が悔しそうに呻き声を上げたが、それ以上は何も言わなかった。
「皆、静まれ!……この場でのクリフォード及びランドルフの秘薬の使用を認める」
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