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一目惚れした王子様
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そう思ったけど、机の端には受験番号が書かれている。
…まさか、遅刻っ!?
それとも、欠席…!?
寝坊とかだったら、さぞかし今慌てているころだろうな…。
隣の席の人のことを考えたら、かわいそうで仕方なかった。
そうこうしているうちに、手元の時計の針は、試験開始5分前を指した。
そのとき――。
…ガラッ
突然、教室の後ろのドアが開いた。
教室にいる人たちの視線は、一斉にしてそちらに向けられる。
そこに立っていたのは、背の高い黒髪の男の子。
「…キミ!試験開始まで5分を切ってるんだよっ!早く自分の席に着きなさいっ!」
「…はい、すみません」
ギリギリの時間に入ってきたというのに、その男の子は焦っている様子もなくマイペース。
度胸あるな、この人…。
――と、思っていたら。
なんと、あたしの隣の席に座った…!
ここ…この人の席だったんだ。
横目で見ていたけど、実に落ち着いた様子でペンケースから鉛筆数本と消しゴムを出す。
見ている場合じゃなかった…!
あたしもペンケースから鉛筆を出す。
芯がピンピンに尖っている鉛筆。
…と、あとは消しゴム。
しかしここで、とんでもない問題が発生する。
「…あれ?消しゴム…」
ペンケースの中を探しても、消しゴムが見当たらない。
嘘でしょ…。
顔が青ざめるとはこのこと。
冷たいなにかが、体の中を通り抜けていくような感覚がした。
ペンケースの中をひっくり返したけど、それでも見当たらない。
…もしかして、カバンの中に落ちてるんじゃっ。
次に、スクールバッグの中を探してみる。
…でも、なかった……。
最悪だ…。
こんな大事な試験の日に、消しゴムを忘れるなんて…。
けど、間違えずに回答用紙に書けばっ…!
ダメダメ…。
1限目は、算数。
記述問題なら、必ず書き間違いや訂正があるに決まってる。
今ならまだ、試験監督の人に言ったらなんとかなるかもしれない…。
…でも、こんな大勢の前で。
しかも、試験の日に肝心の消しゴムを忘れるなんて、「なにしにここへきたんだ?」って思われて、それだけで落とされるかも…。
も~……!
なに、自分で「落ちる」なんて言葉使ってるのよ…。
縁起でもないっ。
だけど…、一体どうしたら……。
あたしは緊張とパニックで、頭が真っ白になっていた。
「試験開始、1分前です」
前の席から、問題用紙と回答用紙が配られる。
もうこうなったら、消しゴムなしで解くしかない…!
そう、やけくそになりかけていたとき――。
…コトン
あたしの机の上に、なにかが投げ込まれた。
それは、…白いなにか。
見ると、それは…消しゴムだった!
「…えっ、えっ…!?」
まさか、天から降ってきた…!?
なんて思ったけど、そのわけはすぐにわかった。
「それ、使いなよ」
小さな声が隣から聞こえる。
顔を向けると、さっき遅れて入ってきた男の子だった。
「で…でもっ……」
「俺なら大丈夫。2個持ってるからっ」
そう言って、あたしにもう1つの消しゴムを見せてくれた。
「あ…ありがとうございます…!」
神様かと思った。
絶体絶命。
からの…九死に一生!
「試験始め!」
あたしは問題用紙と回答用紙を表に返して、問題を解き始めた。
初めは、消しゴムなしでなんとかやるしかないと思っていたけど、現実はそんなに甘くなかった。
本命の花森中学の受験ということもあって、緊張のせいかなかなか計算ができなかった。
この問題…。
似たようなものをテキストで何回も解いた。
でも、公式が出てこないっ。
こうでもない、ああでもないと何回も消しては書いてを繰り返した。
もし消しゴムがなかったら…。
考えるだけで恐ろしい。
「そこまで!」
なんとか、1限目の算数の試験が終わった。
「それでは2限の国語は、10分後に始めます」
そう言って、回収した回答用紙を持った試験監督の人が教室から出て行った。
「はぁ~…」
ようやく、ひと息つけた。
試験前にパニクったせいで、なんだかどっと疲れた。
そんなとき、妙な視線を感じた。
振り向くと、隣の席の男の子だった。
「どうだった?算数」
なんと、話しかけてくれた。
「な…なんとか。消しゴム貸してもらって、すごく助かりました」
「それならよかった。気にしないで、使ってくれてていいから」
「ありがとうございます…!」
なんて優しい人なんだろう。
それが、第一印象だった。
「もしかして、花森が第一志望?」
「…はいっ」
「そうなんだ!俺もっ。お互い、今日一日がんばろうなっ」
同じ中学を受験するライバルというのに…。
消しゴムを貸してくれて、更にお互いの合格の健闘まで祈ってくれるなんて…。
次の国語の試験に向けて必死に復習している人たちなんかより、その余裕のある態度がとてもかっこよく見えた。
…でも。
せっかく消しゴムを貸してくれて、あたしを助けてくれたのに…。
あたしはなにもしてあげられていない。
「あの…」
「ん?」
「なにかお礼をっ…」
「…え?…いいよいいよ、そんなの!ただ、消しゴム貸しただけだしっ!」
それでもあたしは、とっても助かっている。
お礼なんていらないって言ってくれてるけど、なにかしてあげたい。
けど、してあげられることがない…。
「…そうだっ!」
あたしは独り言のように呟くと、自分の左手首に目を移した。
そこにあるのは、七色の糸で編みこまれたミサンガ。
塾の先生が“合格祈願”にと、1つ1つ手作りしてくれたもの。
神社で大量に売られているお守りなんかよりも、思いと願いが込められている。
きっと、効力があるっ…!
受験シーズンに入ってから、このミサンガをずっと左腕に付けていた。
そのミサンガの結び目を、あたしは解いた。
「…これっ。気休めにしかならないかもしれないですけど…」
あたしは男の子に、ミサンガを差し出した。
「ミサンガ…?」
「それ…、あたしの塾の先生が手作りしてくれたもので…」
「へぇ~。受験のお守りってやつ?」
「…はいっ。だから、もしよかったら――」
と言いかけて、あたしははっとして口をつぐんだ。
冷静に考えたら、なにやってるんだろう…あたし。
初対面の男の子に、手作りミサンガを渡すなんて…。
自分に宛てて作られたものじゃないのに、そんなものもらってだれが喜ぶのだろう。
試験の役にも立たないのに…。
あまり男の子と話したことがないからって…。
消しゴムを貸してくれて、優しくされたからって…。
勝手に舞い上がりすぎだ…。
「どうかした?」
俯くあたしを不思議そうに覗き込む男の子。
「…ごめんなさい。やっぱり、迷惑ですよね…」
「迷惑?なんで?」
「…だって、そんなミサンガもらったところで――」
「このミサンガがどうしたの?」
見ると、男の子の左腕にあたしのミサンガが付けられていた。
「やっぱり女の子って、手首細いよな。俺…ギリギリ結べたしっ」
ミサンガを付けて、ニカッと笑った。
「迷惑だなんて、とんでもないっ。むしろ、俺がこんな大事なミサンガ預かっちゃって、逆に迷惑なんじゃない?」
「い…いえ、そんなっ」
「そっか。なら、よかった!」
その男の子は、物珍しそうにミサンガを眺める。
「サンキュ!あとの試験もがんばろーぜ!」
「はいっ!」
その笑顔に、緊張で張り詰めていた心が一瞬にして解れた。
そのおかげで、残りの教科の試験も無事に終えることができた。
4限目の社会の試験中に気づいたけど――。
借りていた消しゴムのケースから、なにかがはみ出して見えた。
なんだろうと思って、ケースを外してみると…。
“絶体合格”
“自分を信じろ!”
“お前ならやれる!!”
“死ぬくらいまで、全力出し切ってこい!”
そんな応援メッセージが、消しゴムにぎっしりと書かれていた。
…まさか、遅刻っ!?
それとも、欠席…!?
寝坊とかだったら、さぞかし今慌てているころだろうな…。
隣の席の人のことを考えたら、かわいそうで仕方なかった。
そうこうしているうちに、手元の時計の針は、試験開始5分前を指した。
そのとき――。
…ガラッ
突然、教室の後ろのドアが開いた。
教室にいる人たちの視線は、一斉にしてそちらに向けられる。
そこに立っていたのは、背の高い黒髪の男の子。
「…キミ!試験開始まで5分を切ってるんだよっ!早く自分の席に着きなさいっ!」
「…はい、すみません」
ギリギリの時間に入ってきたというのに、その男の子は焦っている様子もなくマイペース。
度胸あるな、この人…。
――と、思っていたら。
なんと、あたしの隣の席に座った…!
ここ…この人の席だったんだ。
横目で見ていたけど、実に落ち着いた様子でペンケースから鉛筆数本と消しゴムを出す。
見ている場合じゃなかった…!
あたしもペンケースから鉛筆を出す。
芯がピンピンに尖っている鉛筆。
…と、あとは消しゴム。
しかしここで、とんでもない問題が発生する。
「…あれ?消しゴム…」
ペンケースの中を探しても、消しゴムが見当たらない。
嘘でしょ…。
顔が青ざめるとはこのこと。
冷たいなにかが、体の中を通り抜けていくような感覚がした。
ペンケースの中をひっくり返したけど、それでも見当たらない。
…もしかして、カバンの中に落ちてるんじゃっ。
次に、スクールバッグの中を探してみる。
…でも、なかった……。
最悪だ…。
こんな大事な試験の日に、消しゴムを忘れるなんて…。
けど、間違えずに回答用紙に書けばっ…!
ダメダメ…。
1限目は、算数。
記述問題なら、必ず書き間違いや訂正があるに決まってる。
今ならまだ、試験監督の人に言ったらなんとかなるかもしれない…。
…でも、こんな大勢の前で。
しかも、試験の日に肝心の消しゴムを忘れるなんて、「なにしにここへきたんだ?」って思われて、それだけで落とされるかも…。
も~……!
なに、自分で「落ちる」なんて言葉使ってるのよ…。
縁起でもないっ。
だけど…、一体どうしたら……。
あたしは緊張とパニックで、頭が真っ白になっていた。
「試験開始、1分前です」
前の席から、問題用紙と回答用紙が配られる。
もうこうなったら、消しゴムなしで解くしかない…!
そう、やけくそになりかけていたとき――。
…コトン
あたしの机の上に、なにかが投げ込まれた。
それは、…白いなにか。
見ると、それは…消しゴムだった!
「…えっ、えっ…!?」
まさか、天から降ってきた…!?
なんて思ったけど、そのわけはすぐにわかった。
「それ、使いなよ」
小さな声が隣から聞こえる。
顔を向けると、さっき遅れて入ってきた男の子だった。
「で…でもっ……」
「俺なら大丈夫。2個持ってるからっ」
そう言って、あたしにもう1つの消しゴムを見せてくれた。
「あ…ありがとうございます…!」
神様かと思った。
絶体絶命。
からの…九死に一生!
「試験始め!」
あたしは問題用紙と回答用紙を表に返して、問題を解き始めた。
初めは、消しゴムなしでなんとかやるしかないと思っていたけど、現実はそんなに甘くなかった。
本命の花森中学の受験ということもあって、緊張のせいかなかなか計算ができなかった。
この問題…。
似たようなものをテキストで何回も解いた。
でも、公式が出てこないっ。
こうでもない、ああでもないと何回も消しては書いてを繰り返した。
もし消しゴムがなかったら…。
考えるだけで恐ろしい。
「そこまで!」
なんとか、1限目の算数の試験が終わった。
「それでは2限の国語は、10分後に始めます」
そう言って、回収した回答用紙を持った試験監督の人が教室から出て行った。
「はぁ~…」
ようやく、ひと息つけた。
試験前にパニクったせいで、なんだかどっと疲れた。
そんなとき、妙な視線を感じた。
振り向くと、隣の席の男の子だった。
「どうだった?算数」
なんと、話しかけてくれた。
「な…なんとか。消しゴム貸してもらって、すごく助かりました」
「それならよかった。気にしないで、使ってくれてていいから」
「ありがとうございます…!」
なんて優しい人なんだろう。
それが、第一印象だった。
「もしかして、花森が第一志望?」
「…はいっ」
「そうなんだ!俺もっ。お互い、今日一日がんばろうなっ」
同じ中学を受験するライバルというのに…。
消しゴムを貸してくれて、更にお互いの合格の健闘まで祈ってくれるなんて…。
次の国語の試験に向けて必死に復習している人たちなんかより、その余裕のある態度がとてもかっこよく見えた。
…でも。
せっかく消しゴムを貸してくれて、あたしを助けてくれたのに…。
あたしはなにもしてあげられていない。
「あの…」
「ん?」
「なにかお礼をっ…」
「…え?…いいよいいよ、そんなの!ただ、消しゴム貸しただけだしっ!」
それでもあたしは、とっても助かっている。
お礼なんていらないって言ってくれてるけど、なにかしてあげたい。
けど、してあげられることがない…。
「…そうだっ!」
あたしは独り言のように呟くと、自分の左手首に目を移した。
そこにあるのは、七色の糸で編みこまれたミサンガ。
塾の先生が“合格祈願”にと、1つ1つ手作りしてくれたもの。
神社で大量に売られているお守りなんかよりも、思いと願いが込められている。
きっと、効力があるっ…!
受験シーズンに入ってから、このミサンガをずっと左腕に付けていた。
そのミサンガの結び目を、あたしは解いた。
「…これっ。気休めにしかならないかもしれないですけど…」
あたしは男の子に、ミサンガを差し出した。
「ミサンガ…?」
「それ…、あたしの塾の先生が手作りしてくれたもので…」
「へぇ~。受験のお守りってやつ?」
「…はいっ。だから、もしよかったら――」
と言いかけて、あたしははっとして口をつぐんだ。
冷静に考えたら、なにやってるんだろう…あたし。
初対面の男の子に、手作りミサンガを渡すなんて…。
自分に宛てて作られたものじゃないのに、そんなものもらってだれが喜ぶのだろう。
試験の役にも立たないのに…。
あまり男の子と話したことがないからって…。
消しゴムを貸してくれて、優しくされたからって…。
勝手に舞い上がりすぎだ…。
「どうかした?」
俯くあたしを不思議そうに覗き込む男の子。
「…ごめんなさい。やっぱり、迷惑ですよね…」
「迷惑?なんで?」
「…だって、そんなミサンガもらったところで――」
「このミサンガがどうしたの?」
見ると、男の子の左腕にあたしのミサンガが付けられていた。
「やっぱり女の子って、手首細いよな。俺…ギリギリ結べたしっ」
ミサンガを付けて、ニカッと笑った。
「迷惑だなんて、とんでもないっ。むしろ、俺がこんな大事なミサンガ預かっちゃって、逆に迷惑なんじゃない?」
「い…いえ、そんなっ」
「そっか。なら、よかった!」
その男の子は、物珍しそうにミサンガを眺める。
「サンキュ!あとの試験もがんばろーぜ!」
「はいっ!」
その笑顔に、緊張で張り詰めていた心が一瞬にして解れた。
そのおかげで、残りの教科の試験も無事に終えることができた。
4限目の社会の試験中に気づいたけど――。
借りていた消しゴムのケースから、なにかがはみ出して見えた。
なんだろうと思って、ケースを外してみると…。
“絶体合格”
“自分を信じろ!”
“お前ならやれる!!”
“死ぬくらいまで、全力出し切ってこい!”
そんな応援メッセージが、消しゴムにぎっしりと書かれていた。
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