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幕末剣士、デートの尾行へ
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「そうだといいんだけどなぁ。たぶん、そういうことには鈍感なコだと思うんだよね」
こんなに古関先輩が想っているというのに、その気持ちに気づかないなんてもったいない。
古関先輩の恋が叶えばいいな。
先輩の顔を見ながらそう思った。
「ここが、高倉がよくくるお店?」
「そうです!」
わたしは、古関先輩を雑貨ショップに連れてきた。
女の子が好きそうなアクセサリーなどの小物類や、かわいい傘やトートバッグといった雑貨まで置いてある。
「このお店ならいいものが見つかりそうだけど、正直…たくさんありすぎてどれがいいのか迷うな」
「それなら、その人のことを思い浮かべてみてください。普段、よく身につけている小物とかってありますか?」
「…う~ん。あまり、アクセサリーとかしてるイメージはないけど…」
「それなら…」
わたしは店内を見て回ると、あるところで足を止めた。
「これなんてどうですか?」
わたしが先輩に紹介したのは、タオルハンカチのコーナー。
そこにある、イニシャルの入ったハンカチを指さした。
「ハンカチだったら毎日持ち歩きますし、自分の名前のイニシャルが入ったものならうれしいですから」
「いいね!…それじゃあ、イニシャルは――」
とつぶやきながら、古関先輩はあるイニシャルのハンカチに手を伸ばした。
…だけど、なにを思ったのか、その手を引っ込めてしまった。
「やっぱり別のものにするよ…!他にオススメはある?」
「あ…、はい。じゃあ、こっちにも」
あのイニシャルのタオルハンカチ、かわいかったんだけどな。
よく雑誌でも見かけるから、きっともらって喜ばれるものだと思ったんだけど。
…そういえば、さっき古関先輩、イニシャルが『M』のハンカチを取ろうとしてたのかな?
まぁ、名前の頭文字が『M』の女の子なんてたくさんいるよね。
「その人って、髪は長いですか?」
「…髪?うん、長いよ」
「そっか~。じゃあ、ヘアアクセサリーとかならたくさん持ってますよね」
わたしがそう言うと、古関先輩はあごに軽く手をあてた。
「髪は長いけど、普段あまり結んではないかな?結んでも、黒いゴムとかだったと思うけど…」
「それなら、ヘアアクセサリーだったらいいかもしれませんねっ」
いつもポニーテールの七海は、かわいいヘアゴムをたくさん持っている。
わたしは結ぶとなると、いつも手首につけている黒いヘアゴムを使ってしまうけど。
ヘアアクセサリーのコーナーには、リボンがついたものや、ペンダントトップがキラキラした宝石を模したようなものまでいろいろある。
「どれもかわい~。…あっ、これ七海が持ってる!」
わたしのプレゼントを買いにきたわけではないのに、わたしのほうがテンションが上がってしまった。
ふと視線に気づき、顔を向けると――。
古関先輩が優しく微笑んでいた。
「高倉もこういうのが好きなんだ」
「…そうですね。一応、これでも女子なので…」
先輩の付き添いそっちのけで夢中になっていたのを見られてしまい、恥ずかしくなってしまった。
「じゃあ参考に、高倉ならどれがほしい?」
「わたし…ですか?」
先輩からの質問にキョトンとした。
「えっと…。わたしだったら、これかな」
わたしが選んだのは、薄ピンクのお花のコサージュがついたヘアゴム。
結んだら、きっとコサージュが目につくだろう。
すると、古関先輩はわたしの手からそのヘアゴムを取った。
「それじゃあ、これにするよ」
「え…!?でもそれ、わたしがかわいいなと思っただけで、古関先輩の好きな人がそれが好みだとは――」
「いいんだ。オレもこれがいいから」
古関先輩はニッと白い歯を見せ笑うと、本当にわたしが選んだものをレジに持っていってしまった。
…よかったのかな、あれで。
そんな先輩の背中を見つめていると――。
…ガシャンッ!
後ろから大きな物音がして、驚いて振り返る。
見ると、床に散らばったアクセサリーを慌てて拾い集めている人物が。
「もう…!なにしてるのっ」
わたしが駆け寄ったその男の子とは、宗治だ。
プレゼント選びに集中していたためすっかり忘れていたけど、宗治もわたしたちのあとを追ってきていた。
「ちょうど古関先輩がいないときでよかったけど、タイミング悪かったらバレてたよ…!?」
「…わかってるって」
宗治はいじけたように口を尖らせると、落としたアクセサリーをすべて葉っぱの形をモチーフにした金色の金属のプレートの上へ置いた。
どうやら、このプレートの上にアクセサリーが置かれていて、肘がぶつかり棚から落としてしまったようだ。
「ちゃんと前見て歩かないからだよ」
「仕方ねぇだろ。お前と先輩の距離が近いから…ついっ」
「…え?」
わたしが聞き返すと、宗治は慌てて顔を背けた。
わたしと先輩の距離が近い…?
…そうだったかなぁ?
それに、もしそうだったとしても、なんで宗治がそんなことを気にするの?
「びぃ、先輩といっしょにいて…やけに楽しそうだな」
「そりゃ、まぁ楽しいよ?」
プレゼント選びってワクワクするから。
「楽しいって…。そんなふうな態度取ったら、古関先輩に悪いだろ…!」
「…悪い?なんで?」
「そんなの、古関先輩はお前のことが好きなんだから、気がないなら――」
「…古関先輩がわたしのことを!?」
突拍子もない宗治の発言に驚いて、わたしは思わず大きな声を出してしまった。
先輩に聞かれたらマズイと思って、慌てて両手で口を覆う。
と同時に、徐々に笑いが込み上げてきた。
「宗治ってば、なに言ってるの~。そんなわけないじゃんっ」
「…はぁ!?お前、気づいてないのかよ!?」
「気づくもなにも、古関先輩には好きな人がいるんだよ?今、その好きな人へのプレゼントを買いにきてるっていうのに、なんで先輩がわたしのことを」
「…いや、だから――」
「高倉~?」
宗治がなにか言おうとしたとき、先輩がわたしを呼ぶ声がした。
「は…はい!ここにいます!」
宗治といっしょにいるところを見られるといけないので、宗治をお店の奥に追いやると、わたしは古関先輩のところへ向かった。
「買えましたか?」
「ああ。高倉のおかげだよ」
そう言って、古関先輩はピンクのリボンでラッピングされたプレゼントを見せてくれた。
「先輩の気持ち、伝わるといいですね」
「そうだな」
ほら、この先輩の幸せそうな顔。
きっと好きな人のことを思い浮かべているんだ。
その先輩の好きな人がわたしだなんて、宗治もなに寝ぼけたことを言っているのだろう。
そのあとは、スポーツ用品店に行ったり、ゲームセンターで遊んだりして過ごした。
そして、帰り道。
「今日は付き合ってくれてありがとう」
「いえ…!こちらこそ、楽しかったです」
川のそばの遊歩道を歩きながら、西に傾いた太陽を遠目に見つめる。
「先輩のおうちはこっちですよね」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、また学校で――」
「…待って、高倉!」
先輩の家はあっちだからてっきりここで別れると思ったら、なぜか呼び止められた。
「実は、高倉に渡したいものがあるんだ」
「渡したいもの…?」
不思議に思っていると、古関先輩は肩にかけたバッグの中に手を入れ、あるものを取り出した。
「これなんだけど」
差し出されたものは、ピンクのリボンのラッピングがされたプレゼント。
「これって…、古関先輩がお世話になっている人へ買ったものなんじゃないんですか?」
「そうだよ。だから、高倉にもらってほしいんだ」
「…え?」
…待って待って。
どういうこと…?
古関先輩がお世話になっている人って、たしか『好きな人』って言ってたよね…?
こんなに古関先輩が想っているというのに、その気持ちに気づかないなんてもったいない。
古関先輩の恋が叶えばいいな。
先輩の顔を見ながらそう思った。
「ここが、高倉がよくくるお店?」
「そうです!」
わたしは、古関先輩を雑貨ショップに連れてきた。
女の子が好きそうなアクセサリーなどの小物類や、かわいい傘やトートバッグといった雑貨まで置いてある。
「このお店ならいいものが見つかりそうだけど、正直…たくさんありすぎてどれがいいのか迷うな」
「それなら、その人のことを思い浮かべてみてください。普段、よく身につけている小物とかってありますか?」
「…う~ん。あまり、アクセサリーとかしてるイメージはないけど…」
「それなら…」
わたしは店内を見て回ると、あるところで足を止めた。
「これなんてどうですか?」
わたしが先輩に紹介したのは、タオルハンカチのコーナー。
そこにある、イニシャルの入ったハンカチを指さした。
「ハンカチだったら毎日持ち歩きますし、自分の名前のイニシャルが入ったものならうれしいですから」
「いいね!…それじゃあ、イニシャルは――」
とつぶやきながら、古関先輩はあるイニシャルのハンカチに手を伸ばした。
…だけど、なにを思ったのか、その手を引っ込めてしまった。
「やっぱり別のものにするよ…!他にオススメはある?」
「あ…、はい。じゃあ、こっちにも」
あのイニシャルのタオルハンカチ、かわいかったんだけどな。
よく雑誌でも見かけるから、きっともらって喜ばれるものだと思ったんだけど。
…そういえば、さっき古関先輩、イニシャルが『M』のハンカチを取ろうとしてたのかな?
まぁ、名前の頭文字が『M』の女の子なんてたくさんいるよね。
「その人って、髪は長いですか?」
「…髪?うん、長いよ」
「そっか~。じゃあ、ヘアアクセサリーとかならたくさん持ってますよね」
わたしがそう言うと、古関先輩はあごに軽く手をあてた。
「髪は長いけど、普段あまり結んではないかな?結んでも、黒いゴムとかだったと思うけど…」
「それなら、ヘアアクセサリーだったらいいかもしれませんねっ」
いつもポニーテールの七海は、かわいいヘアゴムをたくさん持っている。
わたしは結ぶとなると、いつも手首につけている黒いヘアゴムを使ってしまうけど。
ヘアアクセサリーのコーナーには、リボンがついたものや、ペンダントトップがキラキラした宝石を模したようなものまでいろいろある。
「どれもかわい~。…あっ、これ七海が持ってる!」
わたしのプレゼントを買いにきたわけではないのに、わたしのほうがテンションが上がってしまった。
ふと視線に気づき、顔を向けると――。
古関先輩が優しく微笑んでいた。
「高倉もこういうのが好きなんだ」
「…そうですね。一応、これでも女子なので…」
先輩の付き添いそっちのけで夢中になっていたのを見られてしまい、恥ずかしくなってしまった。
「じゃあ参考に、高倉ならどれがほしい?」
「わたし…ですか?」
先輩からの質問にキョトンとした。
「えっと…。わたしだったら、これかな」
わたしが選んだのは、薄ピンクのお花のコサージュがついたヘアゴム。
結んだら、きっとコサージュが目につくだろう。
すると、古関先輩はわたしの手からそのヘアゴムを取った。
「それじゃあ、これにするよ」
「え…!?でもそれ、わたしがかわいいなと思っただけで、古関先輩の好きな人がそれが好みだとは――」
「いいんだ。オレもこれがいいから」
古関先輩はニッと白い歯を見せ笑うと、本当にわたしが選んだものをレジに持っていってしまった。
…よかったのかな、あれで。
そんな先輩の背中を見つめていると――。
…ガシャンッ!
後ろから大きな物音がして、驚いて振り返る。
見ると、床に散らばったアクセサリーを慌てて拾い集めている人物が。
「もう…!なにしてるのっ」
わたしが駆け寄ったその男の子とは、宗治だ。
プレゼント選びに集中していたためすっかり忘れていたけど、宗治もわたしたちのあとを追ってきていた。
「ちょうど古関先輩がいないときでよかったけど、タイミング悪かったらバレてたよ…!?」
「…わかってるって」
宗治はいじけたように口を尖らせると、落としたアクセサリーをすべて葉っぱの形をモチーフにした金色の金属のプレートの上へ置いた。
どうやら、このプレートの上にアクセサリーが置かれていて、肘がぶつかり棚から落としてしまったようだ。
「ちゃんと前見て歩かないからだよ」
「仕方ねぇだろ。お前と先輩の距離が近いから…ついっ」
「…え?」
わたしが聞き返すと、宗治は慌てて顔を背けた。
わたしと先輩の距離が近い…?
…そうだったかなぁ?
それに、もしそうだったとしても、なんで宗治がそんなことを気にするの?
「びぃ、先輩といっしょにいて…やけに楽しそうだな」
「そりゃ、まぁ楽しいよ?」
プレゼント選びってワクワクするから。
「楽しいって…。そんなふうな態度取ったら、古関先輩に悪いだろ…!」
「…悪い?なんで?」
「そんなの、古関先輩はお前のことが好きなんだから、気がないなら――」
「…古関先輩がわたしのことを!?」
突拍子もない宗治の発言に驚いて、わたしは思わず大きな声を出してしまった。
先輩に聞かれたらマズイと思って、慌てて両手で口を覆う。
と同時に、徐々に笑いが込み上げてきた。
「宗治ってば、なに言ってるの~。そんなわけないじゃんっ」
「…はぁ!?お前、気づいてないのかよ!?」
「気づくもなにも、古関先輩には好きな人がいるんだよ?今、その好きな人へのプレゼントを買いにきてるっていうのに、なんで先輩がわたしのことを」
「…いや、だから――」
「高倉~?」
宗治がなにか言おうとしたとき、先輩がわたしを呼ぶ声がした。
「は…はい!ここにいます!」
宗治といっしょにいるところを見られるといけないので、宗治をお店の奥に追いやると、わたしは古関先輩のところへ向かった。
「買えましたか?」
「ああ。高倉のおかげだよ」
そう言って、古関先輩はピンクのリボンでラッピングされたプレゼントを見せてくれた。
「先輩の気持ち、伝わるといいですね」
「そうだな」
ほら、この先輩の幸せそうな顔。
きっと好きな人のことを思い浮かべているんだ。
その先輩の好きな人がわたしだなんて、宗治もなに寝ぼけたことを言っているのだろう。
そのあとは、スポーツ用品店に行ったり、ゲームセンターで遊んだりして過ごした。
そして、帰り道。
「今日は付き合ってくれてありがとう」
「いえ…!こちらこそ、楽しかったです」
川のそばの遊歩道を歩きながら、西に傾いた太陽を遠目に見つめる。
「先輩のおうちはこっちですよね」
「うん、そうだよ」
「じゃあ、また学校で――」
「…待って、高倉!」
先輩の家はあっちだからてっきりここで別れると思ったら、なぜか呼び止められた。
「実は、高倉に渡したいものがあるんだ」
「渡したいもの…?」
不思議に思っていると、古関先輩は肩にかけたバッグの中に手を入れ、あるものを取り出した。
「これなんだけど」
差し出されたものは、ピンクのリボンのラッピングがされたプレゼント。
「これって…、古関先輩がお世話になっている人へ買ったものなんじゃないんですか?」
「そうだよ。だから、高倉にもらってほしいんだ」
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