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生贄
3
「んっ、ふ、……ん、ん……」
ぴちゃぴちゃと粘り気のある水音が耳についた。股間が何やらあたたかくぬるついたものに纏わりつかれ、ひどく気持ちがいい。むせ返るほどの甘い匂いがぼんやりと覚醒したクレイグの意識と口中を掻き回す。
目をこじ開けると視界には赤い闇が広がっていた。わからない。きもちいい。何か柔らかなものに巻きつかれた舌が吸われ、じゅるじゅると水気の多いいやらしい音が耳を打つ。
「目が覚めたようだよ」
笑いを含んだ低く艶やかな声が耳元で囁かれた。空になった口内が淋しく、喉の奥に溜まった甘い液を嚥み下す。股間は相変わらずあたたかく、気持ちいい。出したい。クレイグは意識に浮かんだ欲求に素直に従って腰を動かした。
「んぐっ……、ん、んぶっ……ふ……」
敏感な先端が凹凸のある肉壁を擦り、狭い肉筒を行き来する。裏筋は濡れた弾力のあるものに擦り上げられている。強く吸い上げられ、クレイグは腰を跳ね上げた。
「……あ、あああっ!」
「んんっ……!」
加減もなく腰を突き上げ、尿道を駆け上がる熱を余すことなく解放する。ビクビクと何度も腰を震わせ、びゅるびゅると迸る大量の若い熱。詰めていた息を大きく吐き出すと、クレイグの意識はようやく明瞭になり始めた。尿道に残った精液の残滓をじゅるじゅると吸い出される。過度の快感に呻きながら股間に蹲った人の姿を認めて、クレイグは目を見張った。
「いっぱい出たかな? 見せてごらん」
「……あい」
目の前には、口を大きく開き、赤い舌をほぼ埋め尽くすほどの大量の白い粘液を見せつける、恍惚の表情の全裸のアーベル神父がいた。しっとりと肌を紅潮させ、口淫に興奮したのか固く勃起した立派な男根をゆらゆらと揺らしている。
「俺にも一口おくれ」
「あい」
赤く長い指が神父の顎の下を撫でた。神父は猫のように目を細め、クレイグへと、いやクレイグの頭上へとその身を乗り出した。神父が唯一身につけていた神の意匠を施した首飾りがクレイグの目の前で揺れる。紫色の長い舌が神父の口内を舐り――。
「な、な――……?」
ようやく正気を取り戻したクレイグの眼前で、異形と神父が深く口づけあっていた。顎を伝い落ちる薄まった白濁がクレイグに頬に滴り、あまりのおぞましさに反射的に顔を拭おうとしたが、腕は後ろ手に何か細い物で戒められていてびくともしなかった。
「お前も欲しいのかい?」
赤い手がクレイグの顎関節を鷲掴んだ。上下逆転した異形の顔が近づく。胡座をかいた異形の膝の上に上半身を預けていることにようやく気付き、全力を込めて暴れたが、顎を掴んだ手はまるで中空に固定されたかのように動かない。固く食いしばった歯列を紫色の舌がなぞり、だらだらと垂れ落ちる甘い匂いを放つ涎とクレイグの精液の混ざった粘液が、口と言わず鼻と言わずしとどに濡らしていった。
「んっ、んぐっ!」
鼻を塞ぐ粘液に堪らず口を開けると、長い舌がにゅるにゅると喉の奥まで入り込む。甘いとも生臭いともつかない液体が流れ落ち、嘔吐感を催す隙すらも与えられないままに胃の腑へと落ちていった。幸いなことに長い舌はすぐに抜き去られ、呼吸困難に陥ることはなかったが、何度も咳き込む羽目となった。そんなクレイグを顧みることもなく頭上で異形が神父に言う。
「クレイグの精液は濃くて美味しかっただろう?」
「……はい、とても……」
「まだまだ溜め込んでいるようだね。もう一度しゃぶってあげなさい」
「――はい」
「っ、神父、さま……」
強く咳き込んだせいで涙の滲んだ視界の中、異形に命ぜられ、再度神父はクレイグの脚の間に蹲り、射精を終えて力をなくした陰茎に顔を寄せていく。もしもこれが異形相手なら、クレイグは全力で蹴りつけ逃げようとしていただろう。だが、恍惚の表情で脚に身体を擦り付けながら奉仕を行なおうとしているのは、変質してしまったとは言え憧れの人でもあったアーベル神父なのだ。
クレイグは躊躇し、ただ困惑の目で神父を見つめるしかなかった。背後から拘束する異形の存在はひどくおぞましい。今も首筋や耳、頬や唇をしきりに舐められ、発達した胸板の張りのある肉を楽しむように長い指で撫で回されていて、ぞわぞわと怖気が走る。しかし、その動きにはいっそ優しさすら感じられるほどだった。殺す気はない、のだろうか。このまま我慢すれば解放してもらえるのだろうか。
「う、あっ……」
大きな手に扱かれ、再度力を取り戻したクレイグの若い屹立が、神父の喉の奥へと飲み込まれた。頬を凹ませて強く吸い付いたかと思えば、喉の筋肉で敏感な先端を扱かれる。たっぷりの唾液と熱いほどの舌が絡みつき、あまりの気持ちよさに早くもクレイグの腰が揺らめき始めた。
何よりも、あの憧れの人が夢中になって自分の肉竿にむしゃぶりついているという光景が、クレイグを背徳的な恍惚へと駆り立てていた。あの清らかな人が、聖書を諳んじる唇でいやらしく雄竿を咥え込み、頬をクレイグの形に押し出しているのだ。食い入るように神父を見つめるクレイグに異形が囁きかける。
「気持ちいいだろう? 彼は毎晩俺に奉仕していてね。最近は喉ですら快感を得られるようになってきているようだ。そうだろう?」
神父の喉からくぐもった肯定の声が、奥まで飲み込まれた雄竿にびりびりと直接響き、あまりの刺激にクレイグは思わず呻いた。反射的に跳ね上がった脚がむっちりとした弾力のある神父の胸板にぶつかる。小さな尖りが内腿に擦り付けられひどくくすぐったい。奉仕しながら固く勃起した乳首を自ら押し付けているのだ。
「っ、神父様……っ」
「……すみません」
口をついて出たクレイグのその呼びかけに、神父は恥じ入ったように身を強張らせて再度奉仕に没頭し始めたが、それは決して神父を咎めるものではなかった。現に、クレイグの肉竿は神父の口内で固くそそり立ち、脚を突っ張らせて促すように自ら腰を突き出していた。四つん這いになりながら餌を喰らう犬のように夢中になって口淫する神父の姿に、クレイグは胸を熱くし、恍惚として魅入っていた。
そうした精神的充足が何によって齎されているのか、クレイグ自身にも分かっていなかった。だが、異形は彼の心情を手に取るように理解していた。目の前にぶら下げられたこれまで禁忌とされてきた甘美で強烈な快感に、この若い魂は異常な状況も忘れて夢中になっている。異形は舌舐めずりをした。
「アーベル」
「っ、あ、……はい」
低く艶やかな声で名を呼ばれ、神父はぶるりと身を震わせると、屹立から上気した顔を上げた。口淫による擦過で腫れぼったくなった赤い唇から粘度の高い唾液を滴らせたまま、従順な犬のように主の言葉を待っている。
「口淫を続けたまま、尻をこちらに向けなさい。入り口を広げてあげよう」
「っ、はい……ありがとうございます」
羞恥に頬を上気させた神父が膝を上げた。その身に唯一つけた銀の首飾りが揺れる。大きく発達した大胸筋の端には赤く充血した乳首がぴんと勃ち上がっていた。引き締まった下腹からは、触れられていないにも関わらず臍まで届くほどの立派な屹立がひくひくと揺れ、涎を垂らしてしとどに濡れている。同じ男の身体なのに、しっとりと濡れたような輝きを放つ、どこかやわらかそうな肉体にクレイグの目は釘付けになっていた。
「クレイグの上に跨るようにして、お前のいやらしい雄膣をよく見せてあげなさい」
「……は、い」
神父は背を向け、上気した首だけをこちらに向けながら、恐る恐る跨ると脚をクレイグの脇に据えた。細く引き締まった腰とは対照的にむっちりと丸みを帯びた白い尻がクレイグの眼前へと迫る。その肌を舐めてみたくて思わず口を開いたが、顔に押し付けられることはなかった。脚の間から神父の手が伸び、肉の谷間を指でゆっくりと押し開いていく。
「っ、主よ、私の、い、いやらしい雄膣を、貴方の陽根を受け入れられるように、お広げください……」
ぴちゃぴちゃと粘り気のある水音が耳についた。股間が何やらあたたかくぬるついたものに纏わりつかれ、ひどく気持ちがいい。むせ返るほどの甘い匂いがぼんやりと覚醒したクレイグの意識と口中を掻き回す。
目をこじ開けると視界には赤い闇が広がっていた。わからない。きもちいい。何か柔らかなものに巻きつかれた舌が吸われ、じゅるじゅると水気の多いいやらしい音が耳を打つ。
「目が覚めたようだよ」
笑いを含んだ低く艶やかな声が耳元で囁かれた。空になった口内が淋しく、喉の奥に溜まった甘い液を嚥み下す。股間は相変わらずあたたかく、気持ちいい。出したい。クレイグは意識に浮かんだ欲求に素直に従って腰を動かした。
「んぐっ……、ん、んぶっ……ふ……」
敏感な先端が凹凸のある肉壁を擦り、狭い肉筒を行き来する。裏筋は濡れた弾力のあるものに擦り上げられている。強く吸い上げられ、クレイグは腰を跳ね上げた。
「……あ、あああっ!」
「んんっ……!」
加減もなく腰を突き上げ、尿道を駆け上がる熱を余すことなく解放する。ビクビクと何度も腰を震わせ、びゅるびゅると迸る大量の若い熱。詰めていた息を大きく吐き出すと、クレイグの意識はようやく明瞭になり始めた。尿道に残った精液の残滓をじゅるじゅると吸い出される。過度の快感に呻きながら股間に蹲った人の姿を認めて、クレイグは目を見張った。
「いっぱい出たかな? 見せてごらん」
「……あい」
目の前には、口を大きく開き、赤い舌をほぼ埋め尽くすほどの大量の白い粘液を見せつける、恍惚の表情の全裸のアーベル神父がいた。しっとりと肌を紅潮させ、口淫に興奮したのか固く勃起した立派な男根をゆらゆらと揺らしている。
「俺にも一口おくれ」
「あい」
赤く長い指が神父の顎の下を撫でた。神父は猫のように目を細め、クレイグへと、いやクレイグの頭上へとその身を乗り出した。神父が唯一身につけていた神の意匠を施した首飾りがクレイグの目の前で揺れる。紫色の長い舌が神父の口内を舐り――。
「な、な――……?」
ようやく正気を取り戻したクレイグの眼前で、異形と神父が深く口づけあっていた。顎を伝い落ちる薄まった白濁がクレイグに頬に滴り、あまりのおぞましさに反射的に顔を拭おうとしたが、腕は後ろ手に何か細い物で戒められていてびくともしなかった。
「お前も欲しいのかい?」
赤い手がクレイグの顎関節を鷲掴んだ。上下逆転した異形の顔が近づく。胡座をかいた異形の膝の上に上半身を預けていることにようやく気付き、全力を込めて暴れたが、顎を掴んだ手はまるで中空に固定されたかのように動かない。固く食いしばった歯列を紫色の舌がなぞり、だらだらと垂れ落ちる甘い匂いを放つ涎とクレイグの精液の混ざった粘液が、口と言わず鼻と言わずしとどに濡らしていった。
「んっ、んぐっ!」
鼻を塞ぐ粘液に堪らず口を開けると、長い舌がにゅるにゅると喉の奥まで入り込む。甘いとも生臭いともつかない液体が流れ落ち、嘔吐感を催す隙すらも与えられないままに胃の腑へと落ちていった。幸いなことに長い舌はすぐに抜き去られ、呼吸困難に陥ることはなかったが、何度も咳き込む羽目となった。そんなクレイグを顧みることもなく頭上で異形が神父に言う。
「クレイグの精液は濃くて美味しかっただろう?」
「……はい、とても……」
「まだまだ溜め込んでいるようだね。もう一度しゃぶってあげなさい」
「――はい」
「っ、神父、さま……」
強く咳き込んだせいで涙の滲んだ視界の中、異形に命ぜられ、再度神父はクレイグの脚の間に蹲り、射精を終えて力をなくした陰茎に顔を寄せていく。もしもこれが異形相手なら、クレイグは全力で蹴りつけ逃げようとしていただろう。だが、恍惚の表情で脚に身体を擦り付けながら奉仕を行なおうとしているのは、変質してしまったとは言え憧れの人でもあったアーベル神父なのだ。
クレイグは躊躇し、ただ困惑の目で神父を見つめるしかなかった。背後から拘束する異形の存在はひどくおぞましい。今も首筋や耳、頬や唇をしきりに舐められ、発達した胸板の張りのある肉を楽しむように長い指で撫で回されていて、ぞわぞわと怖気が走る。しかし、その動きにはいっそ優しさすら感じられるほどだった。殺す気はない、のだろうか。このまま我慢すれば解放してもらえるのだろうか。
「う、あっ……」
大きな手に扱かれ、再度力を取り戻したクレイグの若い屹立が、神父の喉の奥へと飲み込まれた。頬を凹ませて強く吸い付いたかと思えば、喉の筋肉で敏感な先端を扱かれる。たっぷりの唾液と熱いほどの舌が絡みつき、あまりの気持ちよさに早くもクレイグの腰が揺らめき始めた。
何よりも、あの憧れの人が夢中になって自分の肉竿にむしゃぶりついているという光景が、クレイグを背徳的な恍惚へと駆り立てていた。あの清らかな人が、聖書を諳んじる唇でいやらしく雄竿を咥え込み、頬をクレイグの形に押し出しているのだ。食い入るように神父を見つめるクレイグに異形が囁きかける。
「気持ちいいだろう? 彼は毎晩俺に奉仕していてね。最近は喉ですら快感を得られるようになってきているようだ。そうだろう?」
神父の喉からくぐもった肯定の声が、奥まで飲み込まれた雄竿にびりびりと直接響き、あまりの刺激にクレイグは思わず呻いた。反射的に跳ね上がった脚がむっちりとした弾力のある神父の胸板にぶつかる。小さな尖りが内腿に擦り付けられひどくくすぐったい。奉仕しながら固く勃起した乳首を自ら押し付けているのだ。
「っ、神父様……っ」
「……すみません」
口をついて出たクレイグのその呼びかけに、神父は恥じ入ったように身を強張らせて再度奉仕に没頭し始めたが、それは決して神父を咎めるものではなかった。現に、クレイグの肉竿は神父の口内で固くそそり立ち、脚を突っ張らせて促すように自ら腰を突き出していた。四つん這いになりながら餌を喰らう犬のように夢中になって口淫する神父の姿に、クレイグは胸を熱くし、恍惚として魅入っていた。
そうした精神的充足が何によって齎されているのか、クレイグ自身にも分かっていなかった。だが、異形は彼の心情を手に取るように理解していた。目の前にぶら下げられたこれまで禁忌とされてきた甘美で強烈な快感に、この若い魂は異常な状況も忘れて夢中になっている。異形は舌舐めずりをした。
「アーベル」
「っ、あ、……はい」
低く艶やかな声で名を呼ばれ、神父はぶるりと身を震わせると、屹立から上気した顔を上げた。口淫による擦過で腫れぼったくなった赤い唇から粘度の高い唾液を滴らせたまま、従順な犬のように主の言葉を待っている。
「口淫を続けたまま、尻をこちらに向けなさい。入り口を広げてあげよう」
「っ、はい……ありがとうございます」
羞恥に頬を上気させた神父が膝を上げた。その身に唯一つけた銀の首飾りが揺れる。大きく発達した大胸筋の端には赤く充血した乳首がぴんと勃ち上がっていた。引き締まった下腹からは、触れられていないにも関わらず臍まで届くほどの立派な屹立がひくひくと揺れ、涎を垂らしてしとどに濡れている。同じ男の身体なのに、しっとりと濡れたような輝きを放つ、どこかやわらかそうな肉体にクレイグの目は釘付けになっていた。
「クレイグの上に跨るようにして、お前のいやらしい雄膣をよく見せてあげなさい」
「……は、い」
神父は背を向け、上気した首だけをこちらに向けながら、恐る恐る跨ると脚をクレイグの脇に据えた。細く引き締まった腰とは対照的にむっちりと丸みを帯びた白い尻がクレイグの眼前へと迫る。その肌を舐めてみたくて思わず口を開いたが、顔に押し付けられることはなかった。脚の間から神父の手が伸び、肉の谷間を指でゆっくりと押し開いていく。
「っ、主よ、私の、い、いやらしい雄膣を、貴方の陽根を受け入れられるように、お広げください……」
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