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本編
8話
しおりを挟むガチャ。
「勇者、準備はできたか?」
「いや、せめてノックぐらいしてよ。女子の部屋に入るのにそれはまずいでしょ。」
「あ?そんなのどうでもいいだろ。」
駄目だ。騎士ちゃんよりもっと人として駄目なやつがいる。
面倒くさそうな顔しないでよ。
「そういえば、今からどこに行けばいいの??先に向かうって言われたけど具体的にどこで待たれてるのかわかんなくて…。」
「??地図に載ってるだろ?」
「地図??もらってないけど?」
部屋とかにも無かったし、渡されてもないし。
賢者のこの感じ見るとあらかじめ持たされてる感じなのかな??
いやでも、わかんないな。
「あー…。お前最近のネットの小説とか読まない感じか?」
「??全然読まないけど。」
あんなの見てたら眠くなるし。
絵本なら好きだからたまーに読むけど。
いやそんな腕組んで難しい顔されても…。
その辺はただの個人の自由でしょうに。
「とりあえず"ウィンドウ オープン"って言ってみろ。」
なんかダサいな。
「"ウィンドウ オープン"?」
ウィン。
「わっ。」
なんか視界の右側に出てきた。プロフィール、装備、ヘルプ、設定…。
なんだこれ。
「何か出たか??」
「プロフィール…とかいろいろ?」
「多分そこに設定ってのがあるからそこの地図ってところを押して"常に表示"を選択しろ。そしたら常に視界のどこかに地図が見えるようになるはずだ。」
「えーっと…。」
メニュー
プロフィール
装備
ヘルプ
設定◁
設定
明るさ
音量
スピード
地図◁
設定の中に地図があるって言われなきゃ気づかないでしょこれ。
地図
常に表示◁
常に非表示
これでよしっと。
「おー!!」
視界の左上あたりに小さめの地図が見える!!
まだ違和感が強いけど半透明だし慣れれば視界の邪魔にならないかな?
ん?お城の門のすぐ近くのあたりに赤いピンが立ってる。
もしかしてここに行くのかな?
これ凄いわかりやすくていい!!
「あ、どうやらできたみたいだな。よかった。たまにバグでそれが表示されないときがあんだよ。」
なんかこの世界、親密度のバクといいなんか怖くないか?
ものすごく困った自体にはなってないからいいけどさ。
「さて、場所がわかるなら一人で行けるだろ?俺は俺で準備があるからちょっと一人で先行っとけ。」
準備??この人も一緒に旅に行くのかな??
王様はそんなこと言ってなかったけど。
でも、人と会話ができないのは本当に辛いからだいぶ嬉しいな。
それに最初思ってたよりいいやつっぽいし。
「まさか地図があっても迷子になるとか言わないよな??」
「言わないよ!!私のことなんだと思ってるわけ!?」
「ただの馬鹿。」
「むきー!!!」
こいつー!!実は優しいんじゃないのかって一瞬でも思った自分が馬鹿だった!!!
「もうわかった!!さっさと先に行くから!」
「はいはい、行け行け。いちいちキレてうるせーんだよ。」
最後の部分、小声で言ってるんだろうけど普通に聞こえてるっつーの!!
ほんとムカつくわー!
バタンッ。
力任せに扉を閉めたら思ったより大きな音が音出ちゃった。
周りに人いないしまいっか。
さっさと行こーっと。
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