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本編

9話

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「"ウインドウ  オープン"」

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あ、歩きながらでもこれって開けるんだ。
でも、地図とかよりも色が濃くて表示されてる部分にあるものとかはもとんど見えないから危ないかも。
周りが安全なときだけ開こう。

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ん?


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ん??設定の時みたいに左の三角形を合わせただけじゃ開けないよ?

「"プロフィール"」

あれ??言っても反応しない??
これ、もしかしてさっき言ってた表示されないっていうバグかな?
他のやつは…。


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…。
開かない!!


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ヘルプもだめなの!?
設定しか開けないとか使えなさすぎる!!
せめてプロフィールは使えないかな。
何書かれてるかすごく気になるし。
あと自分の強さとかを見れるのも多分プロフィールにあると思うんだよね。
どうにかして直せないかな。


あれ、この辺かな?
画面に集中してたせいで通り過ぎそうになってた。
騎士の人たちも結構立ってる。
でも、出入り口って扉とかなくて開きっぱなしなんだ。
攻め込まれやすそうなお城だなー。
大丈夫なのかな??

そういえばウインドウ?のことを気にしてなかったら勝手に視界から消えた。
閉じるときも変な言葉言わなきゃいけないのは辛いからよかった。

ん、赤いピンの位置は少しずれてる??
城の外かな?
よしっ、行こーっと。





なんか、城の外に出た瞬間に急に場所が変わった…。
目の前にお店がズラっと並んでて人も沢山いる!
相変わらずカラフルな頭の人が多いなー。
でも洋服はみんな色の薄い服で動きやすそう。

ん?あれ?
なんとなくだけどみんな同じような顔をしてる気がする。
なんか、色は違うけどパーツと位置がある程度決まってる感じ。
んー、ゲームの世界の人物ならそうなるのかな。
こういうのって画面越しだと全然気にならないけどいざ目の前にするとすごく違和感があるし不気味に感じる。
早く魔王を倒して帰ろう。

「勇者殿おはよう。」

あ、聖女くんだ。
なんか朝からすごい笑顔が眩しい。
イケメンっていつでもイケメンオーラ放ってるんだね。
来世はイケメンに生まれたい…。

というか、聖女くんと騎士ちゃんが自己紹介のときに言ってくれた名前を覚えてないんだよね。
だからすごいてきとーに呼んじゃってるんだけどいいのかな。
…誰もツッコまないし、いいか。

「昨日は初対面だったからかしこまって話してたけど、これから一緒に旅をする仲間だから気安い態度でもいいよね??」

選択肢

いいよ◁

いいよ◁

あれ?同じ選択肢が2つ…。
それに三角形も2つある。
これ普通にバグがおきてるのかな?
いやいやいや、バグ多すぎでしょ。
古いテレビとかみたいに叩けば直るかな?
でも、どこ叩ける場所なんかないし。

うん、とりあえず私にはどうしょうもないな。
メニューのバグもそうだけどこっちのバグもはやく賢者に言ってどうにかしてもらおう。

さてとりあえず、

「"いいよ"。」

やっぱりしばらく一緒にいるんだったら仲良くなるのは大歓迎だし。

「ありがとう。」

あ、親愛度が上がった。
…イケメンが顔を赤くしてもただのイケメンでした(?)。
騎士ちゃんといい聖女くんといい美人とイケメンはどんな顔してても素敵に見える。
あーあ、ずるいなー。

そういえば親愛度って上げてくと結婚とかできるんだよね。
普通に友達でいいから親愛度は上げ過ぎないようにしたいな。
でも、親愛度がどれくらいなのかとかどこからがどんな関係になるのかが全く分からないから難しい。
旅のことも色々心配だけど、それ以外のところでも不安なことがあり過ぎてすごい困る。
この旅ほんとにヤバそう。
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