12 / 41
本編
11話
しおりを挟む「そういえば、私に武器とかないの?」
賢者は何も持ってないけど騎士ちゃんは剣、聖女くんは短いステッキみたいなのを持ってる。
素人が素手で戦うのはきついものがあるよ。
「あ?王から剣を貰ってねぇの?」
「いや、貰ってないよ。」
「まじか。正規のストーリーすらまともに来ないのか。本格的にやばいな。」
真剣な顔で賢者が悩みだした。
せっかく少し前に進もうって気合い入れたばっかりなのにバグのせいで全然進まない。
「しょうがねぇ、今回は軽い事故だしな。2、3分で戻るからちょっと待ってろ。」
あれ?賢者がいない?
一瞬でどこかにいっちゃった。
これって魔法とかかな??
いいなー。
私には魔法が使えないって言われたからな。
というか私が止まると2人も黙って止まってるのすごい怖い。
こういうところでここの異常性というか普通じゃないところが丸見えになるよね。
「ほれ、これ使え。」
あ、白くて綺麗。
柄の部分は白に近い金色でほかは全部白い。
白っていうより白銀って言うのかな?
剣の事なんて全くわからないけどこれは素直に格好いいって思う。
「ありがとう。」
持ってみるとなんだか手に馴染む。
それに見た目からは想像できないほど軽い。
これなら私でもどうにか振り回せそう??
「基本的にその剣は壊れない。あと、もし仲間にが剣に当たっても仲間にはダメージが来ないから思いっきりぶん回していいぞ。」
ありがたい!!
自分が周りのことを傷つけるのなんて怖いからね。
「これすごい!格好いいし軽いし!!これどうしたの??」
「あー、王の部屋からちょっとパクってきた」
「パクってきたぁ!?」
お巡りさん!!犯罪者がここにいますよ!!
窃盗罪です、窃盗罪!!
「本当なら勇者に渡されるもんだから無くなってても騒がれないし何より影響は全く無いぞ。」
確かにそれならまぁ、いいのかな?
それよりもそんな簡単に王様の部屋に人が入れていいのかな。
暗殺者とか入り放題じゃん。
「さて、勇者の武器も手に入ったことだしさっさと行くか。」
「そうだね。昼、夜のご飯とか野宿用のあれこれとかも買わなきゃならないし。グダグダしてられないね。」
「は?何言ってんだ?」
「え?私変なこと言った?」
当たり前のことしか言ってないと思うけど。
…馬鹿にしたような顔されるのすごいムカつくんですけど。
「夜なんて来るわけ無いだろ?飯だっていらねぇぞ?大体この手のゲームで夜になるとか聞いたことねぇよ。」
「私もゲームは得意じゃないからあんまりやんないけど、最近は昼夜とか普通にあるしご飯とかも凝ってたと思うよ。」
「こんなバグだらけのゲームが最近のだったら驚きだろ。」
確かに。
でも昔のゲームもものによってはちゃんと昼夜変わったと思うけどな。
さすがに回復とか以外で何かを食べるのは聞いたことないけど。
「わかったなら行くぞ。」
賢者の颯爽と歩く姿はかっこいいと思う。
ただ長過ぎるローブを引きずってる姿はほんとにアホに見えるからやめたほうがいいとおもうけどな。
「馬鹿なこと考えてる暇があったらさっさと歩け。」
ひゃっ、バレてる。
…早くいこっと。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる